日付に関する計算のやり方が分からなくて、「エクセルで日付を足したいのに、うまくいかない」「何日後、何か月後の日付を出したいけど、どう計算すればいいの?」——そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
日付の計算は慣れていないとややこしく感じるものですが、関数や基本的な操作を覚えておくと、実はとても簡単に処理できます。
予定表の作成や期日の管理など、仕事でもプライベートでも日付の足し算が使える場面はたくさんあります。
そこで今回の記事では、エクセルで日付に日数や月数を加える基本の方法から、祝日や土日を除いて計算する便利な関数まで、わかりやすく紹介します。
ぜひ参考になさってください。
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エクセルで日付の足し算 基本の計算
日付はシリアル値で管理されている
エクセルで日付を扱うとき、見た目は「2025/07/24」などのように表示されていますが、実はこの日付、エクセルの内部では「シリアル値(連番の数字)」として管理されています。
このシリアル値の仕組みは、1900年1月1日を「1」として、1日ごとに1ずつ増えていくというものです。
たとえば:
- 1900年1月1日 → シリアル値【1】
- 1900年1月2日 → シリアル値【2】
- 2024年10月27日 → シリアル値【45226】
つまり、エクセルにとって日付はただの見た目の「日付らしい表示」であって、実際は数値です。
この考え方を知っておくと、「日付の足し算=数値の足し算」となり、計算の考え方が分かりやすくなります。
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日付の足し算の基本的な考え方
エクセルで日付に日数を足すには、「シリアル値に日数を足す」だけです。
たとえば、あるセルに「2025/07/24」という日付があるとします。
そこに「7日後」の日付を求めたい場合は、そのセルに7を足すだけでOKです。
下記の例を見てみましょう。
A列に「日付」、B列に「追加日数」が入力されています。
C列に「日付」に「追加日数」を足し算した結果の日付を表示します。
セル【C2】を選択し、「=A2+B2」と入力し、「Enter」キーで確定します。
セル【C2】に、7日後の「2025/07/31」が表示されます。
セル【C2】の右下の「■」を下にドラッグして、他の行にも数式をコピーします。
これで、各日付に追加日数が加算された日付を表示することができました。
日数の加算は、加算したい日数を直接数式に内に入力することも可能です。
例)=A1+14
このような入力もOKです。
日付の足し算を使えば、
- 請求書の作成日から14日後を支払期限にする
- 注文日から2日後を最短の配達日として表示する
など、様々な場面で活用することができます。
■表示形式に注意
数式を入力したのに、結果が「45265」のような数字になってしまった場合、表示形式が「日付」ではなく「標準」や「数値」になっているためです。
その場合は、次のように設定を変更します。
- 結果が表示されているセル(例:セル【C2】~【C6】)を選びます。
- 「ホーム」タブ →「数値」グループの「数値の書式」のプルダウンから「短い日付形式」または「長い日付形式」を選びます。
これで、数字ではなく「2025/07/31」などの日付として表示されるようになります。
この他に日付の表示を設定したい場合は、「ホーム」タブ →「数値」グループの「表示形式」をクリックし、「セルの書式設定」ダイアログボックスから行いましょう。
日付の表示形式の設定方法については、下記の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
日付の引き算の基本的な考え方
エクセルでは、日付の引き算もとても簡単です。
加算と同じように、日付は数値(シリアル値)で管理されているため、日付同士を引き算したり、ある日付から日数を引いたりすることができます。
たとえば、あるタスクの締切日から「あと何日あるのか」や、「開始日から終了日までの日数」を計算したいときに便利です。
下記の例を見てみましょう。
経過日数を求める
A列に「開始日」、B列に「終了日」が入力されています。C列に「経過日数」を求めます。
セル【C2】を選択し、「=B2-A2」と入力し、「Enter」キーを押して確定します。
結果として、24日 − 1日 =「23」と表示されます。(23日間の差)
セル【C2】の右下の「■」を下へドラッグして、他の行にも数式をコピーします。
これで、「終了日 − 開始日」で、日数の差を簡単に計算することができます。
日付から日数を引く
「ある日から○日前はいつか?」を求めたいときの方法です。
たとえば、納品日の7日前に準備を始めたい場合などに使えます。
ただし、年齢などの計算については、通常の引き算では正しくできません。
この場合は「DATEDIF関数」を使う必要があります。
年齢の計算には「DATEDIF」関数が便利
一方で、誕生日から年齢を求めたい場合は、単純な引き算では正確な「年数(満年齢)」を出すことができません。その場合は DATEDIF 関数を使いましょう。
「DATEDIF関数」は、2つの日付の「差」を「年(Y)」「月(M)」「日(D)」の単位で求めることができる関数です。
たとえば、セル【A2】に誕生日、セル【B2】に「今日の日付」が入っているとき、次のように入力すると「満年齢」を求めることができます。
=DATEDIF(A2,B2,"Y")
このように入力すると、A2の日付からB2の日付までの「年数」(満年齢)が表示されます。
DATEDIF関数の使い方については、下記の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
エクセルで年齢を求める|DATEDIF関数で生年月日を元に計算・自動表示
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日付に〇ヶ月後の足し算をする関数
EDATE関数を使った月数の加算方法
「ある日付から○ヶ月後の日付を求めたい」「○ヶ月前の日付を知りたい」——そんなときに便利なのが「EDATE関数」です。
EDATE関数は、開始日から指定した月数だけ前後に移動した日付を計算する関数で、特に月単位でのスケジュール管理や契約更新日、定期点検日などを自動で求めたいときに役立ちます。
EDATE関数の構文は
=EDATE(開始日, 月)
このようになっています。
各引数は
- 開始日:元になる日付(セル参照、日付の文字列、またはシリアル値で指定可能)
- 月:何か月後か(正の数)、または何か月前か(負の数)を指定する数値
このような意味があります。
下記の例を見てみましょう。
A列に「契約開始日」、B列に「更新間隔」が入力されています。C列に「次回更新日」を求めます。
セル【C2】に半角入力で「=ed」と入力します。関数の候補に「EDATE」が表示されて選択されていることを確認したら「Tab」キーを押します。
これで「=EDATE(」と関数が挿入されます。
続けて引数を入力し、「=EDATE(A2, B2)」と入力が出来たことを確認したら「Enter」キーを押して確定します。
セル【C2】に、シリアル値が表示されます。
セル【C2】の右下の「■」を下にドラッグして、他の行にも数式をコピーします。
コピーができたら、範囲選択がされた状態で、「ホーム」タブの「数値」グループにある「数値の書式」の一覧から日付の表示形式を選択します。
これで、日付の表示で指定した月数後の日付を求めることができました。
■その他の入力例
=EDATE("2024/01/01", 3)
→ 「2024/01/01」から 3ヶ月後 の「2024/04/01」が返されます。
=EDATE("2024/05/15", -2)
→ 「2024/05/15」から 2ヶ月前 の「2024/03/15」が返されます。
セル【A2】に日付が入力されている場合:
=EDATE(A2, 6)
→ セル【A2】の日付から6ヶ月後の日付を求めます。
※開始日に文字列で日付を入力する場合、"2024/01/01"のように「 "(ダブルクォーテーション)」で囲む必要があります。
■EDATE関数とシリアル値
エクセルでは日付を内部的にシリアル値(連番の数値)として扱っています。
EDATE関数では、そのシリアル値に対して「月単位の加算」を行っているという仕組みになっています。
たとえば、2024年1月1日はシリアル値【45157】。EDATE関数は、この値を元に、2月の日数が28日か29日かという事も自動で考慮して計算してくれる便利な関数です。
覚えておくと便利なEOMONTH関数
EDATE関数とよく似た関数に、EOMONTH関数というものがあります。
こちらも、ある日付から指定した月数だけ前後に移動した「月末日」を求める関数です。
たとえば、「請求書の締め日」や「月末時点の集計日」など、月末を基準にした処理をしたいときにとても便利です。
EOMONTH関数の構文は
=EOMONTH(開始日, 月)
このようになっています。
各引数は、
- 開始日:基準となる日付(セル参照や日付文字列など)
- 月:何か月後か(正の数)、何か月前か(負の数)を指定する数値
を意味しています。
■使用例
=EOMONTH("2024/01/15", 0)
→ 2024年1月の 月末(1月31日) を返します。
=EOMONTH("2024/05/10", 1)
→ 2024年 6月末(6月30日) を返します。
=EOMONTH("2025/07/24", -2)
→ 2ヶ月前の月末、つまり 2025年5月31日 を返します。
EOMONTH関数を覚えておくと、「○ヶ月後の月末はいつか?」という場面でサッと計算できるようになります。
EDATE関数とあわせて使い分けられると、月単位のスケジュール管理がぐっとラクになります。
DATE関数を使った年数の加算
「ある日付から○年後の日付を求めたい」ときに便利なのが、DATE関数です。
DATE関数は、年・月・日をそれぞれ指定して日付を作成する関数で、EDATE関数では対応できないような柔軟な計算が必要な場合にも使えます。
DATE関数の基本構文は
=DATE(年, 月, 日)
となっており、「年」「月」「日」の3つの数値を指定すると、それに対応した1つの日付を返すことができます。
たとえば:
=DATE(2025, 7, 24)
→ 「2025年7月24日」と表示されます。
※セル参照も可能です。
年数を加算するには?
すでに入力されている日付に「○年後」を加えたいときは、YEAR関数・MONTH関数・DAY関数を組み合わせて、次のような式を使います。
■数式の例
=DATE(YEAR(A1)+5, MONTH(A1), DAY(A1))
この数式では:
- YEAR(A1):セル【A1】の日付から「年」を取り出す
- +5:その年に5年を加算する
- MONTH(A1):元の日付の「月」
- DAY(A1):元の日付の「日」
これをもとに、5年後の同じ月日を求めています。
実際の入力例を見てみましょう。
A列に「契約日」、B列に「契約期間(年)」が入力されています。C列に「満了日」を求めます。
セル【C2】に、「=DATE(YEAR(A2)+B2, MONTH(A2), DAY(A2))」となるように入力し、「Enter」キーを押して確定します。
セル【C2】の結果を下のセルにオートフィルでコピーします。
これで、それぞれの契約満了日が求められます。
〇年後の1日前を求めるには?
〇年後の「1日前」を求めることも可能です。
〇年後の同じ日から 1日引くことで、「〇年後の1日前」を求められます。
=DATE(YEAR(A2)+3, MONTH(A2), DAY(A2)) - 1
この式の解説
- YEAR(A2)+3 → 3年後の年を指定
- MONTH(A2) → 元の日付の月を指定
- DAY(A2) → 元の日付の日を指定
- -1 → その日付から1日引く
このようになります。
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日付の足し算 特定条件での計算
WORKDAY関数で営業日のみを加算
仕事で「○営業日後の日付を知りたい」と思ったことはありませんか?
そんなときに便利なのが WORKDAY関数 です。
この関数を使えば、土日を除いた営業日だけをカウントして日付を加算することができ、さらに祝日リストを指定することも可能です。
WORKDAY関数の構文は、
=WORKDAY(開始日, 日数, [祝日])
このようになっています。
各引数は、
- 開始日:基準となる日付
- 日数:加算または減算する営業日数(マイナスも可)
- [祝日]:任意。除外したい祝日の一覧をセル範囲で指定
このようになっています。
下記の例を見てみましょう。
A列に「開始日」、B列に「加算日数」が入力されています。C列に「祝日を除外した営業日加算後の日付」を求めます。
また、あらかじめ、除外したい祝日のリストを用意しておきます。
セル【C2】に「=WORKDAY(A2, B2, $E$2:$E$6)」となるように入力し、「Enter」キーを押して確定します。
※祝日リストの日付は、数式をコピーした際に参照がズレないように「$E$2:$E$6」となるように入力して固定します。
セル【C2】にシリアル値の結果が表示されます。
シリアル値の結果を、日付の表示形式に設定して、下のセルにオートフィルでコピーします。
これで、土日と指定の祝日を除外した足し算の日付の結果を表示することができました。
日付に関連する関数の一例
関数名 | 概要 |
TODAY関数 | 今日の日付を表示します(常に最新の日付に更新されます)。 |
DATE関数 | 指定した年・月・日から日付を作成します。 |
YEAR関数 | 日付から「年」だけを取り出します。 |
MONTH関数 | 日付から「月」だけを取り出します。 |
DAY関数 | 日付から「日」だけを取り出します。 |
EDATE関数 | 指定した月数だけ前後にずらした日付を返します。 |
EOMONTH関数 | 指定月の末日を返します。 |
DATEDIF関数 | 2つの日付の差を「年」「月」「日」で計算できます(年齢計算にも使います)。 |
NETWORKDAYS関数 | 土日を除いた日数を計算します。 |
WORKDAY関数 | 土日を除いた「指定日数後」の日付を返します。 |
日付の足し算は目的に応じた方法で
いかがでしたか?
Excelで日付を扱う場面は、スケジュール管理、納期計算、勤怠処理など多岐にわたります。
今回紹介した各関数は、それぞれのシーンに最適な使い方があり、それらを適切に使い分けることで、日付計算にまつわる手間やミスを大幅に減らすことができます。
例えば、EDATE関数は月単位の加算に特化しており、月末日を含む処理にも強く、財務・請求管理などで重宝されます。
一方、DATE関数は年・月・日を個別に操作できるため、柔軟な日付処理や「○年後の1日前」のような場面での対応が可能です。
EOMONTH関数は月末を基準にした締め処理に役立ちますし、WORKDAY関数は営業日ベースでの計算が必要なビジネス実務に欠かせません。
こうした関数の特徴と違いを理解しておけば、複雑な処理も数式一つで自動化できるようになります。
また、Excelが日付をシリアル値として扱っていることへの理解があれば、エラーや意図しない計算結果にも対処しやすくなります。
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