今回の記事では「エクセルの数字が勝手に日付に変更される時の対処法」についてお話ししたいと思います。
「セル」に数字を入れても日付が表示される場合があります。
「セル」の形式設定を変更することが必要となりますので今回はその設定変更についてお話しします。
イラスト解説
こちらでは、入力したデータが勝手に日付で表示されてしまう原因と解決方法について、分かりやすいイラストでザックリと解説しています。
エクセル 数値が勝手に日付になる原因
エクセルではそのセルに入力したデータや値によって、自動的に表示の形式が適用されることがあります。
例えば、「1/1」と数字とスラッシュだけで日付を入力したのにEnterキーを押した瞬間、「1月1日」という表示変わってしまった…という経験をされた人も多いと思います。
このように入力を確定した瞬間に表示形式が自動で適用されてしまうことがあり、その形式は設定を修正しないとその後も継続してしまうという仕組みなんです。
ザックリと要点を解説します。
動画や詳しい解説もありますので、ぜひ参考になさってください。
エクセルを開いて、セルを選択してみましょう。
すると、セルのホームタブの「数値」グループに表示されている形式が「標準」になっていることが確認できます。
では、このセルに「1/1」と入力してEnterキーを押して確定してみましょう。
すると、確定したと同時に、「1/1」から「1月1日」という表示に変わってしまいました。
さらに、先ほどまで「標準」だった設定が「ユーザー定義」に変わっています。
このユーザー定義の中身を確認すると「m"月"d"日"」が設定されていることがわかります。
では、入力したデータをDeleteキーなどで消してみましょう。
セルのデータは削除されましたが、表示の設定は「ユーザー定義」が適用されたままになっています。
この状態で別の数値を入力してみましょう。
「1000」と入力して確定をしてみます。
すると「1000」と打ったはずなのに、「9月26日」と表示されてしまいました。
これは、このセルに「ユーザー定義」という設定が適用されているので、入力された数値が自動的に「m"月"d"日"」という日付の形式で表示されてしまったためです。
これを修正する際は、表示の一覧を開き、「標準」を選択します。
すると、元の状態に戻り、入力した値をそのまま表示することができました。
分かりやすい動画解説は下記をクリック
具体的操作方法はこちら
ココがポイント
ココがポイント
「標準」を選択します。
さらに詳しく！原因と解決方法
以下では、パソコンに慣れていない方やエクセル初心者の方向けに、表示がおかしくなってしまう原因と解決方法をさらに詳しく解説します。
エクセルを開いた状態です。
セルA1が選択されています。
ホームタブの、数値グループの所を確認し、「標準」と書かれているところに注目します。
日付を入力します。
データの確定と同時に、先ほどまで「標準」だった表示が、「ユーザー定義」に変わっています。
中を詳しく見てみましょう。
ユーザー定義の中身を確認すると、「m"月"d"日"」となっていることがわかります。
これは先ほど入力した「4/10」というデータを「4月10日」という見え方で表示していることがわかりました。
では同様に、セルA3を選択します。
こちらのセルも表示が「標準」になっています。
同じように日付を入力します。
「2023/4/10」と入力します。
データの入力が確定すると、表示が「標準」から「日付」に変わりました。
では、入力したデータを消してみましょう。
データが削除されたセルA1をクリックすると、データは削除されましたが、表示は「ユーザー定義」のままです。
セルA3同様に、表示が「日付」のままとなっています。
では、この状態でセルA1に「110」と数値を入力してみましょう。
すると「110」ではなく、「4月19日」と表示されてしまいました。
セルA1には、ユーザー定義での表示が設定されているので、入力した「110」という数値を「○月○日」という形式で表示したためです。
セルA3にも同様に「110」と入力し、確定すると「110」ではなく、「1900/4/19」と表示されてしまいました。
セルA3には、日付での表示が設定されているので、入力した「110」という数値を「西暦/月/日」という形式で表示したためです。
★ポイント★
このように、たとえデータを削除しても、設定された表示形式までは削除されないことがわかりました。
もし数値を入力したはずなのに、それ以外のデータが表示されてしまうという時は、まずホームタブの数値グループの表示形式に何が設定されているかを確認しましょう。
では、「110」という数 値が表示されるように設定を直しましょう。
セルA1を選択して、表示形式の一覧から「標準」を選択します。
これで、入力した数値が表示されました。
セルA3も同様に、「標準」を選択すると数値が表示されました。
まとめ：表示形式の設定をする
エクセルで日付を入力したセルに対して、数値を入力しても自動で日付が表示されてしまう現象に対する解除方法をご紹介しました。
セルの書式設定で表示形式が「日付」に変更されていたことが原因でしたので、「標準」に戻すと直ることが分かって頂けたと思います。
エクセルでは日づけを入力したセルは、表示形式が日づけに変更されてしまうため、そのままでは意図した表示ができないことがあります。
今回ご紹介した方法で、「セル」に数字を入れても日付が表示されていた設定が変更され日付が消え数字が表示されましたので確認してみてください。
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