計算式を使った表を作成したときに、「0」が表示されてしまうことがあります。
特に、問題があるわけではありませんが、見た目もあまりいいとは言えません。
ゼロが表示されていない方がスッキリとして見栄えもよくなります。
そこで今回の記事では、エクセルで「0(ゼロ)」を表示しないようにする(非表示にする)方法について紹介します。
「表示形式」「条件付き書式」「IF関数」の3つの方法の中からやりやすい方法を試してみてくださいね。
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Excelで0を表示しない3つの方法
上記の例のように、そもそもなぜ、「0」が表示されてしまうのかというと、「数量」のセルが空白だからなんですね。
「金額」のセルには「単価」×「数量」の数式が入力されています。
この場合、「数量」が空白だとかける数値がないので、結果が「0」と表示されてしまいます。
その点を踏まえて、3つの方法を見てみましょう。
0にする方法① 表示形式の設定
①セル範囲を選択して、「表示形式」をクリックする
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「0」を表示しないようにするセル範囲を選択します。
次に「ホーム」タブの「数値」グループにある「表示形式」ボタンをクリックします。
②表示形式で「#」を設定する
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「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されます。
「表示形式タブ」の「ユーザー定義」を選択します。
「種類」の欄に、半角で「#」と入力します。
「OK」をクリックします。
③これで「0」が表示されなくなります
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数式の結果が「0」になるセルの「0」が表示されなくなりました。
「#」が1つの場合は、3桁までの数値または3桁区切りが不要な数値の場合に向いています。
④桁区切りをつけたい場合の設定
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先ほど設定した表示形式の「#」では、4桁以上の数値に三桁区切りのカンマが付きません。
桁区切りを適用すると、「0」が表示されてしまうため、「3桁区切りをつけて、0も表示しない」場合も、ユーザー定義で表示形式を設定します。
⑤表示形式に「#,###」と入力する
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「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示して、「表示形式タブ」の「ユーザー定義」を選択します。
「種類」の欄に、半角で「#,###」と入力して、「OK」をクリックします。
⑥3桁区切りが適用されて、「0」も表示されなくなりました
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表示形式を設定する際に一覧に「#,##0」もありますが、こちらを適用した場合は、「0」が表示されますので、必ず「#,###」を設定しましょう。
表示形式の設定については、下記の記事で詳しく解説していますので、参考になさってください。
Excel(エクセル)|表示形式の使い方|基本からユーザー定義まで
方法② 条件付き書式の設定
■条件付き書式とは
条件付き書式とは、その名のとおり、設定した条件に一致した場合に書式(文字の色や大きさ、セルの塗りつぶしなど)を適用できる便利な機能です。
今回のように「0」を表示したくないという場合、表示しないではなく、文字の色を白にして見えないようにすることができます。
「0」以外の数値が表示された場合は、計算結果が見えるので、条件に応じて自動で書式が適用されます。
①セル範囲を選択して、「条件付き書式」をクリックする
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「0」が表示された時に、見えなくしたいセル範囲を選択します。
次に「ホーム」タブの「スタイル」グループにある「条件付き書式」をクリックします。
②「指定の値に等しい」をクリックする
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最初に表示されたメニューの一覧から「セルの強調表示ルール」をクリックします。
さらに表示されたメニューから「指定の値に等しい」をクリックします。
③値に「0」を入力して、「ユーザー設定の書式」をクリックする
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「指定の値に等しい」ダイアログボックスが表示されます。
まず、「次の値に等しいセルを書式設定」の欄に「0」と入力します。
次に「濃い赤の文字、明るい赤の背景」の右側にある「▼」をクリックします。
表示されたメニューの一覧から「ユーザー設定の書式」をクリックします。
④文字の色を「白」にする
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「セルの書式設定」ダイアログボックスが開きます。
「フォント」タブを選択します。
次に「色」の「自動」の右側にある「▼」をクリックします。
カラーパレットの一覧から「白」を選択します。
⑤プレビューに文字が表示されないことを確認して、「OK」をクリックする
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プレビューには、文字の設定が「白」のため何も表示されません。
内容を確認したら、「OK」をクリックします。
⑥「OK」をクリックする
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「指定の値に等しい」ダイアログボックスに戻ります。
書式の欄が「ユーザー設定の書式」になっていることを確認して、「OK」をクリックします。
⑦これで「0」が見えなくなります
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これで、「0」のセルに文字の色「白」が適用され、見えなくなりました。
数式は入っているため、計算はされています。
※見えなくなっているだけで、「0」は表示されています。
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このようにセルに塗りつぶしをしてみると、本当は「0」が入っていることが分かりますね。
※計算結果が「0」以外になると表示されます。
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数量が入力され、計算が実行された結果、「0」以外になった場合は、計算結果が表示されます。
条件付き書式の使い方については、下記の記事で詳しく解説していますので、参考になさってください。
Excel|条件付き書式を使って指定した文字列や値に色を付ける方法
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方法③-1 IF関数で条件分岐
■IF関数とは
IF関数は、条件分岐をすることができる関数です。
条件に一致した場合の処理と、条件に一致しなかった場合の処理を分けることができます。
今回の場合では、計算結果が「0」の場合の処理と、「0」ではなかった場合の処理を分けることが可能です。
IF関数の構文は
=IF(論理式 , 値が真の場合 , 値が偽の場合)
このようになります。
計算結果が「0」の場合は、セルを空欄にして、「0」以外の場合は計算結果を表示する
というように入力すると、条件に応じて結果を分けることができます。
①IF関数を使って、「=IF(C3*D3=0,"",C3*D3)」となるように入力します。
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金額を求めたいセルに「=IF(C3*D3=0,"",C3*D3)」と入力します。
「=IF(C3*D3=0,"",C3*D3)」と入力することで、「C3*D3の結果が0だったら」,「空欄」,「0でなければC3*D3の結果を表示」となります。
Excelでは、空白をダブルクォーテーションを2つ続けて入力して表します。
ダブルクォーテーションは、「Shift」キーを押しながら、キーボード上部の「2」を押すと入力できます。
②下のセルにも数式をコピーします。
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オートフィルを使って、入力した数式を下のセルにもコピーしましょう。
これで、各セルの計算結果に合わせて「0」の場合は空白、それ以外の場合は、掛け算の結果が表示されます。
③「合計金額」の「0」もIF関数で表示しないようにします。
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合計金額にも「0」が表示されているため、こちらもIF関数を利用して、「0」を表示しないようにします。
※SUM関数だけでは「0」が表示されてしまいます。
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今、合計金額のセルに入っているのはSUM関数です。
SUM関数だけでは、参照しているセルに数値が入っていない場合、足すものがないので「0」が表示されてしまいます。
④IF関数とSUM関数を使って「=IF(SUM(E3:E7)=0,"",SUM(E3:E7))」となるように入力します。
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こちらも先ほどと同様に、IF関数を使って、SUM関数の結果に合わせて条件を分岐させます。
合計金額のセルに、「=IF(SUM(E3:E7)=0,"",SUM(E3:E7))」となるように入力します。
これで、「SUM関数で出した合計の結果が0だったら」,「空欄にする」,「SUM関数で出した合計の結果が0以外であれば、その結果を表示する」と条件を指定することができます。
⑤これで数量の欄が空白でも「0」が表示されなくなりました。
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これで、数値のセルが空白でも金額のセルにも、合計金額のセルにも「0」が表示されなくなりました。
方法③-2 IF関数で空白を条件
IF関数は条件分岐によって処理を分けることができます。
先ほどは、「計算結果が「0」であれば」という条件を指定しましたが、そもそも今回の場合、計算結果が「0」になるのは、数量の欄が空欄のためです。
なので、条件を「数量のセルが空欄だったら」にして、「0」を表示しないようにすることも可能です。
①IF関数使って「=IF(D3="","",C3*D3)」となるように入力します。
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IF関数使って「=IF(D3="","",C3*D3)」となるように入力します。
「=IF(D3="","",C3*D3)」と入力することで、「数量のセルが空欄だったら」,「空欄にする」,「数量が入力されたらC3*D3の結果を表示する」と条件を指定することができます。
数式の結果が「0」という条件を入力するよりも簡単に、スッキリとした条件を指定することが可能です。
②下のセルにも数式をコピーします。
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入力した数式をオートフィルを使って、下のセルにもコピーしましょう。
どのセルの条件も数量が空欄だったら、空欄(「0」を表示しない)としているので、数量が入力された時だけ金額が表示されるようになりました。
③IF関数とSUM関数を使って「=IF(E3="","",SUM(E3:E7))」となるように入力します。
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合計金額のセルも、同様に空白を条件にしてIF関数を挿入します。
合計金額のセルに、IF関数とSUM関数を組み合わせて、「=IF(E3="","",SUM(E3:E7))」となるように入力します。
セル【E3】は1行目になります。
請求書や見積書など、1行目から確実に埋めていく形式の場合は、「そもそも1行目の金額が入力されていなければ」ということを条件にすると良いです。
今回は、セル【E3】には、IF関数で数量が空欄だったら空欄にするという条件が設定されています。
つまり、1行目の数量が空欄であれば、1行目の金額のセルは空欄になり、データがそもそも入っていないので、合計金額を計算する必要もないということになります。
このように、関連のあるセルを条件にしていくことで、条件が連動して、1つのセルのデータを入力すると、結果も連動して表示される仕組みができます。
色々な場面で応用が可能です。
今回のようなIF関数の使い方を始め、IF関数の基本~応用の使い方は、下記の記事で詳しく解説していますので、参考になさってください。
【Excel】IF関数の使い方を基礎から応用まで徹底解説
+ Excelで「0」を表示しない方法ザックリ解説
「Excelで0を表示しない方法」とは、ビジネスやオフィス作業において役立つ操作の一つで、特定のシート内で「0」を非表示にしたい場合に便利です。
これは、ファイル全体をより見やすくし、不要な数値情報を整理することで、データ分析やプレゼン資料作成の効率を向上させるために使用されることが多いです。
特に、数字が並ぶ表やグラフにおいて「0」が無意味な項目である場合や、見た目をスッキリさせたい時に役立ちます。
Excelで「0」を表示しない方法
1. Excelのオプション設定を変更する
Excelには、シート全体で「0」を非表示にするオプションが提供されています。この設定は、特定のファイルや作業全体で有効にすることができます。以下は手順です。
- Excelのファイルタブをクリックし、「オプション」を選択します。
- 「Excelのオプション」ダイアログボックスが表示されたら、「詳細設定」をクリックします。
- 「表示」セクション内にある「0値のセルにゼロを表示する」のチェックを外します。
- 設定を保存し、画面全体の変更を確認します。
この手順を完了すると、すべてのシート内で「0」が非表示になりますが、セルには実際には「0」のデータが存在しています。必要に応じて、この設定を再度有効にすることも可能です。
2. 特定のセルまたは範囲で「0」を表示しない
シート全体での非表示が必要ない場合、特定の範囲やセルのみで「0」を非表示にする方法もあります。この場合、条件付き書式を利用するのが便利です。
- 「Ctrl」キーを押しながら、対象のセルまたは範囲を選択します。
- 「ホーム」タブにある「条件付き書式」をクリックし、表示されたメニューから「新しいルール」を選択します。
- 「セルの値が0の場合に書式を適用する」ルールを設定し、書式を「表示しない」設定にします。
- これで、選択したセルの「0」が非表示になります。
3. 数式を使用して「0」を非表示にする
「IF関数」などを活用して、計算式内で「0」を表示しないようにすることも可能です。これはビジネスにおける複雑な数式を扱う際に非常に役立ちます。
例: =IF(A1=0, "", A1) この数式は、A1セルが0の場合、空白を表示し、それ以外の場合はA1の値を表示します。
この方法は、特定の範囲や表で「0」を避けたい場合に使われます。
0を非表示にするメリット
「0」を非表示にすることで、資料の見た目が改善されるだけでなく、不要な情報を排除し、重要なデータだけに集中できるようになります。これは、企業における意思決定や業績報告の資料作成においても大きな意味を持ちます。また、Excelのサポートを必要とする人が少なくなるため、全体の作業効率が向上します。
特にニュースや報告書作成など、ビジネスイベントや会議の際に、より重要なデータだけを目立たせるために「0」を表示しないことが推奨される場合があります。PCのパフォーマンスや解決策を探すイベントでは、この設定が役立つことが多いです。
また、「0」の表示を削除することは、他の人にファイルを共有する際に、資料全体がよりプロフェッショナルに見えるため、おすすめされる方法です。同じシート内で、見た目がスッキリすることで、目次やトピックに集中しやすくなり、全般的な影響を受けます。
注意点
「0」を非表示にする際には、実際にはそのデータが存在していることを意識しておく必要があります。特にビジネス上の重要な数字を扱う場合、0の存在が影響を及ぼす可能性があるため、必要に応じて再表示する準備をしておくことが重要です。
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