エクセルで縦に並んだ数字の足し算がうまくできない、計算結果が表示されない、エラーが出て困っていませんか?
「数式を入力したのに計算されない」「なぜか合計が合わない」「エラー表示の意味がわからない」など、初心者の方やパソコン操作に慣れていない方にとっては、とても悩ましい問題です。
しかし、原因を知り正しい対処法を覚えれば、エクセルでの計算がスムーズにできるようになり、仕事や作業の効率が格段にアップします。
そこで今回の記事では、エクセルで縦の足し算ができない原因やよくあるエラー、設定のチェックポイント、トラブルを防ぐコツまでをわかりやすく紹介します。
ぜひ参考になさってください。
エクセル操作情報
Excel(エクセル)|テーブルの解除方法と変換するやり方を徹底解説
Excel(エクセル)で「0」を表示しないようにする3つの方法を解説
Excel(エクセル)|足し算で条件付き集計ができるSUMIF・SUMIFS関数の使い方
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エクセルで足し算ができない理由とは
Excelはとても便利なソフトですが、ちょっとしたミスや設定の違いによって、思ったように計算ができなくなることがあります。
特に足し算ができない場合、原因は意外と基本的な部分にあることが多いです。
数式の入力ミス
エクセルで計算するときは、「=(イコール)」から始めることがルールです。
たとえば、セル【A1】からセル【A5】までを足し算したいときは、
=SUM(A1:A5)
と入力します。このとき、先頭の「=」が抜けていると、エクセルはそれをただの文字として認識してしまい、計算をしてくれません。
また、セルの範囲を指定するときに、
- 本当は「A1:A5」としたかったのに「A1:B5」と入力してしまっている
- 括弧の閉じ忘れ(例:=SUM(A1:A5 ←これではエラーになります)
などの入力ミスもよくある原因です。
解決ポイント
- 数式の最初に「=」をつける
- セル範囲が正しいか確認する
- 括弧の開きと閉じが合っているか確認する
- 数式を入力したら、必ず「Ente」キーで確定する
ちょっとした確認で、足し算が正しく動くようになります。
足し算の入力の基本については、下記の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
Excel(エクセル)で足し算する方法|入力基本から関数・エラー対処
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セルの書式設定が影響
足し算の数式が正しくても、セルの設定(書式)のせいでうまくいかないこともあります。
たとえば、セルの書式が「文字列」になっていると、見た目は数字でも、エクセルはそれを数値として認識しません。
そのため、いくら数式を使っても、足し算がうまくいかないのです。
よくあるケース
- 「100」と入力したつもりが、文字列扱いになっていて足し算できない
- 「1000円」など、単位や記号がついていて数値とみなされていない
- 日付や時間の形式で表示されていて、思った通りに計算されない
解決ポイント
- 不要な単位などは削除する
- 表示形式を「標準」に戻す
- 表示形式を直したいセルまたはセル範囲を選択
- 「ホーム」タブ→「数値の書式」→「標準」を選択します
- もう一度数値を入力し直す
これで、エクセルが数値として正しく認識し、足し算できるようになります。
どうしても「円」や「個」などの単位を表示させたい場合は、表示形式の「ユーザー定義」を使うことで解決することができます。
表示形式の設定方法については、下記の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
Excel(エクセル)で表示形式の使い方を初心者向けに徹底解説しています
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オートSUMが機能しない原因
エクセルで「オートSUM」を使って縦の足し算をしようとしたのに、なぜか正しい合計にならない…。
そんなときは、選択範囲やセルの中身に原因があることがよくあります。
選択範囲の誤り
オートSUMを使うときに最も多いのが、範囲の選び間違いです。
例えば、セル【A1】からセル【A5】までの数値を合計したいのに、間違ってセル【A1】からセル【A6】までを選んでしまったり、セル【A2】に文字が入っているのに気づかず範囲に含めていたりすると、正しい合計が表示されません。
よくあるケース
- 合計範囲に文字列や空白セルが含まれている
- 本来は【A1:A5】を合計したいのに、【A1:A6】など、余計なセルを含めている
- マウス操作で意図しない範囲を選んでしまっている
解決ポイント
- オートSUMを使ったあと、数式バーに表示される範囲(例:=SUM(A1:A5))をしっかり確認する
- キーボードの「Shift」キーと矢印キーを使って、正確な範囲に微調整する
- 範囲を間違えたときは、数式バーの中でセル範囲を手直しすることもできます
少しの確認で正しい合計が表示されるようになりますので、オートSUMがうまくいかないときは、まずこの範囲のチェックをしてみてください。
オートSUMの操作方法や注意点については、下記の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
空白セルがある
見た目には空白でも、エクセルの中では「空白に見えるけど実は何か入っている」ということがあります。
このようなセルが合計範囲に含まれていると、オートSUMが正しく動作しない原因になります。
よくあるケース
- 空白に見えても、実はスペースや改行などの目に見えない文字が入っている
- セル【A3】に「=IF(A2=0,"",A2)」のような式が入っていて、空白のように見えても実際には数式が存在している
- 手入力のときに、うっかりスペースキーを押してしまい、空白文字が残っている
解決ポイント
- 問題のあるセルに対して、CLEAN関数を使ってみましょう
例:=CLEAN(A1)
CLEAN関数は、印刷できない文字や余分なスペースを削除してくれます
- CLEAN関数を使って不要な文字を取り除いた結果を別のセルに表示させ、その新しいセルで合計を行う方法もあります
- 一度セルを選択して「Delete」キーで内容を完全に消してみるのも効果的です
これらの方法で、オートSUMの計算結果が正しく表示されるようになることが多いです。
空白に見えるセルでも、何か入っている可能性を疑ってみましょう。
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計算方法の設定を確認する
エクセルに数式を入力しても、「あれ?結果が表示されない…」「計算されてない気がする」と感じたことはありませんか?
実はそれ、エクセルの「計算方法の設定」が「手動」になっているせいかもしれません。
エクセルは通常、数式を入力すると自動的に結果が計算される「自動計算」になっていますが、設定によっては計算を自分で更新しないと反映されない「手動計算」になっていることがあります。
計算方式が手動になっている
まず確認したいのが、「数式」タブにある計算設定です。
オートSUMなどを使っても結果が表示されなかったり、数式バーに数式だけが残って「=SUM(A1:A5)」のように表示されたままの場合、計算方式が「手動」になっている可能性があります。
チェック方法
- 上部のリボンから「数式」タブをクリックします。
- 「計算方法の設定」グループの「手動」にチェックが入っていたら、それが原因です。
対処方法
「自動」にチェックを入れ直しましょう。
自動で反映されない場合は、数式を再計算するために【F9】キーを押します。
もしくは「再計算実行」または「シート再計算」ボタンをクリックしてください。
※「手動計算」は、大きなデータを扱うときに動作を軽くするために使われる機能です。通常の操作では「自動」にしておくのが安心です。
計算オプションの確認
上記の方法で解決しない場合は、エクセルの全体的な設定に原因があることもあります。
「ブック全体」の計算方法が「手動」になっていると、新しく開いたファイルでも計算がされません。
チェック方法
- 左上の「ファイル」タブをクリック
- 一番下の「オプション」を開きます
- 左の一覧から「数式」を選択
- 「計算方法」の項目を探します
対処方法
- 「自動」が選ばれているかを確認します
- 「手動」になっている場合は「自動」に変更してください
設定を変更したら、自動で再計算がされますが、されなかった場合は、一度Excelを再起動して、改めて縦の足し算を試してみましょう。
エラー表示の原因と対処法
エクセルで縦の足し算をしたときに、計算結果の代わりにエラーが表示されることがあります。
「なんでうまくいかないんだろう?」と不安になるかもしれませんが、エラーにはそれぞれ原因があり、対処法もあります。
まずは、よく見るエラーコードの意味を理解してみましょう。
エラーコードの意味
#VALUE! エラー
足し算の範囲に文字や空白など、数値以外のものが混ざっているときに表示されます。
例えば、セル【A2】に数字ではなく文字が入っていると、合計が計算できません。
#DIV/0! エラー
割り算で「0」で割ろうとしたときに表示されます。
足し算とは直接関係ありませんが、複雑な数式の中に割り算が含まれている場合に出ることがあります。
#NAME? エラー
関数名やセルの指定が間違っているときに表示されます。
エラーを解消するための方法
数値以外のデータを確認する
足し算の範囲に文字や空白セルが含まれていないか、セル【A1】〜【A5】などを一つずつ見てみましょう。
もし文字があれば削除するか、範囲から除外してください。
数式バーの確認
数式バーで、使っている関数名やセル範囲が正しいかをチェックしましょう。
例えば、「=SUM(A1:A5)」のように、正しい関数名と範囲が書かれているかがポイントです。
セルの書式設定を確認する
セルの書式が「文字列」になっていると、数字でも計算できません。
問題のあるセルを選んで右クリック → 「セルの書式設定」 → 「表示形式」タブ → 「標準」または「数値」に変更し、もう一度計算を試してみてください。
特定の条件下での足し算の問題
エクセルで縦の足し算ができないとき、普通の原因以外にも注意したい特殊なケースがあります。
ここでは、特に気をつけたい「循環参照」と「隠れたセル」について解説します。
循環参照をしている場合
循環参照とは、数式が自分自身のセルを参照してしまっている状態です。
例えば、セル【A1】に「=A1+1」と入力すると、自分のセルを参照してしまい、エクセルは計算ができなくなります。
循環参照が起こると…
- 計算結果が正しく表示されない
- 「1つ以上の循環参照が発生しています。~循環参照を削除または変更するか、数式を別のセルに移動してください。」といったエラーメッセージが表示されることがある
- 計算結果が不定(決まらない)状態になる
循環参照の確認方法
- リボンの「数式」タブをクリック
- 「エラーチェック」グループの「循環参照」を探す
- 循環参照があるセルの場所が表示されるので、そこをチェックして数式を修正する
隠れたセルがある
見た目には表示されていないけれど、実は非表示になっている行や列のセルがある場合もあります。
こうした「隠れたセル」にはデータが入っていることがあり、足し算の結果に影響することがあります。
チェックポイント
- 行番号や列番号が飛んでいる(例えば、1、2、4、5となっていて「3」がない)
- その間の行や列が非表示になっている可能性が高い
非表示の行・列を表示させる方法
- 非表示の行・列の前後の番号を範囲選択(例えば、行2と行4を選ぶ)
- 右クリックして「再表示」を選択
これで選択した行または列に含まれる非表示の行や列を再表示することができます。
すべての非表示セルを表示したいとき
- シート左上の四角(全セル選択ボタン)をクリックしてシート全体を選ぶ
- その状態で右クリック する
- 「再表示」をクリックする
これで、一度にすべての非表示セルが見えるようになります。
足し算トラブルを防ぐためのポイント
いかがでしたか?
エクセルで縦の足し算がうまくいかない原因は、単純な操作ミスから設定の問題、さらには特殊なケースまでさまざまです。
まず、数式の基本的な入力ルールやセルの書式設定を正しく理解することは、足し算をはじめとした計算処理の土台となります。
数式の先頭には必ず「=」を入れること、セル参照を間違えないこと、そしてセルの書式が「数値」または「標準」になっていることが、正しい計算結果を得るためには不可欠です。
また、エラーコードの意味を知ることで、問題の原因特定が格段に速くなります。
例えば「#VALUE!」や「#NAME?」といったエラーは、何が間違っているかを教えてくれるサインです。
さらに、循環参照や非表示セルといった少し複雑なケースについても知識があると、意外な原因を見逃さずに済みます。
これらのポイントを押さえておくことは、単なる計算の問題を解決するだけでなく、エクセル全体の操作スキル向上につながります。
正確な計算結果がすぐに得られることで、仕事の効率が上がり、ミスによるやり直しやストレスを減らせるでしょう。
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