今回の記事はExcel(エクセル)のCOUNT(カウント)関数(数字の個数を数える)について紹介します。
ビジネスでも使用しやすい基本の関数の1つですので、必要最低限習得しておくべき PC スキルとも言えます。
COUNT関数の構文はこちら
COUNT関数は、指定したセル範囲の中で自動で数値を数えてくれる関数です。
=COUNT(範囲)
このようになっています。
この範囲の中で数値の個数を数えたら何個?という意味の関数となっています。
数式を挿入したら、後は数えたい範囲を選択するだけの簡単な関数です、初心者の方にも使いやすい関数となっています。
引数も計算などの複雑なものはなく、シンプルに数えたい対象の範囲を選択するのみなので、初心 者の方にも活用しやすい関数です。
それでは、COUNT関数の使い方について詳しく解説します。
COUNT関数の使い方
COUNT関数(数字の個数を数える)の画像解説
COUNT関数の使い方について、分かりやすいイラストでザックリと説明しています。
下記を開いてご覧ください。
【COUNT関数の3つのステップ】
- 結果を出したいセルを選択する(※ダブルクリックしない)
- ホームタブ→編集グループ→オートSUMの右にある▼このマーク→数値の個数
- 数を数えたい範囲を選択してEnterキーを押す
このように3つのステップで簡単に挿入することができます。
では、上記の例を使って、詳しい手順を解説します。
科目の点数が入力されているセルの個数を数えて、その科目の受験者数を求めます。
①関数を挿入するセルを選択する
まず、関数を挿入したいセルを選択します。
この時、セルを1回クリックするだけです。
ダブルクリックをしてしまうと、編集状態になり、この次の手順で行う関数の挿入がうまくいきません。
②COUNT関数を挿入する
では、ホームタブの編集グループにある「オートSUM」の右側にある▼をクリックし、一覧から「数値の個数」を選択します。
関数を挿入すると、自動的に範囲が参照されます。
③範囲を選択する
関数を挿入して自動で参照される範囲を手動で選択し直します。
セル範囲を選択できたら、Enterキーで確定します。
指定した範囲の中で、数値が入力されたセルの個数の結果が表示されます。
隣のセルにも数式をコピーすると、同様に結果が表示されます。
このように3つの手順で簡単に挿入することができます。
COUNT関数を使ったのにエラーになる場合
COUNT関数を使って結果を求めたら、0(ゼロ)が表示されてしまったという人が多いと思います。
COUNT関数に似た関数で「COUNTA(カウントエー)関数」というものがあります。
この2つの違いを理解していないと正しい結果を求めることができません。
ザックリ言うと
COUNT関数:指定した範囲の中から「数値」を数えるもの
COUNTA関数:指定した範囲の中から「空白以外のセル」を数えるもの
という感じです。
COUNT関数では文字が入力されたセルの個数を数えることができません。
COUNTA関数が数えられる「空白以外のセル」とは、数値も文字列も含むセルになるので、データが入力されているセルをすべて数えます。
下記の記事でこの2つの違いについて書いていますので、参考になさって下さい。
Excel(エクセル)|COUNTA(カウントエー)関数とCOUNT(カウント)関数の違い
その他の個数を数えることができる関数
COUNT関数とCOUNTA関数のほかにも個数を数えることができる関数があります。
■COUNTIF関数
指定した1つの条件と同じセルの個数を数えることができます。
Excel(エクセル)| COUNTIF(カウントイフ)関数の正しい使い方|基本から応用まで
■COUNTIFS関数
COUNTIF関数で指定できる条件が1つだったのに対し、COUNTIFS関数では複数の条件を指定することができます。
すべての条件に一致したセルの個数を数えることができます。
COUNTIFS(カウントイフス)関数の使い方|動画解説付き
COUNT関数(数字の個数を数える)の動画解説