「掛け算した結果の合計を出したいのに、うまくいかない…」「SUM関数を使ってるはずなのに、思ったような結果が出ない…」――そんな経験はありませんか?
Excel(エクセル)を使っていて、単価と数量を掛けてその合計を出したいという場面はよくあります。
でも、実際にどうやって計算式を入力すればいいのか、どの関数を使えば一番簡単なのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
特に「SUM」と「掛け算」を組み合わせる場合、やり方がいくつかあり、混乱してしまうこともあります。
関数の意味や仕組みがわからないまま入力して、エラーになったり、正しい答えが出なかったりすると、エクセルが苦手に感じてしまいますよね。
そこで今回の記事では、エクセルで掛け算とその合計を求めるさまざまな方法を、基本から応用までわかりやすく解説します。
ぜひ参考になさってください。
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エクセルでSUMと掛け算はできる?
実は、エクセルではSUM関数だけで掛け算を行うことはできませんが、掛け算とSUMを組み合わせることで、目的に合った集計ができます。
やり方はいくつかあり、シンプルな数式から関数を使った方法、さらには配列数式やSUMPRODUCT関数といった応用的な方法までさまざまです。
「掛け算の基本」から「SUM関数との組み合わせ方」「関数ごとの特徴と使い分け」までを、順を追って解説します。
エクセルでの掛け算の基本
エクセルで「掛け算」をするには、特別な関数を使わなくても、「*(アスタリスク)」という記号を使って、簡単に計算できます。
ここでは、例として「単価 × 数量 = 金額」のような計算をして、最後にその合計を出す方法を説明します。
下記の例を見てみましょう。
A列に「商品名」、B列に「単価」、C列に「数量」、D列に掛け算を使って各商品の金額と、SUM関数を使って全商品の合計の金額を求めます。
まず、セル【D2】に半角入力で「=B2*C2」となるように入力し、「Enter」を押して確定します。
セル【D2】に表示された数式の結果を、オートフィルを使って、下のセルにコピーしましょう。
※オートフィルを使うときは、セル【D2】を選択し、セル右下の■(フィルハンドル)にマウスポインターを合わせて、下方向にドラッグします。
次に、各商品の「単価×数量」の金額をSUM関数を使って合計し、合計金額を求めます。
セル【D7】を選択し、SUM関数で「=SUM(D2:D6)」となるように入力し、「Enter」を押して確定します。
これで、「単価×数量」の掛け算の結果の合計を求めることができました。
- 「×」はキーボードにはありません。掛け算には、必ず 半角の「*」(アスタリスク) を使いましょう。
- セルに数値が入っていないと、「0」や空白になる場合があります。
- 数式を間違えてしまったら、【Esc】キーでキャンセル、または上書きして修正できます。
掛け算の入力方法の基本については、下記の記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。
Excel(エクセル)|掛け算の入力方法を基本からわかりやすく解説
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PRODUCT関数で掛け算をする方法
エクセルでは、「*(アスタリスク)」を使って掛け算する方法のほかに、「PRODUCT関数」という掛け算専用の関数も用意されています。
この関数を使うと、複数の数値をまとめて掛け算することができます。
PRODUCT関数とは
PRODUCT関数は、指定した数値やセルの内容をすべて掛け算して、その結果を返す関数です。
PRODUCT関数の構文は
=PRODUCT(数値1, 数値2, ...)
となっています。
例えば「=PRODUCT(2, 3, 4)」と入力したら、「2×3×4=24」という結果が返ってきます。
また、「=PRODUCT(A1:C1)」と入力したら、「A1×B1×C1」という計算が実行され、セル【A1】からセル【C1】に入力された数値をすべて掛け算した結果が返ってきます。
特徴とメリット
複数の値を一気に掛け算したいときに便利です。
「*(アスタリスク)」を何度も書かなくてもOK。
セル範囲を指定すれば、その中のすべての数値を掛け算してくれます。
どんなときに使う?
- セル同士を掛け算するとき(例:単価 × 数量)
- 複数の数値をまとめて掛け算したいとき
- 表の中で繰り返し同じ掛け算を行いたいとき
このような時に便利です。
PRODUCT関数の使い方
それでは、実際にPRODUCT関数を使って掛け算をする方法です。
下記の例を見てみましょう。
A列に「商品名」、B列に「単価」、C列に「数量」、D列に掛け算を使って各商品の金額と、SUM関数を使って全商品の合計の金額を求めます。
まず、セル【D2】に半角入力で「=PRODUCT(B2:C2)」となるように入力し、「Enter」を押して確定します。
セル【D2】に表示された数式の結果を、オートフィルを使って、下のセルにコピーしましょう。
次に、各商品の「単価×数量」の金額をSUM関数を使って合計し、合計金額を求めます。
セル【D7】を選択し、SUM関数で「=SUM(D2:D6)」となるように入力したら「Enter」を押して確定します。
これで、「単価×数量」の掛け算の結果の合計を求めることができました。
PRODUCT関数は「2つ以上の値を掛けたいとき」に使うと便利ですが、「2つだけの掛け算」や「離れたセルの掛け算」なら「=B2*C2」というように入力した方がわかりやすいこともあります。
3つ以上の連続したセルを使って掛け算をする場合は、PRODUCT関数が早く入力が出来て便利です。
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SUM関数に掛け算を使う配列数式
「掛け算で出した金額の合計」を求める場合、通常は「単価 × 数量」を1行ずつ計算して、その合計をSUM関数で求めます。
でも、実はもうひとつの方法として、「SUM関数の中に掛け算を入れる」方法もあります。
このとき使うのが 「配列数式」 と呼ばれる、少しだけ特別な書き方です。
配列数式はあまり知られていませんが、複数の掛け算と合計を一気に計算できる便利な方法です。
SUM関数の中に掛け算を入れることができる?
それぞれの「単価 × 数量」の合計を求める場合、普通は各セルに掛け算を入れて、その結果を使ってまた別のセルに合計を出しますよね。
でも、1つの数式だけで一気に合計を出したいときは、次のように書くことができます。
例) =SUM(B2:B6 * C2:C6)
ただし、この数式は「配列数式」として入力しないと正しく動きません。
配列数式とは?
「配列数式」とは、複数のセル(配列)を一度に処理する特別な数式のことです。
先ほどのように「=SUM(B2:B6 * C2:C6)」と書いた場合、裏側では次のような計算が行われています。
(B2×C2) + (B3×C3) + (B4×C4) + (B5×C5) + (B6×C6)
つまり、掛け算をしながら足し算をして合計してくれているんです。
配列数式の入力方法
下記の例を見てみましょう。
(※下記の例ではExcel 2019を使用しています。)
A列に「商品名」、B列に「単価」、C列に「数量」が入力されています。
それぞれの「単価×数量」の小計を求めるセルはありません。
セル【C8】にSUM関数の中に掛け算を使って各商品の金額を全で合計した合計金額を求めます。
まず、セル【C8】に半角入力で「=SUM(B2:B6*C2:C6)」となるように入力します。
次がポイントで、通常の「Enter」で確定ではなく、「Shift + Ctrl + Enter」を押して確定します。
数式バーを見ると「=SUM(B2:B6*C2:C6)」と入力した数式が「{=SUM(B2:B6*C2:C6)}」になっていることが分かります。
これで、各行の小計を求めることなく、各商品の「単価×数量」の結果をすべて合計した金額を求めることができました。
【Excel 365 や Excel 2021 以降の場合】
Excel 365 や Excel 2021 以降のバージョンを使用している場合は、数式を入力して【Enter】キーを押すだけで、自動的に配列数式として処理されます。
※Excel 2019以前を使用している場合は、数式の確定時に「Shift + Ctrl + Enter」を同時押しする必要があります。
配列数式のメリット・デメリット
メリット
- 1つのセルに数式を入れるだけで、掛け算と合計を同時にできる
- D列などに中間結果を表示しなくてもOK(見た目がスッキリ)
- 慣れると時短につながる
デメリット
- 見慣れない数式なので、初心者には少しわかりづらい
- 古いExcelだと「Shift + Ctrl + Enter」が必要(間違えやすい)
- エラーになったときに原因が見つけにくいことがある
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SUMPRODUCT関数の活用
SUMPRODUCT関数とは?
SUMPRODUCT関数は、複数の範囲の数値を掛け合わせた結果を合計するための関数です。
名前の通り、「SUM(合計)」と「PRODUCT(掛け算)」を組み合わせたような働きをしてくれます。
たとえば「単価 × 数量」を各行で掛け算して、それをすべて合計する、という計算がこれ1つでできます。
配列数式を使う場合と同じ結果になりますが、キーボードの特別な操作(Ctrl + Shift + Enter)も不要で、普通の関数と同じように使えるのが特徴です。
下記の例を見てみましょう。
下記の例のように、各商品の金額を求めずに、1つのセルにすべての合計金額を求めることができます。
SUMPRODUCT関数の構文
SUMPRODUCT関数の構文は、
=SUMPRODUCT(配列1,[配列2],[配列3],…)
このようになっています。
この「配列」というのは、同じ大きさの範囲(セルの集まり)のことを指します。
セル【C8】に半角入力で「=SUMPRODUCT(B2:B6,C2:C6)」となるように入力し、「Enter」を押して確定します。
これで、各行の小計を求めることなく、各商品の「単価×数量」の結果をすべて合計した金額を一発で求めることができました。
SUMPRODUCT関数を使うメリット
- 特別な入力操作がいらない
配列数式と違って、「Ctrl + Shift + Enter」を押す必要がなく、普通の関数と同じように使えます。 - 計算内容がわかりやすい
数式の中で「掛け算して合計している」ことが明確なので、読みやすく、間違いにも気づきやすいです。
配列数式との違い・使い分けは?
前述した配列数式「 {=SUM(B2:B6*C2:C6)}」と、今回の「=SUMPRODUCT(B2:B6, C2:C6)」はまったく同じ結果になります。
ただし、配列数式は「入力時に特別な操作が必要」「見た目がやや複雑」といったデメリットがあります。
そのため、初心者の方には SUMPRODUCT関数のほうが扱いやすく、おすすめです。
SUMPRODUCT関数を使えば、「掛け算して合計」という作業をシンプルな数式ひとつで実行できます。
配列数式よりも使いやすく、ミスも減らせる便利な関数です。
掛け算と合計を正しく使い分けて集計
いかがでしたか?
エクセルで数値を扱う場面では、「掛け算」と「合計」は基本中の基本ともいえる操作です。
しかし、その方法はひとつではなく、状況や目的によって使い分けることができます。
たとえば、セルごとの掛け算とその合計を個別に求める方法は、シンプルですよね。
また、関数を使えば、式の管理や集計が一括でできるようになり、ミスを減らし、作業を効率化できます。
配列数式やSUMPRODUCT関数のように、一見難しそうな方法も、繰り返しの計算や大量のデータに対して威力を発揮します。
こうした関数の仕組みを理解しておけば、複雑な集計にも柔軟に対応でき、手作業での計算に頼らずに済むようになります。
また、複数の方法を知っておくことで、他の人が作成した表や数式を見たときにも戸惑わずに理解できるというメリットもあります。
それぞれの方法には特徴や得意な場面があり、「どの方法が正解か」ではなく、「どの方法が今の目的に合っているか」を判断できる力を身につけることで、作業の正確さや効率が大きく変わってきます。
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