エクセル｜改行を数式を使って行う手順を詳しく解説

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この記事の内容は？

エクセル　改行の基本操作

エクセルでは、ひとつのセルの中で文章をきれいに整えて見やすくするために「改行」することができます。

でも、普通にEnterキーを押すと、次のセルに移動してしまいますよね。

エクセルでセル内改行をするには、ちょっとしたテクニックが必要です。

「Alt+Enter」を使ったセル内改行の方法

エクセルでセルの中に改行を入れたいときは、Altキーを押しながらEnterキーを押すのがポイントです。

たとえば、下記のように表示したいとします。

このようにするには、次の手順で操作します。

改行したいセルを選びます。
まず「商品名」と入力します。
「りんご」と入力する前に、「Alt」キーを押しながら「Enter」キーを押します。
改行された状態になるので、そのまま「りんご」と入力してEnterキーを押せばOKです。

+ 詳しい手順を見る

「Alt + Enter」はセルの中に改行を入れる特別な操作です。

入力中は、改行したい位置で「Alt + Enter」を押します。

すでに入力されたデータを改行する場合は、セルをダブルクリックまたは「F2」キーを押して編集状態にしてから、改行したい位置にカーソルを合わせて「Alt + Enter」を押します。

テキストを折り返して表示する設定

文章が長くてセルからはみ出してしまうときは、「セルの幅を広げる」以外にも、自動で文章を折り返す設定があります。

これは自分で改行を入れなくても、列の幅にあわせて自動で改行をしてくれてデータを見やすくする便利な機能です。

文字列を折り返したいセルを選びます。
「ホーム」タブをクリックします。
「折り返して全体を表示する」というボタンをクリックします。

これで、セルの中で文章が自動的に折り返されて、読みやすくなります。

+ 詳しい手順を見る

★こんなときにおすすめ★

会議用の資料で、文章をなるべく1つのセルに収めたいとき
行の高さを自動で調整して、きれいに整えたいとき

エクセルでのセル内改行の詳しい操作方法については、下記の記事で詳しく説明していますので、参考になさってください。

セル内改行のやり方 | Windows・Mac | Excel(エクセル)

Excel(エクセル)｜セル内改行・自動調整の基本と効率的な使い方を解説

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数式を使って改行する方法

エクセルで複数のセルの文字をまとめて表示したいときに、「改行しながら見やすくしたい」と思ったことはありませんか？

たとえば、「名前」と「住所」をそれぞれ別のセルに入力していて、それを1つのセルにまとめて改行表示したいといったケースです。

そんなときに活躍するのが、「CHAR関数」です。

でも、初めて使う方にとっては、

「Alt + Enter」の改行と何が違うの？
「CHAR関数」だけでは改行できないの？
「&（アンド記号）」ってなに？ CONCATって必要？

といった疑問が出てくることも多いです。

数式で改行を行う場合は、CHAR関数や文字の連結の組み合わせが必要となりますので、初心者の方でもわかりやすいように解説します。

CHAR関数で改行を挿入する方法

「Alt + Enter」と「CHAR関数」の違い

まず、「Alt + Enter」はセルの中で手動で改行したいときに使う方法です。

たとえば、文章を打っている途中で改行したい場合は、前述したように、「Alt」キーを押しながら「Enter」キーを押せば、すぐに改行が入ります。

ただしこの方法は、手入力で作業するとき限定です。

数式の中では「Alt + Enter」は使えません。

数式で改行するには CHAR関数

数式で改行したいときに使うのが CHAR(10) です。

これは、「改行を意味する記号（コード番号10）」という意味で、WindowsのExcelでは「10」が改行を表します。

でもここで大事なポイントがあります。

CHAR関数だけでは、改行にはならない！ということです。

たとえば、セルに「=CHAR(10)」とだけ入力しても、見た目は空白に見えるだけで、改行は起こりません。

改行をちゃんと見せるには、「文字」と一緒に「CHAR(10)」を使う必要があるのです。

「&」で文字とCHAR(10)をつなげる

文字とCHAR(10)をつなぐときに使うのが、「&（アンド記号）」です。

「＆」は、「この文字とこの文字をくっつける」という意味で使います。

下記の例を見てみましょう。

「=セル＆セル」の形式で入力した場合、「＆」でセルの文字列を繋ぐことができますが、結合された文字は横方向にそのまま表示されてしまいます。

ここで、結合するセルの文字列を改行する場合に使用するのが「CHAR(10)」です。

「＆」とCHAR(10)を使った数式の入力例

下記の例のように、セル【A1】に「田中　裕太」、セル【B1】に「東京都○○区」と入力されているデータを結合して、1行目に氏名、2行目に住所を表示するために、セルとセルの間に「CHAR(10)」を入力して改行できるようにします。

セルに「=A1 & CHAR(10) & B1」となるように入力します。入力内容を確認して、「Enter」を押して確定します。

これで、1行目に氏名、改行をして、2行目に住所を表示することができました。

このとき、数式で入力した文字列の改行が反映されない場合は、以下の操作をしてください。

セルを選択
ホームタブの「折り返して全体を表示する」ボタンをクリック

関数を使ったセル内改行の詳しい操作方法については、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

Excel(エクセル)でセル内改行の方法と関数の使い方

CONCAT関数で文字とCHAR(10)をつなげる

「＆」のほかに、文字列をつなげる関数で「CONCAT関数」があります。

「CONCAT関数」は、引数に入力した順番にデータを結合することができる関数です。

構文は、「=CONCAT(文字列1, 文字列2,...)」このようになっています。

改行をしたい位置の引数に「CHAR(10)」を入力すると、その位置で改行が可能です。

下記の例のように、セル【A1】に「田中　裕太」、セル【B1】に「東京都○○区」、セル【C1】に「△△1001号室」と入力されているデータをCONCAT関数で結合しながら、「CHAR(10)」を入力して、1行目に氏名、2行目に住所、3行目に建物名と号室と表示できるように改行します。

セルに「=CONCAT(A1,CHAR(10),B1,CHAR(10),C1)」となるように入力し、「Enter」を押して確定します。

これで、選択した順番に改行をしながら文字列を結合して表示することができました。

CONCAT関数の詳しい使い方については、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

CONCAT関数(コンカット)｜セル参照や文字列を追加して結合する方法

改行の方法と特徴

方法	特徴	改行表示の条件
Alt + Enter	手作業でセル内に改行を入れる	数式では使えない
CHAR(10)	数式の中で自動的に改行を挿入できる	他の文字と組み合わせる必要あり
&（アンド記号）	複数の文字や関数をつなげるときに使う	CHAR(10)と組み合わせる
CONCAT関数	複数の文字をまとめてつなげる関数	CHAR(10)を引数に含める