「エクセルでまとめて掛け算したいけど、どうすればいいのかわからない」「1つずつ数式を入力するのが大変」「掛け算の合計を出したいのに、うまくいかない」──そんなお悩みはありませんか?
エクセルの掛け算は一見シンプルですが、複数の値をまとめて計算したいときや、たくさんのセルに一括で数式を入力したいときには、正しい方法を知らないと手間もミスも増えてしまいます。
しかし、ちょっとした工夫や関数の使い方を覚えるだけで、計算を自動化できたり、大量のデータを一気に処理できたりと、作業効率が大きくアップします。
そこでこの記事では、エクセルで掛け算を「まとめて」行うための方法を、基本から応用までわかりやすくご紹介します。
関数や入力のコツ、便利な機能などを丁寧に解説していますので、ぜひ参考になさってください。
Excelで複雑な掛け算をするのって難しい…
そんなお悩み、当教室のレッスンで一気に解決できます。
✔ 基本操作からしっかり学べる
✔ 「見てマネするだけ」で自然と覚えられる
✔ わからないところはすぐ質問できるから安心
文字を読むのが苦手でも大丈夫。
「実践重視のレッスン」+「元パソコンが苦手だった講師のサポート」で、着実に「感覚としてExcelに慣れていく」ようになります。
詳細は下記をご覧ください。
エクセルでの掛け算の基本的な方法
掛け算の入力方法
エクセルで掛け算をするときは、「×(かける)」記号ではなく、「*(アスタリスク)」という記号を使います。
この「*」は、キーボードの「Shift」キーを押しながら、「け」のキーを押すと入力することができます。
キーボードにテンキーがある場合は、テンキーに配置されている「*」を押すと便利です。
たとえば、「2×3」という計算をしたいときは、エクセルでは次のように入力します。
=2*3
と入力し、Enterキーを押します。
すると、セルには「6」と表示されます。これが、「2」と「3」を掛けた結果です。
ポイントは、エクセルで計算をするときは、半角入力モードで最初に「=」を入れることです。
「=」を入れることで、「これは計算ですよ」とエクセルに伝えることができます。
Excel(エクセル)の操作が苦手な方のために、操作する上でのコツをまとめたページを用意しました。
「パソコン教室パレハのLINE友達登録」(無料)で「パソコンに役立つ豪華15大特典」をお送りしております。
Excel(エクセル)の操作はもちろん、パソコンが苦手な方に役立つ特典を15個ご用意しております。
良かったら下記からご登録ください。
セルの中の数字を掛け算するには?
エクセルでは、セルに入っている数字どうしを掛け算することもできます。
たとえば、
セル【A1】に「5」、セル【B1】に「4」と入力してあるとき、セル【C1】に次のように入力します。
=A1*B1
このように書くことで、セル【A1】の「5」とセル【B1】の「4」が掛け算され、セル【C1】には「20」と表示されます。
セル参照で数式を入力することで、セル内の数値が変更された場合、それに合わせて掛け算の結果も自動で変更されます。
掛け算の基本的な入力方法などについては、下記の記事をご覧ください。
Excel(エクセル)|掛け算の入力方法を基本からわかりやすく解説
Excelで複雑な掛け算をするのって難しい…
そんなお悩み、当教室のレッスンで一気に解決できます。
✔ 基本操作からしっかり学べる
✔ 「見てマネするだけ」で自然と覚えられる
✔ わからないところはすぐ質問できるから安心
文字を読むのが苦手でも大丈夫。
「実践重視のレッスン」+「元パソコンが苦手だった講師のサポート」で、着実に「感覚としてExcelに慣れていく」ようになります。
詳細は下記をご覧ください。
複数のセルをまとめて掛け算する関数
掛け算をまとめてできるPRODUCT関数
エクセルで複数の数値を一度に掛け算したいときに便利なのが、PRODUCT関数です。
この関数を使うと、いくつものセルを「*」でつなぐことなく、まとめて掛け算することができます。
PRODUCT関数の基本構文
PRODUCT関数の基本構文は
=PRODUCT(数値1, 数値2, …)
このようになっています。
「数値1」「数値2」には、直接数字を入れることもできますし、セルの場所を指定することもできます。
PRODUCT関数の使い方
下記の例を見てみましょう。
A列に「氏名」、B列に「時給」、C列に「1日当たりの労働時間」、D列に「1カ月当たりの出勤日数」が入力されていて、E列に「給与」を求めます。
今回の例であれば、四則演算で掛け算を使うなら、「=B2*C2*D2」と入力すれば求めることも可能ですが、今回は、PRODUCT関数を使って求めてみましょう。
セル【E2】に「=PRODUCT(B2:D2)」となるように入力し、「Enter」を押して確定します。
セル【E2】に3つのセルを掛け算した結果が表示されます。
セル【E2】を選択し、オートフィルを使って下のセルにも数式をコピーします。
これですべてのセルにPRODUCT関数を使って、各行の「時給」「時間」「日数」を掛け算した結果を表示することができました。
PRODUCT関数を使うメリット
数式がすっきりする
通常の掛け算「=B2*C2*D2」でも同じ結果は出せますが、PRODUCT関数を使うと、たくさんのセルを掛けるときに「*」を何個も入力しなくていいので、見た目がわかりやすくなります。
複数のセル範囲を一度に掛け算できる
PRODUCT関数を使えば「=PRODUCT(B2:D2)」のように、連続したセルをまとめて掛けることも可能です。
関数さえ入れてしまえば、あとは範囲選択をするだけなので、入力も楽になり、複数の値を手早く・正確に掛け算することができます。
掛け算の結果をまとめて求めるSUMPRODUCT関数
掛け算とSUM関数で計算する方法
まずは、エクセルで「掛け算の結果をまとめて合計する」基本的な方法を見ていきましょう。
下記の例を見てみましょう。
A列に「商品名」、B列に「単価」、C列に「数量」、D列に「単価」と「数量」を掛け算した結果の「金額」を求めます。
さらにセル【D6】に、すべての商品の合計金額を求めます。
セル【D2】に「=PRODUCT(B2:C2)」と入力し、「Enter」を押して確定します。
「=B2*C2」と入力してもOKです。
セル【D2】の数式をセル【D5】まで、オートフィルでコピーします。
セル【D6】にSUM関数を入力し、「=SUM(D2:D5)」となっていることを確認して「Enter」を押して確定します。
これで、掛け算の結果を合計することができました。
このように、D列に1品ずつ掛け算で「小計」を出し、最後にSUM関数で全体の合計を求めるという方法です。
一般的にはこの方法が多いのではないでしょうか。
この方法のメリット
- 各商品の小計が見えるため、途中の計算結果が一目でわかる
- 1行ごとの計算式を個別にチェックできるので、初心者にも安心感がある
ただし、商品数が多くなると、行ごとに掛け算の数式を入れるのが手間だったり、間違って数式を消してしまったり、コピーミスで合計がズレることもあるので、注意が必要です。
SUMPRODUCT関数を使ってまとめて計算する方法
こうした手間を省いて、掛け算と合計を一度に行いたいときに便利なのが「SUMPRODUCT関数」です。
SUMPRODUCT関数とは、「足し算」と「掛け算」が同時に行えるため、売上計算などにとても便利です。
構文は「=SUMPRODUCT(配列1,[配列2],[配列3],…)」となっていて、「配列1」×「 配列2」を各行ごとに掛け算して、それらを全部足す関数です。
下記の例を見てみましょう。
先ほどの例と似ていますが、今回の例では各商品の金額を個別に求めることはせずに、すべての金額の合計をセル【C6】にまとめて表示します。
セル【C6】に「=SUMPRODUCT(B2:B5,C2:C5)」となるように入力し、「Enter」を押して確定します。
これで、各商品のすべての合計金額をまとめて出すことができました。
SUMPRODUCT関数を使うメリット
- 掛け算と合計を1つの関数で一気にできる
- 表が大きくなっても数式を増やす必要がない
このようなメリットがあります。
SUMPRODUCT関数を使えば、「単価×数量の合計」のようなよくある計算をすっきり、効率よく行うことができます。
ただし、「どの商品の金額がいくらだったか」まで確認したい場合は、D列のように小計を見える形で残す方法の方が安心です。
SUMPRODUCT関数の使い方については、下記の記事をご覧ください。
Excel(エクセル)でSUM関数を使って掛け算をする方法を徹底解説|配列数式
教室に通う時間がなくてちょっとずつ覚えたいという方向けの「パソコン苦手さん向け通信講座」を作りました。
基本から順番に「実践で覚えるのではなく慣れていく」教材を使います。
「文字を読むのが苦手…」という方でも大丈夫。
動画とセットで感覚的に身につけられます。
掛け算の結果をまとめて表示する方法
エクセルでは、ひとつひとつのセルに数式を入力しなくても、まとめて同じ計算式を複数のセルに一気に入力する方法があります。
今回使用する例は、下記の表になります。
5行分のデータの金額を1つ(1行目)の数式を入力するだけで、残り4行分は数式を入力しなくても結果をまとめて出すことが可能です。
ここでは「掛け算の結果をまとめて表示する」ための3つの方法をご紹介します。
オートフィルを使った方法
一番よく使われているのが「オートフィル」という機能です。
たとえば、セル【D2】に「=B2*C2」と入力し、「Enter」を押して確定します。
あとは、オートフィルを使って下のセルにも数式をコピーすればOKです。
これですべてのセルに数式をコピーしてまとめて結果を表示することができました。
★ポイント★
- オートフィルは連続した表で使うと非常に便利です。
- 各行ごとにセル参照が変わるので、自動で正しい計算が入ります。
「Ctrl+Enter」を使った入力方法
複数のセルに同じ数式を一気に入力したいときに便利なのが、「Ctrl+Enter」を使った入力方法です。
【「Ctrl+Enter」を使った入力手順】
- 数式を入力する範囲を選択する
- 数式を入力する
- 「Ctrl+Enter」を押す
まず、数式を入力する範囲を選択します。
今回はセル【D2:D6】を選択します。
次に範囲選択をした状態で、「=B2*C2」と入力します。
数式の入力が出来たら、「Ctrl+Enter」を押して確定します。
これで、あらかじめ選択しておいたセル範囲に、まとめて結果を表示することができました。
★ポイント★
- 「Ctrl+Enter」は、同じ形の式を一括入力したいときにとても便利
- オートフィルよりも操作が早く、マウスをあまり使わない
誤って「Enter」を押して確定してしまった場合
「Ctrl+Enter」を使った入力は慣れていない場合、誤って「Enter」を押して確定してしまうことも珍しくありません。
入力のし直しは不要ですが、オートフィルの操作に切り替える必要もありません。
この場合は、「Ctrl + D」を実行すれば、数式を選択したセル範囲にコピーすることができます。
原理は、オートフィルと同じですが、マウス操作ではなくキーボードで行うことで作業がスムーズになりますね。
「Ctrl+Enter」は関数の入力でも可能
「Ctrl+Enter」を使った入力方法は関数でも使うことが可能です。
こちらもあらかじめ、答えを表示するセル範囲を選択しておきます。
今回は掛け算の関数で「PRODUCT関数」をセル【D2】に入力しています。
確定する時に「Ctrl+Enter」を押しましょう。
これで、選択したすべてのセルに関数の結果をまとめて表示することができました。
「Ctrl+Enter」を使っで関数を入力する場合に、誤って「Enter」で確定した場合も対処法は変わりません。
この場合も「Ctrl+D」を押せば、下のセルにも数式をコピーすることができます。
配列数式を使ってまとめて入力する方法
エクセルでは、複数の掛け算をまとめて行うための「配列数式」という便利な機能があります。
配列数式とは、複数の値(セルの範囲)をまとめて計算するための数式のことです。
たとえば、
=B2:B4 * C2:C4
このような式を書くと、B2×C2、B3×C3、B4×C4という3つの掛け算が一度に行われ、それぞれの結果が表示されます。
Excelのバージョンによって使い方が違います
Excelのバージョン | 入力方法 | 特徴 |
Excel 365/Excel 2021以降 | 数式を入力してEnterでOK | 自動で下のセルに結果が広がる(スピル) |
Excel 2019/2016など | 数式を入力後、Ctrl+Shift+Enter | 手動で配列数式として確定させる必要あり |
配列数式の入力方法
【配列数式の入力手順】※Excel2019以前の場合
- 数式の結果を表示するセルを選択する
- 数式を入力する
- 「Ctrl + Shift + Enter」を押す
まず、数式の結果を表示するセル範囲を選択します。
次に、「単価の範囲×数量の範囲」となるように数式を入力します。
今回は「=B2:B6*C2:C6」となるように入力します。
「Ctrl+Shift+Enter」を押して確定します。
これで、配列数式の入力が実行され、選択したセル範囲にまとめて結果を表示することができました。
配列数式を「Ctrl+Shift+Enter」で入力すると、自動で数式のまわりに { } がつきます。
これは「これは配列数式ですよ」というExcelからのサインです。
自分で {} を入力しても機能しませんので、必ずショートカットキーで入力してください。
配列数式を使った掛け算の方法については、下記の記事をご覧ください。
Excel(エクセル)でSUM関数を使って掛け算をする方法を徹底解説|配列数式
Excel 365やExcel 2021以降の場合
Excel 365またはExcel 2021以降の場合は、スピルを使うことができます。
この場合は、あらかじめ範囲選択をする必要はありません。
最初のセルに、「単価の範囲×数量の範囲」となるように数式を入力し、「Enter」で確定すれば、数式で使用したセル範囲と同じ行にまとめて結果を表示することができます。
スピルの詳しい使い方については、下記の記事をご覧ください。
Excel(エクセル)の「スピル」機能って?使い方とエラーの解決方法
テーブル機能を使ってまとめて結果を表示する方法
Excelでは、表を「テーブル」にしておくことで、数式を1回入力するだけで全行に自動反映されます。
オートフィルや「Ctrl + Enter」を使わなくてもいいので、とても便利です。
テーブル機能とは、「見出し(タイトル)」がついた表形式のデータをより扱いやすくする機能です。
見た目がきれいになるだけでなく、自動で集計、並び替え、フィルター、数式のコピーなどができるようになります。
テーブルに変換する手順
- 表内のセルを選択する
- 「Ctrl + T」を押す(または、「挿入」タブ の「テーブル」をクリック)
- 「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックが入っていることを確認し、「OK」を押す
これでテーブル化されます。
テーブルに数式を入力する
セル【D2】に「=[@単価]*[@数量]」となるように入力し、「Enter」で確定します。
「Enter」を押すと、テーブルのすべての行に同じ数式が自動で入り、まとめて結果を表示することができます。
セルをクリックするとセル番地ではなく[@単価]などで表示されますが、これは、テーブル内で「構造化参照」という書き方が使われているためです。
[@単価] や [@数量] は「この行の単価」「この行の数量」という意味になります。テーブル機能を使うことで、1行分入力すれば他の行も自動的に同じ数式が入力されるだけでなく、新しい行を追加しても数式が自動で反映されるため、都度数式のコピーをする必要もありません。
テーブル機能の詳しい使い方については、下記の記事をご覧ください。
Excel(エクセル)|テーブルの解除方法と変換するやり方を徹底解説
掛け算をまとめて行って効率アップ!
いかがでしたか?
Excelで掛け算を行う方法はいくつかありますが、それぞれに特徴やメリットがあります。
どの方法も正しく使い分けることで、作業の正確さやスピードが大きく変わってきます。
通常の「*」を使った掛け算は基本ですが、複数の値をまとめて掛け算したいときはPRODUCT関数を使うと便利です。
さらに、行ごとの掛け算結果をまとめて合計したい場合には、SUMPRODUCT関数を使えば一度の数式で効率的に集計できます。
これらの関数を使いこなせるようになると、複雑な表計算もシンプルに処理できるようになります。
また、同じ数式を複数のセルにまとめて入力する方法として、オートフィルや「Ctrl+Enter」、配列数式などを知っておくと、手作業の手間を大幅に減らすことができます。
特に配列数式やテーブル機能は、データの追加や編集に強く、あとから修正が発生しても柔軟に対応できるという点で非常に実用的です。
Excel(エクセル)が苦手であればパソコン教室で学んでみませんか?
Excel(エクセル)はかなり奥が深く、知識を得ただけは操作が身に付きにくいものです。
そんな時には、弊社のようなパソコン教室を利用するのも一つの手です。
「苦手な方専門のパソコン教室パレハ」のレッスンは、動画ではなく、直接講師に質問できる生レッスンです。
生レッスンでありながらリーズナブルに学べるのが人気の秘密です。
また、苦手な方に特化しているのでパソコンが特に苦手だと言う方には最適です。
パソコンが苦手な方でも苦労なく上達できる仕組みがあります。
詳細は下記をご覧ください。
教室に通う時間がなくてちょっとずつ覚えたいという方向けの「パソコン苦手さん向け通信講座」を作りました。
基本から順番に「実践で覚えるのではなく慣れていく」教材を使います。
「文字を読むのが苦手…」という方でも大丈夫。
動画とセットで感覚的に身につけられます。
Excel(エクセル)の操作が苦手な方のために、操作する上でのコツをまとめたページを用意しました。
「パソコン教室パレハのLINE友達登録」(無料)で「パソコンに役立つ豪華15大特典」をお送りしております。
Excel(エクセル)の操作はもちろん、パソコンが苦手な方に役立つ特典を15個ご用意しております。
良かったら下記からご登録ください。