エクセルは計算が得意なアプリです。
まずはエクセルで足し算に挑戦してみましょう。
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エクセルで足し算をする3つの方法
まず、エクセルで足し算をする基本のやり方2つを見てみましょう。
下の表は山田家の5か月間の出費をまとめたものです。
各項目の合計をG列で求めてみましょう。
直接数式を入力する
まずは直接数式を入力する方法です。
4~8月の光熱費を足し算して、G3セルに入力してみましょう。
=25987+22684...とすることもできますが、エクセルではセル番地を入力する方が便利です。
具体的なやり方はこうです。
① G3セルをクリックして=と入力
② B3(4月光熱費のセル)をクリック(自動的に「B3」と入力される)
③ +と入力
④ C3(5月光熱費のセル)をクリック
⑤ ③~④を繰り返し、数式バーに「=B3+C3+D3+E3+F3」と入力されたのを確認。
⑥ Enterキーを押す
G3に光熱費の合計が入力されました。
ちなみに引き算、掛け算、割り算も同じように=記号を付けて計算できます。
演算子は引き算(-)、掛け算(*)、割り算(/)となります(例 =B3-A3*C3/2)
演算子は日本語入力ではなく半角で入力しましょう。
SUM関数を利用する
2つ目はSUM関数を利用する方法です。SUM関数の基本文法は
=SUM(セル範囲)
です。セル範囲はドラッグで入力できます。家賃4月~8月の合計をSUMで求めてみましょう。
① 合計入力欄のG4に「=SUM(」と入力
② B4~F4までの範囲をドラッグ(SUM(の後に範囲が自動入力される)
③ 「)」閉じカッコを入力
④ Enterを押す
G4に家賃合計が入力されました。
1-3.オートSUM機能を使う
SUM関数はよく使うので、オートSUMという機能がホームタブメニューもしくは数式タブメニューに備わっています。
ホームタブでは一番右の「編集」グループの中にあります。
数式タブでは左の「関数ライブラリ」グループの中にあります。
雑費4月~8月の合計をオートサムでG5セルに求めてみましょう。
① G5セルを選択し、「オートSUM」のアイコンをクリック
② 自動的にSUM関数とセル範囲が入力される。ここでセル範囲が間違っている場合は正しいセル範囲をドラッグする
③ Enterを押す
G5に合計が入力されました。
1-4.セル番地で足し算の要素を指定するメリット
セル番地で足し算を行うのは、数値入力の手間が省けるという意外にもう1つメリットがあります。
B2やC3などのセル番地で足し算の要素を指定すると、セルの中に入力された値が変化したとき足し算の結果も変化します。
例えば、家賃の額が6月だけ割引され、D4セルの値を50000円から45000円に変えたとします。
すると合計を出したG4セルの内容も250000円から自動的に245000円に再計算されます。
エクセルでは入力した数字を後から変えることも多いので、数字でなくセル番地で足し算をした方がメリットがあるのです。
エクセルの足し算ができない!エラーや合計が合わない時は?
エクセルで足し算ができない時の対処方法を解説します。
Valueエラー
エクセルで足し算をすると、「#VALUE!」というエラーが出る時があります。下の表ではG6(食費の合計)とG7(通信費の合計)にエラーが出ています。
文字が原因の場合
G6にエラーが出た原因はC6のセルに数値ではなく文字(不明)が含まれていたためです。
入力するべき数値が分からない時は、文字を入力せず空白にしておく、あるいは0を入力しておけばエラーが回避できます。
空白セルが原因の場合
C7が空欄なので問題ないように見えますが、G7では#VALUE!エラーが出ています。
これは、C7に全角のスペース(空白文字)が入っているためです。
目には見えないのでわかりにくいですが、C7をクリックしてみると余計なスペースが入っていることが理解できると思います。
スペースをDeleteで消せばエラーは解消されます。
一見空白や空欄に見えても目に見えない文字が入っていることがあるので、注意が必要です。
足し算の数が合わない時
どう見てもエクセルで計算した合計が合わない時があります。エラーの表示は出ていないのにどうしてでしょうか?
文字が原因の場合
G4の合計金額は50000×5か月分で250000になるはずなのに、SUM関数でB4~F4を足した結果は150000にしかなっていません。
この原因はD4セルとF4セルにあります。
「50000円」と数値に余計な単位が付いています。
エクセルは合計範囲に文字が含まれていると、文字のセルを飛ばして計算します。
つまりD4セルとF4セルは足し算の要素に含まれないため、合計が15000になってしまったのです。
正しく計算するためには「円」の単位を消す必要があります。
文字が含まれているセルは自動的に排除され、エラー扱いにはならないので気が付きにくいです。
小数点以下の数値が原因の場合
もう1つ、雑費の合計G5にもおかしなところがあります。
4月から8月まで1桁の数値はすべて0なのにもかかわらず、合計額の1桁目に1が現れています。
これは、B5~F5のセルに目に見えない小数点以下の数値が入力されていることが原因です。
B5~G5セルを選択して右クリック→「セルの書式設定」→「表示形式」で「数値」を選び、「小数点以下の桁数」を「1」にしてOKを押します。
すると、B5~G5のセルには小数点以下の値が入力されており、G5セルでは小数点以下の数値が切り上げられていたことが分かります。
解決方法は以下の2通りあります。
① 「セルの書式設定」で常に小数点以下を表示して計算結果を分かりやすくする
② ROUNDDOWN関数を使って小数点以下を切り捨てる(例えば=ROUNDDOWN(25110.3)とすれば25110になる)
結果が0になる時
数字の入っているセル番地を指定し、足し算したにもかかわらず結果が0と表示されてしまうことがあります。
下記画像のG4ではB4~F4の合計を求めたいのに0が表示されていますね。
これは「円」という単位が入力されているためです。
文字が入力されているセルは足し算されないので結果が0になってしまったのです。
円という単位を消せば、きちんと足し算ができます。
足し算はエクセルの基本ともいえる機能です。
なかでもオートSUM関数は使い勝手がよく、様々な場面で活躍します。
セル番地をもとに足し算すれば、数字の書き変えにも強い計算式が出来上がります。
エクセルで足し算をする方法を身に着け、業務に大いに活用してください。