Excel(エクセル)で数字を合計しようとしたときに、「正しく計算されない」「思った結果が表示されない」と困った経験はありませんか?
例えば、「#VALUE!」というエラーが出たり、数値を入力したはずなのに合計が「0」になってしまったりすることがあります。
普段の業務で売上や経費の集計を行う際、こうした小さなつまずきが積み重なると、時間がかかるだけでなく、ミスの原因にもなりかねません。
しかし、エクセルには足し算を正しく、そして効率的に行うための方法がいくつも用意されています。
数式を直接入力する基本から、SUM関数やオートSUMの活用、さらには条件付きで合計する関数までを理解しておけば、面倒な計算も一瞬で解決できます。
また、エラーが出たときの原因と対処法を知っておくことで、作業を止めずにスムーズに進められるようになります。
そこで今回の記事では、エクセルでの足し算の基本から便利な関数の使い方、よくあるエラーの対処法までわかりやすく紹介します。
ぜひ参考になさってください。
エクセル操作情報
Excel(エクセル)の足し算の超基本!記号の使い方|四則演算・関数の超基本
Excel(エクセル)の足し算が0になる原因と対処方法を徹底解説
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エクセル 足し算の基本と関数
足し算の基本的な方法
エクセルで数値を計算するときは、必ず「=(イコール)」から始めます。
数式は、セルに直接入力して計算を行います。
たとえば、商品ごとの売上を合計したい場合は、下記のように入力します。
セル【D5】を選択し、「=D2+D3+D4」と入力し、「Enter」で確定します。
これで、3つのセルに入力された合計を出すことができます。
セルを指定することで、エクセルが自動的に数値を参照して足し算してくれます。
セルに入力された値を元に計算が実行されるため、数字を修正すれば合計も自動で更新されます。
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オートSUMを使った足し算の方法
「毎回長い数式を入力するのは大変…」という方には、「オートSUM」機能が便利です。
オートSUMは、選択した範囲の合計を自動で求めてくれる機能です。
先ほどのデータを使って、オートSUMで売上の合計を出す方法をです。
- 合計を表示したいセル【D5】をクリックします。
- 「ホーム」タブの「編集」グループにある「オートSUM」ボタン(Σのマーク)をクリックします。
- エクセルが自動的にセル【D2:D4】を選択します。範囲が正しければ、そのまま「Enter」キーを押します。
- セル【D5】に売上合計が表示されます。
オートSUMで使われる数式は「SUM関数」で、構文は次の通りです。
=SUM(数値1, [数値2], …)
引数に、合計する数値が入力されたセルやセル範囲を指定することで、参照したセルに入力された数値を足してくれます。
今回の例では、
=SUM(D2:D4)
と表示されます。
これは「セル【D2】からセル【D4】までの値をすべて合計する」という意味になります。
オートSUMを使えば、長い数式を手で入力する必要がなくなり、簡単に素早く合計を求めることができます。
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SUM関数の基本的な使い方
SUM関数の基本とメリット
エクセルで合計を計算する際に最もよく使われるのが「SUM関数」です。
通常の足し算では「=A1+A2+A3…」と入力しますが、数が多くなると入力が大変で、入力ミスやセルの参照漏れが起こりやすくなります。
そこでSUM関数を使うと、複数のセルをまとめて一度に計算でき、作業効率が大きく向上します。
SUM関数の構文は次の通りです。
=SUM(数値1, [数値2], …)
- 数値1:合計したい最初の数値、またはセル範囲
- [数値2]:追加で合計したい数値や範囲(省略可能)
SUM関数を使えば、数値の変更があっても自動で合計を更新してくれるため、計算ミスを防げます。
SUM関数で連続する数値を範囲指定して足し算する方法
SUM関数の最も基本的な使い方は、連続したセル範囲をまとめて指定する方法です。
手順の基本は、
- 合計を表示したいセルをクリックします。
- 「オートSUM」をクリックし、SUM関数を挿入します。
- 引数のセルまたはセル範囲を確認します。
- 「Enter」キーを押すと、選択したセルに合計が表示されます。
複数の数値を選択してSUM関数で足し算する方法
SUM関数は、離れたセルや複数の範囲をまとめて指定することも可能です。
その場合は、セルや範囲をカンマ「,」で区切ります。
例えば、下記のデータで「佐藤さんの売上(4月〜6月)と田中さんの売上(4月〜6月)の合計」を求めたい場合は、次のように入力します。
=SUM(B2:D2, B5:D5)
- B2:D2 → 佐藤さんの4月〜6月の売上範囲
- B5:D5 → 田中さんの4月〜6月の売上範囲
このように、複数の範囲やセルを組み合わせて指定できるため、必要なデータだけを効率的に合計できます。
計算結果はセルに表示され、必要に応じて「ホーム」タブの「数値」グループから「通貨」や「カンマ区切り」に書式設定すれば、より見やすく整理できます。
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条件付きの足し算をする方法
条件に合った数値だけを足し算する方法
エクセルで「特定の条件に当てはまるデータだけを合計したい」という場面はよくあります。
たとえば「4月の売上のうち、商品が“りんご”の合計だけを求めたい」といったケースです。
このようなときに便利なのが SUMIF関数 です。
SUMIF関数の構文は
=SUMIF(範囲, 検索条件, 合計範囲)
このようになっています。
各引数の意味は、
- 範囲:条件を探す対象のセル範囲
- 検索条件:合計したいデータを選ぶ条件(文字列や数値)
- 合計範囲:実際に合計したい数値が入力されたセル範囲
このようになります。
下記の例を見てみましょう。
たとえば「商品がりんごの売上合計」を求めたいときは、SUMIF関数を使って次のように入力します。
「=SUMIF(A2:A6, "りんご", C2:C6)」このように入力します。
この数式の意味は
- A2:A6 → 条件(商品名)を探す範囲
- "りんご" → 条件
- C2:C6 → 合計する範囲(売上)
このようになります。
これで、「りんごの売上合計 = 1200 + 600 = 1800」となり、結果が表示されます。
複雑な条件を指定した足し算
実務では「商品が●●で、かつ売上が○○円以上」といった複数条件を満たすデータだけを合計したい場面もあります。
その場合に使うのが SUMIFS関数 です。
SUMIFS関数の構文は
=SUMIFS(合計対象範囲 , 条件範囲1 , 条件1 , 条件範囲2 , 条件2 , ...)
このようになっています。
各引数の意味は、
- 合計範囲:合計したい値が入力されたセル範囲
- 条件範囲1, 条件範囲2, …:条件を調べる範囲
- 条件1, 条件2, …:条件範囲から検索したい条件
このようになります。
下記の例を見てみましょう。
たとえば「商品が「みかん」で、糖度が10以上の売上合計」を求めたいときは、SUMIFS関数を使って次のように入力します。
「=SUMIFS(C2:C6, A2:A6, "みかん", B2:B6, ">=10")」このように入力します。
この数式の意味は
- C2:C6 → 合計する売上の範囲
- A2:A6, "みかん" → 商品名がみかん
- B2:B6, ">=10" → 数量が10以上
このようになります。
このようにSUMIFSを使うと、AND条件(複数条件をすべて満たすデータ)を指定でき、商品名が「みかん」かつ、糖度10以上という条件を満たしたデータのみ足し算をすることができました。
OR条件で複数条件の足し算をする方法
一方、OR条件(りんごまたはみかんなど)を使いたい場合は、SUMIFを複数組み合わせて足し算する方法が一般的です。
例えば、りんごまたはみかんの売上合計を求めたい場合は
=SUMIF(A2:A6, "りんご", C2:C6) + SUMIF(A2:A6, "みかん", C2:C6)
このように入力します。
SUMIF関数とSUMIFS関数の使い分け
ここまででSUMIFとSUMIFSを紹介しました。
では、どのように使い分ければよいのでしょうか。
■SUMIF関数
- 条件が1つだけのときに使う(例:「商品がりんごの合計」)
- 構文がシンプルで初心者向き
■SUMIFS関数
- 条件が2つ以上あるときに使う(例:「商品がみかん、数量が10以上」)
- 柔軟に絞り込みができる
また、条件付きでデータの個数を数えたい場合は「COUNTIF関数」、条件付きで平均を出したい場合「AVERAGEIF関数」 を使うと良いでしょう。
特定の条件に合うデータだけを足し算する方法については、下記の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
Excel(エクセル)|足し算で条件付きで合計を求める関数の活用方法
足し算ができないときの対処法
足し算の結果が「#VALUE」と表示される場合
足し算をしたときに「#VALUE!」というエラーが表示される場合は、以下の原因が考えられます。
■セルに数値以外のデータが含まれている
たとえば、セル【A2】に「10円」と入力されている場合、「円」という文字があるため数値として認識されません。
■セルのフォーマットが数値以外
セルが「文字列」や「日付」になっていると正しく計算できません。
【対処法】
- セルの内容を確認し、数値以外の文字(単位、空白など)を削除する
- セルを選択し、「ホーム」タブ →「数値」グループで「数値」または「標準」に設定する
足し算の結果が「0」と表示される場合
計算結果が「0」になってしまうのは、次のような理由が多いです。
■参照したセルが空白になっている
範囲に空白セルが含まれている場合、合計値が思ったより小さくなります。
■数値が文字列として扱われている
見た目は数字でも、実際には「文字列」として入力されていることがあります。
例えば「123」(全角数字)や、セル左上に小さな三角マークが表示されている場合がこれに該当します。
■計算範囲が間違っている
SUM関数の範囲指定で、必要なセルが含まれていない場合があります。
【対処法】
- 範囲内のセルが空白になっていないか確認する
- 数値が文字列になっている場合は表示形式を「標準」にして再入力するか、「データ」タブ →「区切り位置」で数値変換する
- 数式の範囲指定を見直す(例:=SUM(A1:A5) のように正しい範囲を指定する)
足し算の合計が合わない場合の対処法
「手計算と合計が合わない」というケースも初心者にありがちなトラブルです。
■計算に含めるセルを誤っている
範囲が1行多いまたは少ないと、合計がズレてしまいます。
■数値のフォーマットが統一されていない
一部のセルが文字列や日付として扱われていると正しく集計されません。
■エラーセルが含まれている
「#VALUE!」などのエラーが計算対象に含まれると、合計値に影響します。
【対処法】
- 範囲を再確認し、必要なセルだけが選択されているかチェックする
- セルのフォーマットを「数値」または「標準」に統一する
- エラーの原因となっているセルを修正する
合計が正しく表示されない原因と対策については、下記の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
Excel(エクセル)|足し算ができない理由とは?よくある原因と解決方法
Excel(エクセル)の足し算が0になる原因と対処方法を徹底解説
足し算のショートカット
SUM関数を効率的に使うためのショートカット
エクセルで合計を計算する際に最もよく使われるのが SUM関数 です。
SUM関数は、キーボードのショートカットで簡単に挿入することも可能です。
「Shift」キー + 「Alt」キー + 「=」キー
このショートカットを使うと、選択した範囲の合計を自動で計算してくれます。
例えば、セル【A1】からセル【A5】までに数値が入っている場合、セル【A6】を選択してショートカットを押すと、自動的に
=SUM(A1:A5)
と入力され、合計が計算されます。
エクセルで足し算をするためのショートカットについては、下記の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
Excel(エクセル)で簡単!足し算をするためのショートカット完全ガイド
オートSUMの活用法
ショートカット以外にも、リボンの機能を使えば簡単に合計を計算できます。
【オートSUMの場所】
「ホーム」タブ → 「編集」グループ → 「オートSUM」ボタン(Σのアイコン)
基本的な使い方
- 合計を表示したいセルを選択する(例:セル【A6】)。
- 「ホーム」タブ →「編集」グループ →「オートSUM」ボタンをクリック。
- 自動的に範囲が選択されるので、範囲を確認して「Enter」キーを押す。
これで一瞬で合計が表示されます。
エクセル 足し算のよくある質問
Q1. セルに数値を入力しているのに足し算ができません。なぜですか?
A. 入力した「数値」が実は文字列として扱われている可能性があります。
セルの左上に小さな三角形が表示されていないか確認してください。
その場合はセルを数値形式に変更し、もう一度入力してください。
Q2. 「#VALUE!」と表示されてしまいます。どうすればいいですか?
A. 「#VALUE!」エラーは、計算対象のセルに数値以外の文字(空白や文字列)が含まれている場合に発生します。
対象セルを確認し、不要な文字を削除するか、正しい数値を入力し直してください。
Q3. オートSUMで正しい範囲が選択されません。どう直せばいいですか?
A. 自動で選択された範囲が違う場合は、マウスで正しい範囲をドラッグして選択し直してください。
その後「Enter」キーを押せば正しい合計が計算されます。
Q4. 離れた場所にあるセルをまとめて足し算できますか?
A. はい、可能です。
SUM関数で複数のセルをカンマで区切って指定します。
例えば、セル【A1】、セル【A3】、セル【B2】を合計する場合は、「=SUM(A1, A3, B2)」というように入力します。
Q5. 合計を一瞬で求めるショートカットはありますか?
A. はい、あります。
「Shift」キー + 「Alt」キー + 「=」キー を押すと、自動でSUM関数が挿入されます。
大量のデータを扱う場合に非常に便利です。
Q6. 足し算をしても合計が合わないことがあります。原因は?
A. 主な原因は以下の通りです。
- 数値と文字列が混在している
- 隠しセルやフィルターによって一部のセルが除外されている
- 範囲指定が間違っている
セルの内容や範囲を再確認すると解決できます。
Q7. 日付や時間を足し算することはできますか?
A. 可能です。
日付や時間もエクセルではシリアル値として管理されているため、数値として足し算できます。
ただし表示形式を「日付」や「時刻」に設定しないと正しく表示されません。
エクセルで時間の足し算をする方法については、下記の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
Excel(エクセル)で時間の足し算をする方法|24h以上の表示|経過・合計の計算など
エクセルの足し算を理解しよう
いかがでしたか?
エクセルにおける足し算は、単純に数値を合計するだけでなく、関数や機能を適切に活用することで、作業効率と精度を大きく向上させることができます。
最も基本的なSUM関数をはじめ、範囲指定や複数セルの合計、条件を設定したSUMIF関数やSUMIFS関数の使い分けを理解しておけば、日常的な集計作業からビジネスのデータ分析まで幅広く対応できるでしょう。
また、「オートSUM」やショートカットキーを利用すれば、入力の手間を省き、限られた時間をより重要な作業に充てられるのも大きなメリットです。
一方で、合計値が「#VALUE!」エラーや「0」と表示されるなど、足し算がうまくいかないケースも少なくありません。こうしたトラブルに直面した際に原因と対処法を理解していれば、焦らず迅速に問題を解決でき、業務の停滞を防ぐことができます。セルのフォーマットや入力方法の違いが計算結果に影響することを知っておくことは、正確な集計のために欠かせません。
さらに、条件付きの合計や日付や時間の加算といった応用的な方法を押さえておけば、単純な「合計」にとどまらず、状況に応じた柔軟なデータ処理が可能になります。
特に、データ量が多く複雑になりがちなビジネス現場においては、これらの機能を自在に使い分けられることが大きな強みとなります。
エクセルの足し算は最も基本的なスキルであると同時に、奥深く実務に直結する重要な知識です。
正しい方法と便利な機能を身につけることで、日常業務の質を高め、よりスムーズに成果を上げることにつながりますね。
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