今回の記事はExcel(エクセル)のテーブルの使い方についてお話します。
ビジネスでも役立つスキルで、効率も大幅にアップします。
ぜひ参考になさってください。
Excel テーブルって何?
エクセルで表を作成するときに、罫線を引くのが手間だったり、塗りつぶしなどの書式を設定するのが面倒だと感じたことがある人は多いと思います。
そんなときに活用したいのが、テーブルという機能です。
このテーブル機能を使うだけで、
- 罫線や塗りつぶしが自動でできる
- 行や列を追加しても自動で書式が適用される
- ボタン一つで集計行を追加して、簡単に集計ができる
- 数式も1つ入力すれば、フィルハンドルなしで自動でコピーされる
などなど、自動的に適用される便利な機能が非常に多いです。
分析にも優れており、テーブルはメリットしかない!と言われるほど、業務を効率よく行う上で、習得しておくべきスキルといえます。
Excel テーブルの使い方 画像解説
まずは、ザックリとテーブルのイメージをわかりやすいイラストで解説しています。
下記を開いてご覧ください。
表をテーブルに変換する方法
では、テーブルに変換する手順について、初めての人向けに詳しく解説します。
今回は、下記の例で紹介しますね。
⓵表内を選択し、テーブルをクリックする
まず、テーブルに変換したい表のどこでもいいので、セルを選択しておきます。
表の外のセルを選択していると、表がテーブルにならないので、必ず表内を選択しておきましょう。
セル選択ができたら、「挿入タブ」の「テーブル」をクリックしましょう。
②テーブルの作成を行う
「テーブル」をクリックすると、表の範囲が自動で選択され、「テーブルの作成」ダイアログボックスが開かれます。
テー物にする範囲が自動で入力されています。
「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックマークが付いていることを確認し、「OK」をクリックしましょう。
これで、テーブルが適用されます。
これで準備完了です。
一見、これで表の罫線や塗りつぶしができたので、完成と思いますが、テーブルの便利機能がここからが本番です。
テーブルが適用されると、表に自動で罫線や色が付き、フィルターもつくので、並べ替えや抽出も可能です。
ココに注意
先頭行をテーブルの見出しとして使用する?
ちなみに、テーブルを作成する際に、ダイアログボックスのチェックマークが付いていることを確認しましたが、チェックを外すと下の図のようになります。
このチェックマークを外して、OKをクリックすると…
表の先頭行、つまり1行目が見出しにならないので、「列1」「列2」といった行が追加されます。
すでに見出しを作っている表がほとんどだと思うので、チェックマークは基本外さずにいましょう。
テーブルの専用タブがある
テーブルが適用されると、テーブル内のセルをクリックしたときに、「テーブルデザインタブ」が表示されます。
テーブルのことで何か操作をしたい時は、基本的にここをクリックしてみるといいでしょう。
テーブル外をクリックした状態では、テーブルデザインタブが表示されないので、まず、テーブル内をクリックするということを忘れないようにしましょう。
テーブル:書式拡張機能
追加した行や列に書式が自動で適用される
表を作ったものの、行や列を追加したときに自分でまた罫線の設定をしたり、塗りつぶしをするのが面倒だと感じたことも多いと思います。
実はテーブルには、書式の拡張機能があり、追加した行や列に自動で書式が適用されます。
項目名を追加したいセルを選択し、項目名を入力します。
入力したら、Enterキーを押してデータを確定します。
すると、テーブルの範囲が拡張され、列に適用されている書式が追加した列にも適用されます。
行を追加した場合でも、範囲が拡張されるので、自動で追加した行にも書式が適用されます。
テーブル:構造化参照機能
計算が楽で速い!
通常、表で数式を挿入すると、1つ挿入した後に、フィルハンドルを利用して、下のセルに数式をコピーしますが、テーブルでは1つ数式を入力すれば、そのほかのセルに自動で数式がコピーされる便利機能があります。
追加した売上金額の列に、単価×数量を求める数式を入力します。
通常、セル参照をして数式を入力するとセルに表示されるのは「=E4*F4」ですが、入力された数式を見ると「 =[@単価]*[@[数量] 」と表示されています。
これが、テーブルの便利機能です。
数式を入力することができたら、Enterキーを押して数式を確定させます。
すると、1行目だけでなく、その下のセルにも自動で数式がコピーされ、一気に結果を求めることができます。
テーブルスタイルのオプション
ボタン1つで集計行の追加ができる
テーブルの便利機能の一つに、テーブルスタイルのオプションというものがあります。
テーブルデザインタブを開いたときに、真ん中にある機能で、
- 見出し行
- 集計行
- 縞模様(行)
- 縞模様(列)
- 最初の列
- 最後の列
- フィルターボタン
という表示があり、それぞれのチェック ボックスにチェックを付けたり取ったりすることで、機能のオン・オフが可能です。
では、その中でも便利な「集計行」の追加を行ってみましょう。
テーブルスタイルのオプションの「集計行」にチェックマークを入れてみましょう。
すると、テーブルの最終 行に集計行が追加されます。
売上金額の集計行をクリックしてみましょう。
一覧が開かれ、「合計」が青くなっているので、売上金額の集計が「合計」であることがわかります。
この時、数式バーを見ると、「=SUBTOTAL(109,[売上金額])」という関数が挿入されています。
この109は合計を表していて、「表示されている売上金額の合計を出してね」という関数になっています。
フィルター機能を使用して、表示データを抽出すると、それに合わせて、集計結果も変わります。
試しに、数量のデータにフィルターを使用して、上位3つのデータを抽出してみましょう。
表示されるデータが3つに絞り込まれると同時に、集計結果も表示された3つのデータのみの合計が表示されています。
では、続いてフィルターの条件をクリアして集計の方法を変更してみましょう。
一覧の中から「平均」をクリックしてみましょう。
すると、集計が「合計」から「平均」に変更されます。
数量の集計行もクリックして、一覧から「平均」をクリックしてみましょう。
すると、数量の平均が表示されます。
その他にも、個数や最大、最小なども求めることができます。
テーブルスタイル機能
装飾がワンクリックで変更できる
テーブルに変換したときの書式から別の書式に変更することが可能です。
テーブルスタイルのデザインの一覧を開きましょう。
他のテーブルスタイルを選択してみましょう。
すると、テーブルスタイルが適用されて、表の書式が変更されます。
そのほかの方法
テーブルスタイルはほかの方法でも変更することができます。
先 述した、テーブルスタイルのオプションの中にある「縞模様(行)」にチェックマークが付いています。
このチェックマーク外してみましょう。
適用が解除され、縞模様がなくなります。
テーブルの解除方法はこちら
表をテーブルに変換しましたが、逆にテーブルを元の範囲に変換(戻す)ことも可能です。
下記の記事で詳しく解説していますので、参考になさってください。