エクセル・VBA

個数を数える関数|COUNTA・COUNT|違いもわかりやすく解説

COUNTA関数とCOUNT関数の違い

今回の記事はExcel(エクセル)のCOUNTA(カウントエー)関数とCOUNT(カウント)関数の違いについて紹介します。

ちなみに「COUNTA」と書いて「カウントエー」と読みます。

COUNTA関数は、指定したセル範囲の中で自動でデータの個数を数えてくれる関数です。

数式を挿入したら、後は数えたい範囲を選択するだけの簡単な関数ですので、試してみてください。

その他のデータの個数を数える関数については、下記記事よりご覧ください。

■条件に一致したセルの個数を数えたい時

Excel(エクセル)| COUNTIF(カウントイフ)関数の正しい使い方|基本から応用まで

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COUNTA関数ってなに?

COUNTA関数は、指定した範囲の中でデータが入力されているセルの個数を数えることができる関数です。

COUNTA関数の構文

=COUNTA(値1, [値2] ,…)

COUNTA関数の構文はこのようになっており、値1,値2はそれぞれデータの個数を数えたいセル範囲を選択します。

例)=COUNTA(B2:B10,D2:D10)

例えば、上記の例のように値1と値2を両方入力した場合は、

「セルB2からセルB10」と「セルD2からD10」の2つの範囲の中で、データが入力されているセルの個数を数える

という内容になります。

1つのセル範囲から個数を数えることも、複数のセル範囲から個数を数えることも可能です。

COUNTA関数の使い方を解説

COUNTA関数を使うのはこういうとき!

COUNTA関数の使い方についてわかりやすいイラストでザックリ説明しています。

COUNTA関数とCOUNT関数の違い

COUNTA関数とCOUNT関数の違い

 

それでは実際にCOUNTA関数の使い方について詳しく解説します。

COUNTA・COUNT関数の説明

今回は上記の例で解説します。

参加者の一覧の表にある丸印の個数を数えることで、参加人数を求めます。

 

COUNTA・COUNT関数の説明

COUNTA関数を入れていきましょう。

セルに「=c」と入力すると、「C」から始まる関数の一覧が表示されます。

これだと候補が多いので、関数を手入力でする場合は2~3文字を入力すると候補を絞り込むことができます。

 

COUNTA・COUNT関数の説明

「=cou」と入力すると、「COUNTA」が見えますので、COUNTAをダブルクリックして挿入しましょう。

※ダブルクリックのほかに、挿入したい関数を選択して青くなった状態で「Tab」キーを押しても、関数を挿入することができます。

 

COUNTA・COUNT関数の説明

これでCOUNTA関数が挿入されました。

 

COUNTA・COUNT関数の説明

続いて、データの個数を数えたい範囲を選択します。

範囲の選択ができたら、Enterキーを押して確定しましょう。

 

COUNTA・COUNT関数の説明

これで、選択した範囲の中から、○印の個数を数えることができました。

よくある関数の間違いはこれ!

COUNTA関数とCOUNT関数はとても良く似ています。

指定した範囲の中から個数を数えるという点においては、全く同じです。

しかし、

  • COUNTA関数を使ったら個数が合わない
  • COUNT関数を使ったらゼロで表示される

といったトラブルが多いです。

使う関数が間違っている場合

COUNTA・COUNT関数の説明

COUNTA・COUNT関数の説明

COUNTA・COUNT関数の説明 COUNTA・COUNT関数の説明

このようにCOUNT関数を挿入すると、個数がゼロで表示されてしまう場合があります。

COUNTA関数を使うのはこういう時

COUNTA・COUNT関数の説明 COUNTA・COUNT関数の説明 COUNTA・COUNT関数の説明

COUNT関数では、丸印は数えることができませんでしたが、数字を数えることができました。

COUNT関数で数えられるものはCOUNTA関数でも数えられる

COUNTA・COUNT関数の説明 COUNTA・COUNT関数の説明

同じ物をCOUNTA関数でも数えてみましたが、同じ結果を求めることができました。

 

COUNTAとCOUNTの違い

とっても似ているこの2つの関数には明確な違いがあります。

この違いさえ押さえておけば、正しく関数を使用することができます。

COUNT関数

COUNT関数は、指定した範囲の「数値」の個数を数えます。

ちなみに、ここで少し勘違いされる方がいますが、「数値=数字」ではありません。

「数値」で表されているものなので、例えば「日付」も数値になります。

日付は、元々シリアル値という数値で入力されており、それを文字列のように見せています。

COUNTA関数

一方、COUNTA関数は、指定した範囲の「データ」の個数を数えます。

この「データ」の中には、「数値」も「文字 列」の含まれます。

何かしらのデータが入っていれば数える関数なので、COUNTA関数は「空白以外のセル」の個数を数える関数ということです。

結論として、

  • COUNT関数は、数値のみを数える
  • COUNTA関数は、空白以外のセルを数える

ということになります。

COUNT関数とCOUNTA関数の使い分け

COUNT関数

COUNTA・COUNT関数の説明

試験を受けていない人の点数欄に「-」を入力した状態でCOUNT関数を使用しました。

この場合、選択した範囲の中から数値が入っているセルの個数だけ数えることができますので、正しい結果を求めることができます。

 

COUNTA関数

COUNTA・COUNT関数の説明

COUNTA関数でも同様に受験者数を数えてみましたが、結果が「5」になってしまいました。

COUNTA関数は前述したように空白以外のセルを数える関数なので、点数が入力されたセルもハイフンが入力されたセルもすべて数えてしまった結果です。

このように誤った関数を使用してしまうと正しい結果を求めることができないので、使い分けを見極めることが大切です。

COUNT関数を間違って使ってしまった場合

COUNTA関数を使うべき所にCOUNT関数を使ってしまった結果、ゼロで表示される。

あるいはその逆で、COUNT関数を使うべき所でCOUNTA関数を使ってしまったため、結果が合わない。

こういった場合、わざわざ挿入した関数を削除して、入力し直す人も多いですが、この2つの違いは「"A"が付いているか、付いていないか」です。

なので、全部削除して、最初から入力し直すよりも、数式バーもしくはセル内で「"A"を削除する」「"A"を追加する」これだけで修正できます。

削除するよりも効率よく修正できますよ。

間違っても簡単に修正できる

とは言っても、COUNT関数とCOUNTA関数を使い間違えることはあります。

その時もったいないのは、全部消してまた最初から関数を入れる作業です。

これは本当にもったいないです。

COUNTA・COUNT関数の説明

例えば、上記の例のように本来COUNTA関数を使うべきだったところに、間違ってCOUNT関数を使用してゼロが表示されてしまいました。

この時、COUNTA関数を使うべきだったと気付いても、最初から打ち直さなくてOKです!

入力し直すのではなく、修正を行いましょう。

 

COUNTA・COUNT関数の説明

COUNTの後ろに「a」を入力して、Enterキーを押す!たったこれだけです。

 

COUNTA・COUNT関数の説明

これで「COUNT」から「COUNTA」に修正され、正しい結果を表示することができました。

逆に「COUNT」を使うべきところで「COUNTA」を使ってしまった場合は、「A」を削除してEnterキーを押せば修正完了です!

COUNTA関数の使い方 詳しい動画解説

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