「エクセルで時間の合計を出そうとしたのに、思った結果にならない…」そんな経験はありませんか?
たとえば勤務時間を合計したいときや、作業時間の合計を出したいときに、正しく入力しているつもりでも結果がおかしくなることがあります。
特に、エクセルやパソコンの操作に慣れていない方だと、「やり方が悪いのか」「エクセルが壊れているのか」と不安になってしまうかもしれません。
実は、時間の足し算ができない原因は、多くの場合とてもシンプルです。
入力のしかたやセルの設定、計算方法が正しくないだけで、ほんの少しの工夫で解決できることがほとんどです。
時間の入力方法や、エクセルが時間をどう認識しているかを理解すれば、勤務表や作業記録などもスムーズに作成できます。
今回の記事では、時間の足し算ができないときの代表的な原因と、その解決方法を解説します。
ぜひ参考になさってください。
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エクセルで時間の足し算ができない理由とは
足し算の計算式は合っているはずなのに、思った結果が表示されない…という場合は、
- セルに入力されたデータの形式が正しくない
- セルの書式設定が適切ではない
という可能性があります。
時間データの入力形式が正しくない
エクセルでは、時間を正しく足し算するために、必ず時間の形式で入力する必要があります。
たとえば「1時間20分」と文字で入力してしまうと、エクセルはそれを時間として認識できません。
必ず 「hh:mm」 や 「hh:mm:ss」 の形式で入力しましょう。
- OKな例:1:20(1時間20分)、14:45(午後2時45分)
- NGな例:「1時間20分」「14時45分」などの文字列
また、24時間形式を使えば午前・午後の混乱を防げます。
たとえば午後2時は「14:00」と入力します。
入力時に余計なスペースや記号が含まれていないかもチェックしましょう。
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セルの書式設定が適切でない
時間を正しく入力しても、セルの書式設定が合っていないと正しい結果は表示されません。
エクセルは、セルの書式が「標準」や「数値」のままだと、時間をただの数値として扱ってしまいます。
そのため、計算が正しくできても、見た目がおかしく表示されることがあります。
対策として、計算に使うセルを選択し、「ホーム」タブ → 「数値」グループ → 「セルの書式設定」から 「時間」 を選びます。
結果が24時間を超える場合は「[h]:mm」形式を選ぶと、リセットされずに表示できます。
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時間の計算方法が間違っている
時間の足し算がうまくいかない原因のひとつに、「計算式そのものの入力ミス」があります。
たとえば、時間を正しい形式で入力していても、式の書き方が間違っていると結果が正しく出ません。
エクセルは、数式の記号や範囲指定が正確でなければ計算できないため、足し算や関数の書き方を正しく理解する必要があります。
四則演算を用いた時間の足し算
エクセルでは、時間も数値と同じように「+」記号を使って足し算できます。
ただし、以下の3つの条件を満たしていないと正しく計算できません。
- 時間を正しい形式で入力する(例:2:30、1:15)
- セルの書式設定を「時間」にする
- 計算結果の形式も「時間」にする
下記の例を見てみましょう。
セル【B7】に、セル【B2】から【B6】の所要時間の合計時間を求めます。
セル【B7】を選択し、半角入力モードで「=B2+B3+B4+B5+B6」と入力してから、「Enter」で確定します。
これで、所要時間の合計を求めることができました。
※表示がおかしい場合は、必要に応じて、表示形式の設定を行いましょう。
SUM関数を使用した時間の合計
時間をまとめて合計する場合は、SUM関数を使うと便利です。
SUM関数の構文は以下のとおりです。
=SUM(数値1, [数値2], …)
先ほどの表と同じデータを使用して、SUM関数で合計時間を求めましょう。
セル【B7】を選択し、「=SUM(B2:B6)」と入力して「Enter」で確定します。
これで、所要時間の合計を求めることができました。
【ポイント】
- 間違って「=SUM(B2,B6)」と入力すると、セル【B2】と【B6】しか足されません
- 範囲を「B2:B6」のようにコロンで指定すると、セル【B2】から【B6】までをまとめて計算することができます
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表示形式を設定していない
エクセルで時間を足し算しても正しい結果が表示されない原因のひとつが、「セルの表示形式が時間になっていない」ことです。
エクセルは、セルに入力されたデータを「数値」や「文字列」など、内部的に分類しています。
表示形式が「標準」や「数値」のままだと、時間として正しく表示されず、計算結果が意図しない形になることがあります。
時間形式に設定する方法
まず、入力している時間のデータが正しく「時間形式」になっている必要があります。
セルの書式設定は、一度入力されたデータによって自動で変更されるため、場合によっては前のデータの表示形式が残って、時間が正しく入力されていないという事があります。
その場合は、表示形式の設定で「h:mm」にすると解決できます。
24時間形式と12時間形式の違い
エクセルで時間を入力する場合、「24時間形式」と「12時間形式」があります。
- 24時間形式:0:00~23:59までの時間で表します(例:午後3時 → 15:00)
- 12時間形式:1:00~12:59までの時間をAM(午前)・PM(午後)で区別します(例:午後3時 → 3:00 PM)
ポイント
- 業務管理やシフト計算などでは、午前・午後の間違いを防ぐことができるので、24時間形式がおすすめです
- 会議予定やカレンダー共有では12時間形式が使われる場合もあります
ユーザー定義で時間形式を設定する
もし24時間を超える合計時間を表示したい場合、既存の時刻形式では途中でリセットされてしまうため、「ユーザー定義」を使って表示形式の設定を行います。
【設定手順】
- 合計時間を表示したいセルを選択
- 「ホーム」タブ → 「数値」グループ → 「表示形式」をクリック
- 「表示形式」タブ → 「ユーザー定義」を選択
- 「種類」に 「[h]:mm」と入力(※[ ]で囲むのがポイント)
- 「OK」をクリック
[h]:mm の意味
- [h]:合計時間を24時間を超えてもそのまま表示
- mm:分を表示
ユーザー定義で使える代表的な時間表示形式
[h]:mm
- 例:25:30
- 意味:24時間を超える時間もそのまま表示(勤務時間や作業時間の合計に最適)
- ポイント:角かっこ [h] が重要。これがないと24時間でリセットされてしまう。
[h]:mm:ss
- 例:36:45:15
- 意味:時間、分、秒まで表示し、24時間を超えても表示できる。
- 用途:動画編集、作業ログ、競技タイム集計など秒単位が必要な場合。
h:mm AM/PM
- 例:3:45 PM
- 意味:12時間形式で午前(AM)・午後(PM)を明記して表示。
- 用途:会議時間や予定表など、AM/PMを明示する必要がある場合。
hh:mm
- 例:08:30
- 意味:常に2桁で時間を表示(08:30のようにゼロ埋め)。
- 用途:見た目を揃えたい表や、印刷資料での時刻表示。
mm:ss
- 例:12:45
- 意味:分と秒のみを表示。
- 用途:短時間計測(ランニングタイム、カウントダウンなど)。
- 注意:実際には時間も内部で持っているが表示は分:秒だけ。
[m]:ss
- 例:75:30
- 意味:合計分数をそのまま表示し、60分を超えても分単位で表示。
- 用途:音楽編集や通話時間の合計など、分単位で集計したい場合。
★表示形式カスタマイズのコツ★
- [ ](角かっこ)は合計時間や分数が単位を超えてもリセットされない設定の合図。
- 表示形式を変えても、内部的にはシリアル値として時間が保持されているため、計算結果は変わらない。
- 秒単位が必要か、24時間を超えるかで適切な形式を選ぶと作業効率が上がる。
労働時間を計算する方法
勤務表などで労働時間を計算する場合、エクセルでは始業時間・終業時間・休憩時間を使って四則演算で求められます。
下記の例を見てみましょう。
実働時間は、「実働時間 = 終業時間 − 始業時間 − 休憩時間」の計算式で求めることができます。
1日単位の実働時間を出したら、あとはすべての実働時間を合計します。
合計した総時間が24時間を超えた場合は、表示形式の設定を行いましょう。
労働時間の計算に役立つ計算方法の基本については、下記の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
Excel(エクセル)で足し算と掛け算を混合で計算する基本と応用法
時間計算を正しく表示させるポイント
いかがでしたか?
エクセルで時間計算を行う際に重要なのは、正しい入力方法と表示形式の設定、そして計算式の選び方を理解することです。
時間を入力しても思った通りの結果が出ない多くのケースは、この基本を押さえていないことが原因です。
時間は単なる見た目の「文字列」ではなく、内部的にはシリアル値として管理され、日付や時間の差分を計算できる仕組みになっています。
これを理解することで、時間の足し算や引き算、さらには分や秒への変換といった応用的な処理までスムーズに行えるようになります。
また、四則演算やSUM関数を使った計算は、単に操作を知るだけでなく、入力する値が時間形式として認識されているかを確認することが不可欠です。
誤った形式や不要な文字が含まれると、計算結果が期待通りにならないだけでなく、後の集計作業にも影響します。
さらに、結果が24時間を超える場合は、ユーザー定義の[h]:mmなどを使って正しく表示させるといった書式設定も欠かせません。
これらの知識を持っていれば、勤務表や作業記録の集計も効率化でき、手作業での換算ミスを防げます。
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