今回の記事は「Excel（エクセル）の重複の削除」について紹介します。
エクセルはOfficeソフトの中でもビジネスでの使用頻度も高く、データ管理などにも使われる便利なアプリですが、時に入力されているデータに重複しているものがないかチェックをしなければいけない時があります。
表などで被っているデータを見つけて削除したい時、自分で数えるのは少しの量ならすぐに済みそうですが、データの量が多いと時間がかかります。
そんな時は、目視ではなく自動で重複のチェックができる方法を知っておくのがオススメです。
今回は、エクセルの機能や関数を使ってデータの重複を判断する方法について解説します。
わかりやすく手順を説明しますので、ぜひ参考になさってください。
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Excel 重複を抽出・削除する3つの方法
エクセルで重複したデータを抽出・削除する方法は大きく分けて3つあります。
- 「重複の削除」を使用して、重複したデータの内容を確認せずに一気に削除する方法
- 条件付き書式を活用して、重複したデータを確認したうえで選択して削除する方法
- 関数を利用して、重複したデータの数をカウントして抽出で確認してから一気に削除する方法
このようになります。
結果的に削除をするという点では同じですが、
- 重複した内容を確認してから消す・確認せずに消す
- 重複内容を確認して、選択して削除する・一気に削除する
など細かな違いや効率の差があります。
その時の状況に合った方法で解決すると良いでしょう。
Excel「重複の削除」の画像解説①
Excel「重複の削除」の画像解説②
重複したデータを削除する方法
重複したデータを効率よく削除する方法は、
- 「重複の削除」機能を利用して削除する
- 関数を使用して削除する
- 「条件付き書式」を活用して削除する
この２つになります。
では、詳しく解説します。
「重複の削除」の機能を使用する
１つ目は「重複の削除」という機能です。
①表内の任意のセル選択します（表の中であればどのセルでも大丈夫です）
②「データ」タブをクリックし、「データツール」グループの「重複の削除」をクリックします
③「重複の削除」のダイアログボックスが開かれるので、重複が含まれている列を選択します。
「重複が含まれている列」が何かというと、簡単に言えば、「どこを見て重複があるかを探してほしいですか？」ということです。
例で言えば、「管理番号」の所を見て、管理番号が重複している行を削除してほしいので、管理番号を選択しました。
ちなみに、ダイアログボックスの右上に「先頭行をデータの見出しとして使用する」という項目があります。
ここにチェックが入っていることを確認して作業しましょう。もしチェックがない場合は、チェックを付けてから操作をしましょう。
④列の選択が出来たら、「OK」をクリックします
⑤画面に「重複する〇個の値が見つかり、削除されました。一意の値が〇個残っています。」と表示され、重複したデータの削除が完了します。
「重複の削除」機能のメリット
少ない手順で、簡単に早く重複したデータを見つけて削除することができるので、とても効率よく作業を行うことができます。
「重複の削除」機能のデメリット
重複したデータの削除は確実に行うことができますが、実際に何が削除されたのかを確認することができません。
操作を実行した後は、削除後のデータしか表示されていないので、何が削除されたのかを把握することが難しいです。
目視した上で重複したデータを削除したい方には、別の方法もあります。
関数を使用して、重複したデータを削除する
２つ目の方法は、関数を使用して、何が重複しているかを確認した上で削除する方法です。
使用する関数は２つ。「IF関数」と「COUNTIF関数」を使用して重複チェックができます。
IF関数で条件分岐、COUNTIF関数で条件に一致したセルの個数を数えることができます。
今回も「管理番号」から重複しているデータを探してみましょう。
セル「G4」に
=IF(COUNTIF($B$4:$B$16,B4)>=2,"〇","")
という数式を入力します。
=IF(COUNTIF($B$4:$B$16,B4)>=2,"〇","")
これを要約すると
もし、カウントイフを使ってセルB4からセルB16の範囲の中に、セルB4と同じ値が２個以上あったら、〇、無ければ空欄にしてね
という感じです。
ちなみに、セルG4に求めた結果は下のセルにもオートフィルでコピーするので、
セルB4からセルB16は、「絶対参照」で固定します。条件となるセルB4は、下に動いてほしいので固定せず「相対参照」とします。
するとG列に結果が表示されます。
このまま重複したデータの行を削除しても良いですが、見づらい場合は、フィルター機能を活用して重複した行だけを抽出してください。
①表内のセルを選択します。表内であれば、どこでも大丈夫です。
②「データ」タブの「並べ替えとフィルター」グループの「フィルター」をクリックします。
③見出しになっている3行目のセルにボタンが表示されます。
④重複の見出しとなっているセルG3のボタンをクリックして、「〇」のみに☑を付けたら「OK」をクリックします。
⑤重複の列に「〇」が付いた行のみが表示されます。
⑥内容を確認して、削除したい行を選択します。
⑦選択したセルの上で右クリックをし、「行の削除」をクリックします。削除してもいいかの確認のメッセージが出ますので、問題なければ「OK」をクリックしましょう。
重複したデータが削除されました。
⑧再度、全てのデータを表示する際は、「データ」タブの「並べ替えとフィルター」グループの「クリア」をクリックします。
フィルター機能そのものを外して、元の表に戻したい時は、「データ」タブの「並べ替えとフィルター」グループの「フィルター」をクリックします。
関数を使用して、重複したデータを削除するときのメリット
重複したデータを目視で確認してから削除することができるので、安心感があります。
関数を使用して、重複したデータを削除するときのデメリット
自分で関数を挿入しなくてはいけないので、手間がかかります。
また、関数を間違ってしまうとエラーが出たり、正しく結果が表示されないので、注意が必要です。
「条件付き書式」を活用して削除する方法
3つ目の方法は「条件付き書式」を活用して重複したデータを見つける方法です。
まず、重複があるか探したいセル範囲を選択します。
選択ができたら、「ホーム」タブの「スタイル」グループにある「条件付き書式」をクリックしましょう。
続いて「セルの強調表示ルール」をクリックし、一覧から「重複する値」を選択しましょう。
ダイアログボックスが開きます。※この時点で表に色が付きます。
このまま「OK」をクリックします。
これで重複しているデータに書式が適用されました。
重複しているデータがある行を選択します。
どの行を選択しても問題ありません。
選択した行の上で右クリックをしたら、一覧から「削除」を選択しましょう。
これで、重複していたデータの行を削除することができ、重複がなくなりました。
以上3つの方法をご紹介しました。
やりやすい方でぜひお試しください。
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