今回は、タイピングがどんなに苦手な方でも「ブラインドタッチ」がマスターできる方法を伝えます。
正しい練習方法とは?美タイピングを目指す
「い・う・お・あ・え」で覚える
あなたはもしかしてブラインドタッチを練習するときに『あ・い・う・え・お』と入力していませんか?
実はそれでは効率が悪いんです。
おすすめなのは「い・う・お・あ・え」という順番で入力すること。
「あ・い・う・え・お」というのは人間が勝手に順番として並べただけであって、指にとって入力しやすい順番ではないのです。
聞き手の関係上、指にとっての入力しやすい順番と言うのは「い・う・お・あ・え」になります。
まずはここが基本。
そのあと、「か行」「さ行」と順番に入力練習をしていってみてください。
そうすれば驚くほど入力が楽になっていきます。
それが出来てきて初めて文章の入力練習やスピードアップを目指していきましょう。
この記事を読み進めることによって、間違った練習方法から脱却し、正しい練習方法を知ることができますよ。
正しい方法でやればブライダルタッチは1日で習得も可能。最後まで読んでくださいね。
1日でブラインドタッチがマスターできる方法の概要
基本的にはタッチタイピングだけのマスターであれば1日あれば十分に可能です。
よく「一ヶ月かかります」とか「最低でも半年かかります」といった事を言われますが、基本的にブラインドタッチだけであれば1日でOK。
しかし、それには自分自身がきちんルールを守ることが条件。
守るべきルールと言うのは、
- 下を見ずに、前を向いて入力する
- 最初のうちは手全体で動かす。指だけで動かさない
- 入力後に必ずホームポジションに戻す
- スピードアップは指の位置を覚えてから実施
です。
これだけを徹底してやってください。
これを意識することによって、ひらがなを全部打てるようになります。
実際に詳しく見ていきましょう。
下を見ずに前を向いて入力する
まずブラインドタッチを練習するときは下を見ないことがポイント。
なぜなら下を見てしまうと、体ががキーボードの位置を覚えることができず、いつまでたっても正しい位置に指を置くことができないからです。
慣れないうちはついつい下を向いてしまいますが、前を向くことが非常に大切です。
これは何度いっても足りないぐらい重要。
いつまでたっても下を見てしまうと正しい技術が身につかないばかりか、時間が経過すればするほど癖を直すのに時間がかかってしまいます。
▼間違った練習の順序
▼正しい練習の順序
最初のうちは手全体で動かす。指だけで動かさない
次のポイントは指だけで入力しようとしないこと。
ブラインドタッチに慣れないうちは指が思うように動きません。その状態で文字を入力しようとしても、ミスが続いてしまいます。
そのため、最初のうちは指だけを動かそうという意識ではなく、手全体で文字を入力しようとする意識が必要です。
慣れてくると自然と指の動きが良くなってきますよ。
入力後に必ずホームポジションに戻す
これも非常に重要なポイントです。ホームポジションとは、キーボード上に指を置く基本の位置のこと。
下の図をご覧ください。
赤い枠で囲まれているFとJにはキーボード上に小さなでっぱりがあります。
これは『ここに人差し指を置く』という印です。
- Jには右手の人差し指
- Fには左手の人差し指
そのまま、横に一直線になるように他の指は緑の枠で囲まれたキーボードの上に置きます。
これがホームポジションです。
文字を入力した後はFとJのでっぱりを目印にホームポジションに戻りましょう。
そうすることで手の位置が安定し、ミスを少なくがらタイピングすることができますよ。
スピードアップは指の位置を覚えてから実施
ネットには多くのタイピング練習ソフトがありますよね。
しかし、タイピング練習ソフトはスピードアップのために使用されるものであって指の位置を覚えるためのものではありません。
そのため、指の位置をちゃんと覚えていない状態でタイピングソフトをやっても効果は少ないです。
なので、まずは指の位置を正しく覚えることが重要ですよ。
ここまでのまとめ
- 下を見ずに、前を向いて入力する
- 最初のうちは手全体で動かす。指だけで動かさない
- 入力後に必ずホームポジションに戻す
- スピードアップは指の位置を覚えてから実施
あなたは間違った練習してませんか?ありがちな失敗例を紹介
ありがちな失敗でいうと「スピード重視」で練習をしてしまい、指がバラバラに覚えてしまい、変な癖がついてしまうということ
結果、入力速度が遅くなってしまいます。
スピードを上げたい気持ちはわかりますが、スピードよりも重要なのが正しいフォームで入力すること。
ありがちな失敗でいうと「スピード重視」で練習をしてしまい、指がバラバラに覚えてしまい、変な癖がついてしまうということ
結果、入力速度が遅くなってしまいます。
スピードを上げたい気持ちはわかりますが、スピードよりも重要なのが正しいフォームで入力すること。
他にこんな間違いもありますよ。
【間違いその1】「あ・い・う・え・お」の順番は間違いです
よくありがちな「間違い」や「指導方法」で言うと「あ・い・う・え・お」「A・I・U・E・O」という感じで、順番にローマ字の入力を覚えていくと言う方法です。
実はこの方法はあまり効果的ではありません。
なぜかというと利き手などを考慮されていないからです。
後で詳しく解説しますが、人間の構造上覚えやすいのは「い・う・お・あ・え」です。
「あ・い・う・え・お」の練習であまりうまくいっていない方もこのあと解説する練習方法でやってみましょう。
【間違いその2】ホームポジションに戻ってこない
キーボードには「正しい位置」と言うものが存在します。
その最初の位置を「ホームポジション」と言います。先ほども解説しましたね。下の図の色がついた部分に指をセットすることです。
ホームポジションに常に戻ってくるという癖付けをしていかないと指がバラバラになっていきます。
【間違いその3】指がバラバラになると入力速度が遅くなる
ホームポジションに戻ってこないで指がバラバラになった結果、動き自体が適当になってしまい入力速度が遅くなります。
正しくない方法で一度覚えたものを自力で治すのはかなりの労力が必要です。
つまり自己流は危険ということ。
まだ、変な癖が付いておらず、まっさらな状態なのであれば、遠回りしてでも正しいタイピングの方法を覚えたほうが良いですよ。
では早速やってみよう!!最初はスピードを追わない。ゆっくり行なう!
「ブラインドタッチが出来るようになるという事」と「スピードがアップさせること」は全く異なります。
まずは、「下を見ないで入力できるようになる」という「ブラインドタッチ」を目指してください。
指の位置も考えて、スピードを追うというのは非常にしんどい作業です。
まずは、指の位置だけ考えましょう。
スピードをアップさせたい方は別記事に書きましたのでこちらをご覧ください。
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ホームポジションとはキーボードの真ん中の位置のこと
まずは一番最初にホームポジションを覚えるところからはじめましょう。
これを後回しにしてブラインドタッチは習得できません。
先ほど書いたように指を置く位置は決まっています。
全ての指の位置が決まっているので、詳しくみていきますよ!
ゆっくりで大丈夫なので、解説を見ながら実際にキーボードの上に指を置いてみましょう。
左の人差し指は「F」右の人差し指は「J」
ホームポジションは置く位置が決まっています。
- 左の人差し指は「F」
- 右の人差し指は「J」
この「F」と「J」の位置には「突起物」があります。
ホームポジションを確認する方法は、この突起物を触る事でわかります。
人差し指の位置が決まったら、あとは真横に指を置くだけです。
左の手は「A」「S」「D」「F」の位置に置く
- 左の小指「A」
- 左の薬指「S」
- 左の中指「D」
- 左の人差し指「F」
右の手は「J」「K」「L」「;」の位置に置く
- 右の人差し指「J」
- 右の中指「K」
- 右の薬指「L」
- 右の小指「;」
このようにおきます。
これをホームポジションといいます。
キーボードを打ち、文字を入力した後は必ずこの位置に戻ってきてください。
必ず「ホームポジション」に戻す事が重要
キーボードを打った後はホームポジションに必ず戻ることが重要です。
「ホームポジション」に戻すことを意識することで「下を見ずに入力」できるようになります。
ホームポジションとはその名の通り「ホーム(家)」「ポジション(位置)」。
直訳すると「家の位置」ですね。家というのは、必ず戻ってくる場所のこと。
必ずホームポジションに指を戻して、常にフラットな状態に戻すのです。
ホームポジションに戻さないと「指がどの位置にあるのか?」という事が把握できません。
▼「なかなか指がホームポジションに帰ってこない…」悩んでいる方はこちらの記事を御覧ください。
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タイピングでホームポジションがずれる時の対処法!具体的な3つの原因と解決法
今回の記事は「タイピング|ホームポジションがずれる時の対処法」について書いております。
ホームポジションが苦手な方が多いと思います。
対処法について詳しく解説してみました。続きを見る
人差し指は2列が基本!キーボードを打つ指を紹介します
最初はまず人差し指の位置からです。
- 左がF
- 右がJ
こうなります。
指の位置を決めるのは非常に重要です。
そして画像にあるようにFとJの間のキーボードは全て人差し指で打つような感じです。
それ以外のキーボードは
このように対応しています。
例えば、左手中指なら『E・D・C』という具合です。
実際の練習方法|下記の表を見ながら入力してみましょう
▼まずはホームポジションに手をセット
下記に入力の順番を置いておきます。この順番どおりに行なってください。
順番に10回ずづ。ゆっくりでよいです。
決して惰性にならないように、1回1回をかみ締めるように行なってください。
今は、スピードではなくて、「指を慣れさせるための訓練」です。
下記の表に書いてある単語を10回ずつ繰り返してみましょう。
い・う・お・あ・え | に・ぬ・の・な・ね |
き・く・こ・か・け | ぢ・づ・ど・だ・で |
ひ・ふ・ほ・は・へ | ぎ・ぐ・ご・が・げ |
ゆ・よ・や | し・す・そ・さ・せ |
ぴ・ぷ・ぽ・ぱ・ぺ | り・る・ろ・ら・れ |
きゃ・きゅ・きょ | ち・つ・と・た・て |
ひゃ・ひゅ・ひょ | を・わ |
ぴゃ・ぴゅ・ぴょ | び・ぶ・ぼ・ば・べ |
み・む・も・ま・め | じ・ず・ぞ・ざ・ぜ |
このターンをひたすら繰り返してください。
覚える為にはこの操作が重要。
同じ読みでも、文字を「打つとき」は押すキーが違うので注意が必要です。
「速度」の前に「見ずに入力する」を目指す
良くありがちな間違いで言うと、速度を徹底的に求めて、タイピングの練習ばかりする方です。
それはあまり良くありません。指が間違ったほうに矯正されていきます。
人間は使いやすい指と使いにくい指があります。よって、使いやすい指を多用するようになってしまいます。
どれだけ入力が早い人でも指使いがバラバラな方がいらっしゃいます。それでは本当の意味での速度アップにはならないのです。
まずは速度の前に「見ずに入力できる」というのを目指す必要があります。
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タイピングで指が動かない時の原因と対策|現役パソコン教師が教える解決方法
今回の記事は「タイピングで指が動かない時の原因と対策」について書いております。
タイピングをマスターしたいけどうまく動かせないという方が多いと思います。
原因と対策法について詳しく解説してみました。続きを見る
そもそもブラインド(タッチ)タイピングが出来ない理由は?
そもそもですが、ブラインドタッチができない理由はなんなのでしょうか?
私はパソコン教室のコンサルタントも行なっているのでわかりますが、きちんとした「ブラインドタイピング」を行なっている教室はとても少ないです。
ブラインドタッチをちゃんと学べる環境が少ないという要因があります。
▼パソコン教室パレハ1日で学べる講座を実施しておりますので下記をご覧ください。
実はできない理由は年齢にあった?パソコンに触れていたのは1986年~1998年ぐらい
この理由って非常に単純で「今まで練習する機会がなかった」もしくは「入力をする場面がなかった」というだけのお話です。
おそらくあなたは1986年から1998年生まれ以外の方である可能性が高いです。
つまり、
- 1986年以前に生まれた方
- 1998年以降に生まれた方
ではないですか?
なぜ分かるかと言うと、この世代の方は「パソコンのキーボードに触れる機会が少ない世代」だからです。
スマホが普及してパソコンを触る機会が減った
若い世代ではパソコンは当然普及していましたが、それよりもスマホが普及してからはパソコンを触る機会が非常に減った影響も大きいです。
スマホの普及により「タッチタイピングが出来ない若い世代が増えている」という新聞記事を見ました。
若い世代でも、キーボード入力が非常に不得意で、また、場合によっては、入力さえ全く出来ない人も多いと言うことが書いてありました。
実際に若い方でしっかりとしたブラインドタッチをできる方はやはり少ないですね。
ブラインドタッチの習得期間はどのくらい?
ブラインドタッチ(タッチタイピング)を習得するのは1日あれば可能です。
と言っても「ブラインドタッチ(タッチタイピング)」と「速く入力できる」と言うのは話が異なります。
順番として、
- 下を見ずに入力できるようになる
- 速く入力できるようになる
です。
間違っても先にスピードを追い求めてはだめですよ。
詳しくは別記事に書きました。
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ブラインドタッチの習得期間はどのくらい?実は1日で正しくやれば習得可能なんです!
今回の記事は「ブラインドタッチを習得するには期間はどのくらいかかるの?」について書いております。
タイピングを習得するにはものすごく時間が必要と勘違いされている方が多いと思います。
詳しく解説してみました。続きを見る
このブログの補足動画を撮影しました
文章では書ききれなかった部分を動画で解説しました。動画を見るとさらに理解が深まるかもしれません。
ブラインドタッチが出来ないと仕事に不利
ブラインドタッチが苦手だと仕事が不利に働きます。
何をするにしても「入力」が必要だからですね。
入力がもたついているようであれば全てにおいて遅れが出ます。
よって、遠回りなようでも、「入力をスムーズにする」ことを先に考えたほうが良いですよ。それだけ仕事への影響は大きいです。
▼詳しくは別記事に書きました。下記をご覧ください。
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ブラインドタッチが出来ない人でも就職できる方法教えます
今回の記事は「ブラインドタッチが出来ない人でも就職できる方法教えます」について書いております。
どうすればいいのか悩んでいる方が多いと思います。
タッチタイピングが出来ない方が就職するための解決策について詳しく解説してみました。続きを見る
まとめ
基本的にはタッチタイピングだけのマスターであれば1日あれば十分に可能です。
よく「一ヶ月かかります」とか「最低でも半年かかります」といった事を言われますがそんなことはありません。
必ずそれには自分自身がしっかりとルールさえ守れば大丈夫です。
守るべきルールと言うのは
- 下を見ない
- 最初のうちは「手全体で動かす」
- 必ずホームポジションに戻す
これだけを徹底してやってくださいその状態で、順番を行ってひらがなを全部打てるようになります。
そうしていくと必ず入力ができるようになりますよ。