今回の記事はExcel(エクセル)のCOUNTA(カウントエー)関数とCOUNT(カウント)関数の違いについてお話します。
ちなみに「COUNTA」と書いて「カウントエー」と読みます。
COUNTA関数は、指定したセル範囲の中で自動でデータの個数を数えてくれる関数です。
数式を挿入したら、後は数えたい範囲を選択するだけの簡単な関数ですので、試してみてください。
COUNTA関数を使うのはこういうとき!
COUNTA関数を挿入する時の手順
COUNTA関数は、COUNT関数と違い、オートSUMの中にはありません。
COUNTA関数を挿入する時の手順は以下の通り。
※Point※ 入力は半角で行いましょう。
- 「=cou」と入力します
- 一覧が表示されますので、その中から「COUNTA」をダブルクリックしましょう
- 関数が挿入されたら、個数を数えたい範囲を指定しましょう
- 最後に「Enterキー」を押したら結果が表示されます
ちなみに、①の手順で入力するのは「=c」だけでも良いですが、「=cou」と入力した方が絞り込むことができます。また、入力は大文字でなく小文字でも大丈夫です。
よくある関数の間違いはこれ!
COUNTA関数とCOUNT関数はとても良く似ています。
指定した範囲の中から個数を数えるという点においては、全く同じです。
しかし、
- COUNTA関数を使ったら個数が合わない
- COUNT関数を使ったらゼロで表示される
といったトラブルが多いです。
COUNTA関数とCOUNT関数の違い
とっても似ているこの2つの関数には明確な違いがあります。
この違いさえ押さえておけば、正しく関数を使用することができます。
COUNT関数
COUNT関数は、指定した範囲の「数値」の個数を数えます。
ここで少し勘違いされる方がいますが、「数値=数字」ではありません。
「数値」で表されているものなので、例えば「日付」も数値になります。
日付は、元々シリアル値という数値で入力されており、それを文字列のように見せています。
COUNTA関数
一方、COUNTA関数は、指定した範囲の「データ」の個数を数えます。
この「データ」の中には、「数値」も「文字列」の含まれます。
何かしらのデータが入っていれば数える関数なので、つまり、「空白以外のセル」の個数を数えるということです。
結論として、
- COUNT関数は、数値のみを数える
- COUNTA関数は、空白以外のセルを数える
ということになります。
COUNT関数でもCOUNTA関数でも良い場合はこれ!
こんな感じで、点数の欄には数値しか入力されていないので、COUNT関数でもCOUNTA関数でも問題ありません。
点数をもとに受験者数を数える場合は、マウスだけで数式を入れることができるので、COUNT関数を使用する方が効率が良いです。
ただし、受験者数は、文字列なので、COUNTA関数を使用しましょう。
COUNT関数が使える場面はこれ!
こちらは、先ほどの表とは違い、受験していない人の欄には横線が入っています。
こういった表で、COUNTA関数を使用してしまうと、点数も横棒もカウントされてしまうので、このような表ではCOUNT関数を使う必要があります。
ただし、氏名は文字列ですから、受験者の総数を数えたい場合は、COUNTA関数を使用しましょう。
COUNT関数を間違って使ってしまった場合
COUNTA関数を使うべき所にCOUNT関数を使ってしまった結果、ゼロで表示される。
あるいはその逆で、COUNT関数を使うべき所でCOUNTA関数を使ってしまったため、結果が合わない。
こういった場合、わざわざ挿入した関数を削除して、入力し直す人も多いですが、この2つの違いは「"A"が付いているか、付いていないか」です。
なので、全部削除して、最初から入力し直すよりも、数式バーもしくはセル内で「"A"を削除する」「"A"を追加する」これだけで修正できます。
削除するよりも効率よく修正できますよ。