今回の記事は「Excel(エクセル)で掛け算する方法」について説明したいと思います。
エクセルは足し算で合計を出すだけではなく、掛け算など私たちが普段使う計算も効率的にできるのでその方法をお伝えします。
エクセルで掛け算をするやり方、数式直接入力の他、関数でまとめて計算もできます。
エクセル 掛け算する方法の画像解説
エクセルで掛け算をする方法とは?
エクセルで掛け算をする方法はいくつかあります。
例えば、「100」×「5」のように数値を指定して計算をする方法。
他にもセル【A1】のデータとセル【B1】のデータを参照して計算をする方法。
さらに、関数を活用して掛け算を行う方法など、複数の方法があります。
今回は、超初心者の方から効率よく作業をするためのスキルを身につけたい方まで、それぞれの方法について詳しく解説しています。
正しい使い方、効率よく処理できる方法などを身につけましょう。
エクセルで計算をする時の記号
まずエクセルで足し算や引き算、掛け算や割り算をするときに使う記号について覚えておく必要があります。
通常「+」「-」「×」「÷」を使いますが、エクセルでは掛け算と割り算はこの記号を使いません。
足し算と引き算は通常通りですが、掛け算はアスタリスクを使って記号は「*」、割り算はスラッシュを使って記号は「/」を使用します。
入力は「2×3」であれば「2*3」、「8÷4」であれば「8/4」と入力します。
特に初心者の方やエクセルに慣れていない方は、「×」「÷」を見つけられなくて計算ができないというトラブルも多いので、エクセルで使う計算記号は覚えておきましょう。
エクセル 掛け算をする基本のやり方
まず、エクセルで掛け算をする最も簡単な方法、セルに直接数式を入力するやり方を見てみましょう。
超初心者向け・Excelで掛け算する方法
以下の表はある文具店の売上表です。単価と売上数を掛けて、クレヨンの売上高を求めます。
D3をクリックして、
=58(単価)*68(売上数)と入力しEnterを押します。D3に掛け算の結果が表示されました。
エクセルでは掛け算の記号に×ではなく、*(アスタリスク)を用います。紙に書いた掛け算とは記号が違うので注意してください。
また、数式はすべて半角で入力します。
エクセルでの計算にはセル番地を使うこともできます。ノートの売上高をセル番地を使った掛け算で求めてみましょう。
- 売上高を求める「D4セル」をクリック
- 「=」を入力
- 単価セルB4をクリック(自動的にB4が式に挿入される)
- 「*」を入力する
- 売上数「C4」をクリック
- 「Enter」を押す
D4に掛け算の結果が表示されました。
ちなみに、
=B4*75
のようにセルと数字で掛け算をすることもできます。
2.掛け算の式をコピーして連続した列の掛け算をする
文具店売上表では、B列の単価×C列の売上数で売上高を求めています。
このようにすべての項目が同じ構造を持っている場合は、オートフィル機能を使って一気に数式を入力することができます。
まずは元にしたい数式が入っているセル(ここではD4)の右端にカーソルをもっていき、「+」が表示されたら、コピーしたいセルの位置までドラッグします。
するとすべての項目の掛け算が入力され、売上高をまとめて計算することができました。
オートフィル機能ではD4セルの内容がそのままコピーされるわけではありません。
自動的にそれぞれの行に合わせた掛け算の要素に切り替わっているのがポイントです。
試しにD9のセルの中身を見てみると、きちんと=B9*C9が入力されていることが分かります。
掛け算の分かりやすい動画解説 その1
掛け算の分かりやすい動画解説 その2
掛け算 <ちょっと上級編>
セルを固定して掛け算をする
オートフィル機能では元の数式の要素を自動的に変化させ、掛け算を行っていました。
しかし掛け算の一部の要素を固定しておきたいという場合もあります。
例えばA文具店の売上高に税率10%を上乗せした価格を計算したいとします。
E2に表示されている1.1を売上高に掛けてみましょう。
まずは、D3セルに数式
=B3*C3*E2
を入力します。
このままオートフィル機能を使うと、D4には
=B4*C4*E3
と入力されてしまいます。税込み金額を計算するためのE2セルは固定しておきたいですね。
オートフィル機能でセルを固定したいときは「$(ドル)」記号を使います。
D3セルに
=B3*C3*$E$2
と入力して、オートフィル機能を使ってみましょう。E2のセルは固定されたまま、B列とC列のセルのみ番号が自動で変化します。
例えば、D6を見てみると、
=B6*C6*$E$2
と表示され、E2セルが固定されていることが分かります。
4.PRODUCT関数を使って掛け算をする
次に、関数を使った掛け算のやり方を見てみましょう。
掛け算ができる関数名はPRODUCT関数です。
PRODUCT関数の文法は、
=PRODUCT(掛け算したい要素1,掛け算したい要素2…)
となります。
PRODUCT関数を使うメリットは、掛け算をする要素がたくさんあるときでも簡単に数式を入力できることです。
文具店の売上高のように2つの要素を掛け算するだけなら、PRODUCT関数を使っても、*を使った数式の入力でもさして違いはありません。
しかし、次のような場合はどうでしょうか?
A社のパート賃金予算を計算する表では、
時給×一日の労働時間×1つの部署の人数×部署数×1か月の労働日数×皆勤の場合のボーナス率
で1ヶ月の賃金予算を計算しています。これを直接数式入力で行うと、
==B3*C3*D3*E3*F3*G3
のような大変長い式になってしまい、不便です。
こんな時はPRODUCT関数を使うと便利です。やり方を見てみましょう。
①式を入力するH3をクリック
②「=PRODUCT(」 と入力する
③掛け算したい範囲(B3~G3まで)をドラッグで選択(自動的にセル範囲B3:G3が式に挿入される)
④「)」を入力
⑤Enterを押す
これで、複数のセルを一発で掛け合わせることができました。
掛け算をしたい要素が複数あるときは、*よりもPRODUCT関数を使う方が早くシンプルに計算できます。
列ごとの掛け算方法
「エクセルの掛け算の列ごとの方法」についてお話ししたいと思います。
エクセルを使っていると、たくさん掛け算をしないといけない場合がでてきますね。
簡単に、早く、正確にたくさんの掛け算をする方法です。ぜひ参考にしてみてください。
掛け算の列ごとの方法とは?
エクセルには、「掛け算」というものがあります。
「掛け算」を設定した「セル」に文字を打ちこむことで「数字」を「別の表」から見つけてきて設定した他の「セル」に「掛け算」の合計を表示させることができます。
1つの「セル」に「掛け算」をいれて、「掛け算」をその列ごとに簡単に設定する方法があります。
「掛け算」をその列ごとに簡単に設定する方法を「オートフィル」といいます。
具体的操作方法
まずは、「単価」の数字が入っている「セル」と「数量」の数字が入っている「セル」の「掛け算」の設定の仕方をお話しします。
【1】「セル」に=(イコール)を入れるやり方
「掛け算」の合計を入れたい「セル」を2回クリックします。
↓
=を入力します。
↓
計算したい数字が入っている他の「セル」をクリックします。
【2】「セル」に「掛け算」を入れるやり方
計算したい数字が入っている他の「セル」をクリックすると合計したい「セル」の中で
=H5 と、このような表示がでます。
H5というのは、「セル」の番地ですので「掛け算」したい数字が入っている「セル」によって番地の表示も変わります。
↓
「*」キーを押します。(*はアスタリスクといいます。)
↓
「掛け算」したいもう1つの「セル」をクリックします。
※「数量」の数字が入っている「セル」選択します。
もう1つの「セル」をクリックすると
=H5*I5が合計したい「セル」に表示されます。
↓
「Enter」キーを押します。
「エクセルシート」上の合計の「セル」には、合計の数字が入っていますが、「掛け算」の「セル」の式が「数式バー」に表示されますので確認してみてください。
列の「オートフィル」
合計したい「セル」の設定が終わった後の作業になります。
【1】列の「オートフィル」の仕方
「掛け算」の計算された合計が表示されている「セル」をクリックします。
↓
クリックした「セル」の右下にマウスを合わせて+の表示になったらクリックしたまま下に引っ張ってください。
※必ず黒の+の表示になったのを確認してください。
「オートフィル」の設定した「セル」の中でその「セル」横の「単価」×「数量」の「掛け算」をした合計が表示されますので確認してみてください。
「オートフィル」の設定では、「セル」の選択だけでなく数字を入力した「掛け算」でも使用できますので確認してみてください。
分かりやすい動画解説
掛け算ができるPRODUCT関数
掛け算と組み合わせて使う関数
例えば、3日間の販売数を合計して、単価と掛け算をしたい…と言った場合、もちろん、販売巣の合計を表示するセルを作って、そのセルと掛け算をすることも可能です。
しかし、足し算やSUM関数と掛け算を組み合わせて行えば、新たなセルを用意せずに結果を出すことも可能です。
上記の例のように、カッコを使って個数の合計を足し算で出し、それに対して単価を掛けます。
算数の基本になりますが、このようなケースでは、カッコを使わないと先に掛け算が先に計算されて、そのあとに足し算をしてしまうため、必ずカッコを使います。
また、別の方法では、SUM関数を使って、個数の合計を求めてさらに単価を掛けることも可能です。
いずれの方法で行っても、新たなセルを作ることなく、計算をすることができます。
掛け算の結果を処理する関数と組み合わせる
掛け算をしたとき、例えば小数点以下を切り捨てたいとか、指定した桁数に合わせて四捨五入したいなど、計算結果を変更したい場合があります。
一度出した計算結果を自分で入力し直すのは時間がかかってかなり手間になります。
そこで便利なのが、関数を使った方法です。
- 四捨五入をする場合は、ROUND関数
- 切り上げる場合は、ROUNDUP関数
- 切り捨てる場合は、ROUNDDOWN関数
を使います。
下記の記事で詳しく解説していますので、参考になさってください。
エクセルで割り算|四捨五入・切り捨て・切り上げをする方法|動画解説
エクセル掛け算をする方法のまとめ
Excel(エクセル)では金額の計算で掛け算を使う機会は多いですが、計算式のやり方が分かって頂けたと思います。
今回ご紹介した方法を使うことで、エクセルで四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)の計算ができるため、ぜひ試してみてくださいね。
エクセルで割り算を計算する場合は注意が必要で、「/(割り算)」を使う方法以外に、関数(fx)を使うことで「商」や「余り」といった計算は可能です。
関数を使うにはエクセルに慣れる必要がありますので、次回ご紹介したいと思います。
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