Excel(エクセル)のチェックボックスの削除方法と消せない時の原因と対処法

「Excelでチェックボックスを作ったのはいいけれど、間違えて配置してしまった」「不要になったチェックボックスを消したいのに、Deleteキーを押しても消えない」「クリックすると✔が入るだけで、選択できない…」・・・そんな経験はありませんか？

パソコンやExcelに慣れていない方にとって、チェックボックスのような特殊な機能は、いざ使おうと思ったときに思い通りに操作できず、戸惑ってしまうことが多いものです。

ですが、チェックボックスは使いこなせるようになると、作業の進捗管理や確認漏れの防止など、日々の業務効率をグッと高めてくれる便利な機能です。

そこで今回の記事では、「チェックボックスとは何か」という基本から、「削除方法」「うまく削除できないときの対処法」まで、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。

ぜひ参考になさってください。

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この記事の内容は？

エクセルのチェックボックスって何？

チェックボックスとは？

Excel（エクセル）には「チェックボックス」という機能があります。

これは、□（四角い箱）をクリックすると✔（チェックマーク）が入るようになっている小さなボタンのことです。

たとえば、買い物リストや作業のチェックリストなどで、「終わったものにチェックをつける」といった使い方ができます。

紙に書くチェックリストと同じような感覚で、パソコン上でも「できた」「終わった」という印をつけられるのがチェックボックスです。

見た目はシンプルですが、うまく使えばとても便利な機能です。

チェックボックスの活用シーンとメリット

チェックボックスは、Excelの中でも「見た目にわかりやすい」「操作がクリックのみで簡単」というメリットがあり、以下のような場面でよく使われます。

■作業の進捗チェックリスト
例：終わった作業にチェックを入れて、どこまで完了したかひと目で分かる。

■アンケートや申込書の入力フォーム
例：「希望する項目にチェックを入れてください」といった場面で使われる。

■家計簿やタスク表のチェック項目
例：「今月済んだ支払いにチェック」など、自分だけの管理ツールとして使える。

これらの場面で、チェックボックスを使えば「今どこまで終わったのか」「どの項目を選んだか」が一目で確認でき、ミスや見落としを防ぐことにもつながります。

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チェックボックスを削除する基本の方法

Excelでチェックボックスを削除したいとき、「どうやって消せばいいのか分からない」「まとめて削除したいけど良い方法ないの？」といった悩みを持つ人も多いです。

1つだけ消したい場合や、複数まとめて消したい場合、すべてのチェックボックスを一気に削除したい場合など、状況に応じた削除方法を紹介します。

1つずつ削除する方法

チェックボックスを削除する基本の手順になります。

【1つずつ削除する手順】

削除したいチェックボックスの上にマウスカーソルを合わせる（※ポインターが指のマークになります）
「Ctrl」キーを押しながらクリックする（※通常のクリックではチェックを入れる動作になってしまいます）
チェックボックスの枠線が表示されたら、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押す

削除したいチェックボックスの上にマウスカーソルを合わせ、ポインターが指のマークになったことを確認し、「Ctrl」キーを押しながらクリックします。

チェックボックスの枠線が表示されたら、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押しましょう。

これで、選択したチェックボックスを削除することができました。

操作のポイント

チェックボックスを「選択」することが大事です。

普通にクリックするだけでは選択されません。

「Ctrl」キーを押しながらクリックすることで、チェックマークを入れるのではなく、チェックボックスそのものを選べるようになります。

チェックボックスの枠線が表示されたら、チェックボックスが選択できたという合図になります。

削除できるのは、チェックボックスの「オブジェクト」を選べたときだけです。

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複数のチェックボックスを削除する方法

基本の削除手順を繰り返すことでも、複数のチェックボックスを削除することは可能ですが、複数のチェックボックスを選択してまとめて削除すると効率的です。

複数選択にはいくつかの方法がありますので、状況に合わせて方法を選んでみてください。

クリック操作で複数のチェックボックスを選択して削除する手順

削除したいチェックボックスの上にマウスカーソルを合わせる（※ポインターが指のマークになります）
「Ctrl」キーを押しながらクリックする（※通常のクリックではチェックを入れる動作になってしまいます）
2つ目以降も「Ctrl」キーを押しながら削除したいチェックボックスをクリックする
チェックボックスの枠線が表示されたら、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押す

まず、1つ目の削除したいチェックボックスの上にマウスカーソルを合わせ、「Ctrl」キーを押しながらクリックします。

2つ目の削除したいチェックボックスも同様に「Ctrl」キーを押しながらクリックします。

同様の方法で、何個でも選択をすることができます。
チェックボックスの枠線が表示されたら、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押しましょう。

これで、複数のチェックボックスをまとめて削除することができました。

操作のポイント

「Ctrl」キーを押しながらチェックボックスをクリックすれば、何個でも選択することができます。

「Shift」キーを使って選択する場合は、「Shift」キーを押しながらチェックボックスを右クリックすれば選択が可能です。

クリックする位置がズレてしまうと、セル選択になって、それまでの選択が解除されてしまうため、ポインターの形をよく見ながら、指の形になったときにクリックすることに気を付けましょう。

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オブジェクトの選択で複数のチェックボックスを選択して削除する手順

「ホーム」タブをクリックする
「編集」グループにある「選択と検索」をクリックし、「オブジェクトの選択」をクリックする
削除したいチェックボックスをドラッグ（マウスを押したまま範囲を囲む）してまとめて選択する
チェックボックスの枠線が表示されたら、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押す
「Esc」キーを押して選択モードを解除する

「ホーム」タブをクリックし、「編集」グループにある「選択と検索」をクリックします。

メニューの一覧から「オブジェクトの選択」をクリックします。
※「オブジェクトの選択」をクリックすると、選択モードが変更され、セル選択ができなくなります。

削除したいチェックボックスを囲むようにドラッグしてまとめて選択します。
※ドラッグ操作で囲んだ範囲内に入っていたチェックボックスをまとめて選択することができます。

チェックボックスの枠線が表示されたら、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押します。

これで、選択した複数のチェックボックスをまとめて削除することができました。
削除が完了したら、「Esc」キーを押して選択モードを解除しましょう。

操作のポイント

「オブジェクトの選択」は、図形・ボタン・チェックボックスなどの図形扱いのものを選ぶためのモードです。

一つずつ選ぶのが面倒なときや、チェックボックスがたくさんある表に便利な方法です。

「オブジェクトの選択」では、オブジェクトの枠線をすっぽりと囲んだもののみが選択の対象となります。

チェックボックスと一緒に配置されている他の図形（矢印や図）も一緒に選ばれることがあるので、削除前に内容を確認しましょう。

+ 選択のコツを確認する

下記の例のように、チェックボックスの近くにその他のオブジェクトが配置されている場合は、選択のコツを覚えておくと操作がスムーズになります。

選択のポイントは、「チェックボックスだけが入るように選択すること」です。下記のように、チェックボックスの枠線がその他のオブジェクトにかぶっている場合でも、その他のオブジェクトをすっぽりと囲まないように、チェックボックスだけを囲めば選択が可能です。

範囲選択をする際に、他のオブジェクトの一部にかかっても、そのオブジェクトを丸ごと囲まなければ大丈夫です。

あくまでもドラッグした範囲内にオブジェクトのすべての四隅が囲まれたものだけが選択の対象になるので、このように、チェックボックスだけを選択することができます。

あとは、通常の操作同様に、「Delete」または「BackSpace」キーを押して削除すれば、チェックボックスだけを削除することができ、その他のオブジェクトは残すことができます。

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離れた複数の範囲を選択したい時

オブジェクトの選択モードで1ヶ所目を選択する
「Ctrl」キーまたは「Shift」キーを押しながら、2ヶ所目以降の範囲を選択する
チェックボックスの枠線が表示されたら、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押す
「Esc」キーを押して選択モードを解除する

オブジェクトの選択モードで、ドラッグして1ヶ所目を範囲選択します。

これで、1ヶ所目の範囲が選択できます。

「Ctrl」キーまたは「Shift」キーを押しながら、2ヶ所目以降の範囲を選択します。
※この時、1ヶ所目の範囲選択が消えたように見えますが、そのまま操作を続けて大丈夫です。

これで、1ヶ所目の選択を維持したまま、2ヶ所目の範囲を選択することができます。

チェックボックスの枠線が表示されたら、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押します。
※削除が完了したら、「Esc」キーを押して選択モードを解除しましょう。

操作のポイント

離れた複数のチェックボックスをまとめて選択したい場合は、2ヶ所目以降の範囲選択を「Ctrl」キーまたは「Shift」キーを押しながら選択すると複数範囲の選択が可能です。

一度選択したチェックボックスの選択を解除する場合は、「Ctrl」キーを押しながらクリックするか、再度範囲選択をすることで選択した範囲内のチェックボックスの選択を解除することができます。

+ 操作のコツを見る

複数のチェックボックスをまとめて選択する際、誤って、削除しないチェックボックスまで選択してしまうことがあります。

このような場合は、「Ctrl」キーを押しながら選択を解除したいチェックボックスをクリックします。これで、選択を解除することができます。

複数範囲のチェックボックスを選択したときも同様です。

複数範囲を選択している場合でも、「Ctrl」キーを押しながらクリックすれば、選択を解除することができます。

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ショートカットキーですべてのチェックボックスを削除する手順

すべてのチェックボックスを選択する場合、前述した「オブジェクトの選択」の方法でまとめてドラッグして選択することも可能です。

チェックボックスの数が多い場合や、範囲選択が難しい場合は、ショートカットキーでの選択もおすすめです。

【ショートカットキーですべてのチェックボックスを削除する手順】

「Ctrl」キーを押しながら、チェックボックスを選択する
「Ctrl」+「A」を押す
すべてのチェックボックスが選択されたことを確認し、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押す

「Ctrl」キーを押しながら、チェックボックスを選択します。
次に、「Ctrl」+「A」を押します。

これで、すべてのチェックボックスを選択することができます。すべてのチェックボックスが選択されたことを確認し、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押しましょう。

これで、シート上のすべてのチェックボックスを一括して選択・削除することができました。

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ジャンプですべてのチェックボックスを削除する手順

すべてのチェックボックスを選択するその他の方法です。

キーボード上部にある「F5」キーを押す
「セル選択」をクリックする
選択の項目の一覧から「オブジェクト」をクリックする
「OK」をクリックする
すべてのチェックボックスが選択されたことを確認し、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押す

キーボード上部にある「F5」キーを押します。

「ジャンプ」ダイアログボックスが表示されます。

「セル選択」をクリックします。

選択の項目の一覧から「オブジェクト」をクリックし、選択後、「OK」をクリックします。

これで、すべてのチェックボックスを選択することができました。すべてのチェックボックスが選択されたことを確認し、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押しましょう。

これで、シート上のすべてのチェックボックスを一括して選択・削除することができました。

操作のポイント

この方法でまとめて選択される対象は「オブジェクト」となっています。

「オブジェクト」には、チェックボックスだけでなく、図形や画像なども含まれるため、チェックボックスのほかにオブジェクトがあるときは操作に注意が必要です。

チェックボックスを含むオブジェクトの選択を解除したい場合は、「Ctrl」キーまたは「Shift」キーを押しながら選択の解除をしたいオブジェクトをクリックしましょう。

+ 操作のコツを見る

下記の例のように、シート上にその他のオブジェクトがある場合は、オブジェクトの全選択の際に注意しましょう。

「Ctrl」キーを押しながら1つ目のチェックボックスを選択後、「Ctrl +A」を実行すると・・・

その他のオブジェクトも含めてシート上のオブジェクトが選択されてしまいます。

選択を解除したい場合は、「Ctrl」を押しながらクリックすれば、選択を解除することができます。

「F5」での操作も同様です。「F5」キーを押し、「セル選択」をクリックします。

「オブジェクト」→「OK」の順にクリックすると・・・

こちらもショートカットキー同様に、シート上のすべてのオブジェクトが選択されてしまいます。
この場合も「Ctrl」を押しながらクリックすれば選択の解除ができます。

シート上にその他のオブジェクトが配置されていて、全選択の操作でやりづらい場合は、「オブジェクトの選択モード」や「Ctrl」を押しながらクリックして複数のチェックボックスを選択するなど臨機応変に作業を進めましょう。

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チェックボックスが削除できない場合

ここまでに紹介した通常の方法で操作をしても、チェックボックスが削除できないという場合があります。

いくつか原因があるので、知っておくと慌てずに済みますよ。

シートが保護されている

考えられる可能性は「シートが保護されている可能性」があります。

Excelには「シート保護」という機能があり、セルやオブジェクトの編集・削除を防ぐために使われます。

保護されているシートでは、チェックボックスを選択できたとしても、削除操作はできません。

その場合は、

「校閲」タブをクリックする
「保護」グループにある「シート保護の解除」をクリックする

この方法でシートの保護の解除が可能です。

シートの保護の解除が出来れば、チェックボックスも削除できるようになります。

ただし、パスワードが設定されている場合は、解除のためにそのパスワードを入力する必要があります。

また、シートが保護されているかどうかは、

チェックボックスの選択ができない
リボンのボタンがグレーアウトしている

などを確認してみてください。

その他に考えられる原因

その他にも・・・

原因	対処法
チェックボックスが正しく選択されていない	Ctrlキーを押しながらクリック、または「オブジェクトの選択」使用
オブジェクト編集の制限	単独で選択して削除を試す
Deleteキーが反応しない	Backspaceキーを使う、右クリックから削除
表示上の問題（隠れている、重なっている）	オブジェクトの選択で広くドラッグして選択

このように、操作上の問題や、キーボードの故障の可能性もあります。

また、他のオブジェクトとグループ化されているなどが原因の場合もありますので、落ち着いて1つずつ原因を確認してみましょう。

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