今回は、MOS試験を受ける際の、「種類」と「バージョン」を選ぶ時のポイントについてお話しします。
MOS2021に関しては別記事に書きました。
下記をご覧ください。
こちらをご覧になられているという事は、「MOS資格を受けたい」「MOS資格を学習したい」と思われていることでしょう。でも何か、複数バージョンがある・・・。
受験に必要な資格や用意する条件はありません。
「どれを受けたら良いの?」という事で悩まれている方が多いと思います。
「持っているのはOffice 2016だからそれを受けたら良いのかな?」
など様々な疑問があるかと思います。
今回は、「MOS試験を受けるにあたって一番最適な「種類」と「バージョンを決めたい」っていう内容でお話をしていきたいと思います。
MOS資格は種類とバージョン
MOSには、Excel、Word、PowerPoint、Access、Outlookの5つの種類があります。
また、ExcelとWordには一般レベルと上級レベルの2つの階級に分かれます。
さらに、365&2019年版、2016年版、2013年版という感じの「バージョン」に分かれます。
その組み合わせで試験科目を選ぶ必要があります。
下記の表を参考になさってください。
試験の種類 | 一般レベル | 上級レベル |
Excel(エクセル) | Excel365&2019 | Excel365&2019 エキスパート |
Excel2016 | Excel2016 エキスパート | |
Excel2013 | Excel2013 エキスパートpart1、part2 ※2つの試験で判定。2つ合格でエキスパート認定 | |
Word(ワード) | Word365&2019 | Word365&2019 エキスパート |
Word2016 | Word2016 エキスパート | |
Word2013 | Word2013 エキスパートpart1、part2 ※2つの試験で判定。2つ合格でエキスパート認定 | |
PowerPoint(パワーポイント) | PowerPoint365&2019 | 無し |
PowerPoint2016 | ||
PowerPoint2013 | ||
Access(アクセス) | 無し | Access365&2019 エキスパート |
Access2016 | 無し | |
Access2013 | ||
Outlook(アウトルック) | Outlook365&2019 | 無し |
Outlook2016 | ||
Outlook2013 |
種類を選ぶ時のポイント
一般的に多い選び方は「Excel」と「Word」の一般レベルを取る場合が多いです。
ですが、最近はPowerPointも人気が高く、3つで取得されるのがおすすめです。
【取得のおすすめパターン】
- Excel・Word・PowerPointの一般レベル3科目(一般的にはこれが多いです)
- Excel・Word・PowerPointの一般レベル3科目とExcel・Wordのエキスパートレベルの5科目(これが理想形)
- Excel・Wordの一般レベル2科目(時間やお金のゆとりがない方向け)
このあたりがおすすめの取得パターンです。
バージョンを選ぶポイント
- 理由がないなら最新版が一番お勧め
- 合格が最優先の為、お持ちのパソコンとあわせる
- 試験形式が違うのはMOS2013
この辺が3つのポイントになります。
さて、どういう意味なのか?その辺を詳しくお話したいと思います。
あなたにピッタリあったMOS資格のバージョンをお話ししますね。
MOSのバージョンには3種類ある
2019・2016・2013とはマイクロソフト・オフィスのバージョンのこと
MOS(Microsoft Office Specialist。マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト。
通称「モス」と呼ばれています)には、2019・2016・2013の3種類があります。(Word,Excel,PowerPoint,Access,Outlookの5つにそれぞれ試験があります)
MOS365&2019試験の試験概要・難易度は?|2022年最新情報
単純に「西暦2019年に発売されたので2019年版」という感じで考えてもらって良いです。
この数字はマイクロソフト・オフィスのバージョンのことで、マイクロソフト・オフィスはバージョンアップするごとに新しい機能が追加されて作業内容の幅が広がるとともに、操作方法が改良されてより使いやすくなっているのです。
旧バージョンでもあまり変わらず使える
マイクロソフト・オフィスを最新版にバージョンアップするにはアップデート版を購入する必要がありますが、旧バージョンのマイクロソフト・オフィスもしばらくは継続して使えます。
最近の中身は、殆ど変わりません。
ただし、マイクロソフト・オフィスをはじめパソコンのソフトウェアは、旧バージョンの製品になるといつかはセキュリティ対策などのサポートが打ち切られるので、どこかのタイミングでバージョンアップを行う必要があることを覚えておきましょう。
取得するなら最新版
さて、本題です。取得するに当たって、特に弊害がないのであれば、MOS2016が良いです。
やはり最新版のほうが良いです。あえて古いものを選ぶという理由が基本的には見つかりません。
これら、3年おきにMOS資格はリリースされます。
なので、現在はMOS2019が最新版です。取得するのであれば最新版を取っておくのがよいでしょう。
なので、それを取得するのが良いでしょう。
基本的に、マイクロソフトは、約3年に一度「オフィスソフト」を発表します。
要は、2016年版、2013年版というように更新がされます。
その時に、MOS試験も毎回新しいものが出てきます。形式はそれぞれ違うのですが、やはり、今、あえて古いものを受ける必要性は全くなく、何も弊害がない方には最新版を最優先でお勧めします。
例えば、履歴書に「MOS2019取得」と書いてあるのと「MOS2010取得」と書いてあるのではイメージが異なります。よって、最新版が最もお勧めの資格になります。
「オフィス」と「ウィンドウズ」は全く話が異なります
勘違いが多い「ウィンドウズ」と「オフィス」
よくある勘違いで「家のエクセルはウィンドウズセブンです」といわれたりする方がいらっしゃいます。
あとは「マイクロソフト・オフィスのバージョンは何ですか?」と聞いたときに「10です」と答える方もいらっしゃいます。
それって本当に「オフィス2010」の意味を指されていますか?
この辺を先に知っておいたほうが絶対良いかなって思います。
ココがポイント
そもそも「ウィンドウズ」っていうのは、ざっくりいうと「パソコン本体の画面」のことです。
今出ているものを大きく分けると「ウィンドウズ10」「ウィンドウズ8」「ウィンドウズ7」というように「バージョンが3つ」あります。
これはあくまでも、表示画面上の事です。
もう少し詳しくお話をすると、パソコン全体をつかさどる最も大切なソフトになります。
これらのバージョンが新しくなっていきます。「新しいウィンドウズが発売された!」みたいな感じで発表されています。
オフィスは「ワード」「エクセル」などの事を言う
もう一つあるのが「オフィスソフト」。これは「エクセル」や「ワード」というように、「会社(企業)」などで主に使うソフトになります。
案内文を書こうと思ったら「ワード」を使います。計算をしようと思ったら「エクセル」を使います。
というように「会社や仕事で使う道具」が「オフィスシリーズ」になります。
なので、全く別物なんですね。話の土台がそもそも違います。
なぜこんな勘違いが起こるかというと「新しいウィンドウズ」を出す際に、同時に「オフィス」も発売されるからです。
関連性が高いものでいうと
「ウィンドウズ7」が発売された頃に入っているのが「Office2010」
「ウィンドウズ8」が発売された頃に入っているのが「Office2013」
「ウィンドウズ10」が発売された頃に入っているのが「Office2016」「Office2019」になります。
なので、言うならば「私の家のパソコンは、ウィンドウズ10が入っていて、オフィスのバージョンは2019です」という感じになります。
理解できましたか?記載された内容が理解出来ない方は理解できなくても大丈夫です^^
とりあえず、バージョンさえ分れば大丈夫です。
確認してみて、西暦が書いてあるもので判断してください。
MOSも試験内容が更新される
MOSのバージョンごとに試験内容もリニューアルされます。
オフィスが登場して1年後くらいにMOSが発表される
多くは、オフィスが登場してから1年後くらいに、MOS試験も発表されます。
ココがポイント
どのバージョンを受けたらよいのか?
そこで迷うのは、「2019、2016、2013、どのバージョンを取得すればいいのか?」ということです。
マイクロソフト・オフィスはバージョンアップによって新機能が追加されていますが、基本的なところを含めてほとんどの内容は旧バージョンを踏襲しています。
新しいバージョンにアップデートしても違和感なく使えるようになっています。
そのため、どのバージョンのMOSも試験の出題範囲条件は多少の差異がある程度で、ほとんど変わりません。
どのバージョンも出題範囲はあまり変わらない
よくある勘違いで言うと、「新しいバージョンになったから、新機能がたくさん増えている。
だから覚える事がまた増えた」というものです。
ですが、私の個人的な意見を言うと、オフィスに関しては「2010年版」から「2016年版」まで殆ど変わりません。
基本的な使う部分だけで言うと全く同じと言っても良いでしょう。
2013はExpertの試験をPart1,Part2に分けています。
MOS2013の、エキスパートPart1、Part2については、こちらの記事も参考にしてください。
MOS Excel 2013 エキスパートPart1とPart2の違いを徹底解説します
厳密に言うと、細かい部分の違いはあります。
でも、そこまで注意してスキルを使いこなしている人を私は見たことがありません。そういう人にとっては大切な事かもしれませんが、一般的に使う分には問題ない変更です。
MOSバージョンで違うのは?
出題形式はバージョンごとに異なる
MOSのバージョンごとで大きく異なるのが「出題形式」です。これが最も重要です。
これだけバージョンによって試験形式が異なるのは、現段階だけになるでしょう。
今、まさにMOS試験は大きく変化を遂げようとしている時期なのです。
というのも、「MOS2010」までは、試験形式は全く変わりませんでした。
後述しますが、試験概要は一問一答形式だったのです。
ですが、それでは、「実践力が身につきにくいだろう」ということで、変更がかかったのが「MOS2013」です。
MOS2013は、「一から作り上げる形式」に変わりました。ですが、以前までの形式になれていた、MOSの受験生たちから、多くの批判を受けました。
「今までのものが良い」という感じで、反感を買ったんですね。
とはいっても、MOS2010の形式に戻すのではなく、実践力を養えるものがよいという感じで出てきたのが、「MOS2016」です。
これは、ちょうど「MOS2010」と「MOS2016」の中間どころと考えて良いでしょう。
ざっとお話をしましたが、今まさに「MOS」は変化を遂げようとしているのです。
ということで、詳しく書いていきたいと思います。
バージョン2010の場合は、各設問に相関関係がありませんでしたが、2013の場合は、設問に答えながら、一定の成果物を完成させます。
「成果物」というと、難しそうですが、「一から作るって感じの問題」です。
例えばWordなら、最終的に完成させたいものが「PTAの案内文」だとすると、設問1で「PTA案内文」のページの設定を行なって、設問2でそのファイルに「画像を入れる」という問題が指示されるという形です。
一問一答式と異なり、途中の設問で大幅に誤った解答をすると、目的のファイルが出来上がらないということになります。
例えば実際にあった例ですが、「グラフを作る」という問題があり、その次は「その作成したグラフの色を変える」という流れで、グラフに関して何問か続くんですね。
そうなると、最初のグラフが作成できないと、後の問題が全く出来ないという事になり、大幅に点数を落とすことになってしまいます。
だからなのかは、わかりませんが、全体的には比較的やさしい問題が多いです。
その分、大きく落とす可能性もあるので、総合力が問われます。
また「マルチプロジェクト」とか言うと難しい感じがしますね・・・。
ですが、問題はシンプルです。
バージョン2013では、一つのファイルを完成させる形式で試験が進みましたが、2016の場合は、一回の試験の中に複数のプロジェクトがあります。プロジェクトの中には、いくつかのタスクがあり、それを解答する形です。
簡単に言うと「全部で7つの大きな問題」があります。
その問題の1つずつには「設問が7つ」あるって感じです。
例えば、プロジェクト1では、文章の挿入から形式を整えるまでの操作がタスクとして指示され、プロジェクト2では、文書に画像や図を挿入し体裁を整える操作がタスクとして指示されるといったイメージです。
ざっくり言うと、「1つのファイル」について「7問程度」出てくるって感じです。
そのファイルが7つくらい出てきます。2013年版と2010年版の間と思うと良いと思います。非常に行ないやすい試験です。
ちょうど、「MOS2010」と「MOS2013」を合体させたようなのが「MOS2016」です。
MOS2019の概要が発表されましたが、2016で好評だった「マルチプロジェクト形式」になりました。
MOS365&2019試験の試験概要・難易度は?|2022年最新情報
お持ちのパソコンと合わせる
ご家庭のバージョンは何?
さて、とはいっても、ご自信の置かれている環境や状況があるかと思います。
受験をしようと思ったときに「家や転職した職場のバージョンが2013だった」という事はよくあることです。
もしも、MOSを勉強してから合格を目指そうと思った場合には2つ道があるかと思います。
独学なら「テキスト」を購入して行なう
後は、独学で学ばれるとしたら、書店で販売しているテキストを使って学習を行なっていくかと思います。
この書店で販売されているテキストは、ご自宅にそのバージョンと同じものが無いと基本的には学習できません。
パソコンが得意な方であれば、独学でMOS試験を勉強されるのが良いでしょう。
独学で勉強される方は、コツがあります。詳しくは別記事に書きました。下記をご覧下さい。
MOS資格は独学で取得できる?初心者でも合格できる具体策を公開
パソコン教室に通うのも一つの手段
1つは「独学」という道。もう一つは「パソコン教室」に通うというもの。この2つがあるかと思います。
あなたが、パソコン苦手だと思われるようであれば、パソコン教室に通われる事をお勧めします。
得意だと思われるようであれば、独学をオススメします。
パソコン教室であれば、最新版のMOS2019の講座で受講すれば問題ないでしょう。
逆に「MOS2019」新バージョンをお勧めしないパソコン教室はちょっと利用をやめておいたほうが良いでしょう。
非常に微妙です。他のバージョンをお勧めされたらなぜなのか理由を聞いてみると良いでしょう。
私も、MOS2013や過去のMOS2010を両方2種類を勉強してもらうようにお話をすることがありますが、それには理由が必ずあります。
後述するような状況を踏まえた上で、その方にあった最適なバージョンをご紹介しています。
特に理由もなく古いバージョンをおすすめするのは良くないですね。
最新版がないと勉強は無理?
パソコン教室で学ぶという手もある
最新版を受けたいのだけど、自宅にあるものが、「オフィス2013」です。というケースはあります。
もしも、あなたがパソコン教室などで受講をして受けるのであれば、最新版のMOS2019を受講すれば良いです。
あなたがパソコンが得意と言うのであれば、独学で学べば良いでしょう。
テキストを購入してから学習する事になるかと思いますが、2013年版と2016年版は異なります。
その辺を、頭の中で切替ながら学習していく事になります。
ですが、パソコンが苦手な方は、素直にパソコン教室に行かれるほうが賢明です。
時間ばかりかかり、結果的に不合格と言う例を良く伺います。
効率、安心感、時間短縮、今後のスキルアップなどを考えると、パソコン教室に行く事は非常にメリットが大きいです。
MOSだけの為にオフィスを買いなおすのはもったいない
「MOS資格を取得する目的がどこにあるのか?」という事によっても変わってきますが、最新版が良い事に越した事はないですが、MOS資格のためだけに、新しいものをわざわざ買う必要はないと思います。
2016年版、2013年版、2010年版もさほど機能は変わりません。
日常で使う機能で言えば、殆ど変わりません。なので、実力試しや、とりあえず、資格が欲しいという感じの理由であれば、お持ちのバージョンを受けるほうが良いでしょう。
職場にあわせると行いやすい
パソコンに大変不慣れな方が、職場で使う為に、MOS資格を取得すると考えているのであれば、職場のバージョンにあわせておくほうが良いでしょう。
つまり、自分が会社でマイクロソフト オフィス2013を使っていればMOS2013、2016を使っていればMOS2016を受験する、ということです。
まとめ:何に合わせて選ぶか
今回は、MOS(Microsoft Office Specialist)のバージョンの違いと選ぶポイントについてお話をしました。
ぜひ参考になさってください。
MOS資格の全体像を知りたい方は別記事にまとめております。下記をご覧ください。
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