開業したパソコン教室が廃業｜失敗するケースに見られる３つの特徴とは？

2021年に入り、全国にあるパソコン教室は成功と失敗に分かれる傾向にあります。

パソコン教室と一口にいっても、教室の規模や指導力や質によっても差があるのは事実です。

一体、パソコン教室の成功と失敗の分かれ道はどこにあるのでしょうか？

パソコン教室を個人開業して、失敗する人には3つの特徴があることが分かりました。

現在、経営が上手く行かずにお悩みの方も、パソコン教室を開業する方もぜひご参考にしてみてください。

パソコン教室は廃業率が高く失敗しやすい理由

近年、パソコン教室業界は厳しく、廃業数のランキングワーストにランクインしています。

国民生活金融公庫から融資を受けた個人企業の中ではパソコン教室（学習塾を含む）の廃業率は35%です。

その数値はコンビニの廃業率とほぼ変わらず、他の業種と比較して非常に高くなっています。

パソコン教室の廃業率は高いと分かると、「パソコン教室はもう稼げない」と思うかもしれません。

しかし、実際に安定してパソコン教室を経営している成功者がいるのも事実です。

パソコン教室の開業で失敗する３つの特徴と対策法

ここからは、パソコン教室を成功させるために、失敗する3つの特徴と対策法を見ていきましょう。

パソコン教室の個人開業は初期投資6ヶ月を貯める

パソコン教室の初期費用を用意せず、「すぐに収益化できる」と思って開業し、失敗するケースは多いです。

開業して間もない頃は生徒さんが集まらないため、マイナス収支になることがほとんどです。

パソコン教室を開業して安定的に稼げるようになるまで、数ヶ月間の期間がかかります。

パソコン教室が軌道に乗り始めるまでに、教室の維持費や生活費も確保しなければなりません。

パソコン教室の開業は、初期費用として約6ヶ月分の費用を用意してから開業することが基本です。

安定した収入を得るまでには、時間がかかることを想定して、まとまった初期費用を用意しましょう。

パソコン教室を始める資金は教室の形態によって変わってきます。

多くのパソコン教室経営者は自宅開業と数台のパソコンのみで始めているケースが多く見られます。

生徒数がゼロでも家賃と通信料は毎月のランニングコストとしてかかるので注意が必要です。

オフィスセットのパソコンをレンタルする場合は1台あたり約5,000円のレンタル料も発生します。

ただし、自宅開業の場合は家賃・光熱費・ネット通信料を経費として計上できるメリットもあります。

フランチャイズ契約は、加盟店によって異なりますが、初期費用の相場は50～200万円です。

加盟金や保証金が高すぎる場合は違約金リスクがあるので避けたほうが良いでしょう。

必要な費用は開業資金だけではない

初期費用やランニングコストまでしっかり考えて開業を計画する必要があります。せっかく用意した「開業資金」が、廃業という結果で無駄にならないためにも、入念な計画は重要です。

資金繰りに役立つ方法のひとつに「助成金制度」があります。パソコン教室の開業に利用できる助成金について解説していますので一読ください。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

パソコン教室開業に使える助成金一覧｜教室に最適

パソコン教室の授業形態を工夫する

従来のパソコン教室といえば、駅チカのビルにオフィス資格を教える教室が目立っていました。

しかし、近年はワードやオフィスなど基本的なパソコンスキルを教えるニーズはかなり減っています。

基本的なパソコンスキルをメインにしているパソコン教室は失敗リスクは高いです。

近年は、スマートフォンとタブレットの急速な普及により、パソコンを持ってなくてもネット検索やオンラインショッピングができる時代になりました。

時代の流れに伴い、パソコン教室の授業形態も個人レッスン、グループレッスンだけではありません。

近年は、出張型のパソコン教室や動画セミナーなど教え方も多様化しています。

最近注目の高齢者のタブレット講座は、生徒さんの自宅に伺う出張型が人気です。

動画セミナーは、実際に動画を見ながら進めるのでプログラミング講座や動画編集に適しています。

ただし、フランチャイズ契約の場合は、本部のカリキュラムに従う必要があり、自由度は少ないです。

個人経営の場合は様々な授業形態を決めることができるので、複数の形態を取り入れるとよいです。

パソコン教室の経営を安定させるには、生徒さんのニーズに合わせて授業形態を多様化させましょう。

多方面から生徒さんを集客しよう

集客方法に工夫が見られない経営者は生徒を獲得できずに廃業するケースが多く見られます。

パソコン教室を開業して2〜3ヶ月は集客に集中しますが、3ヶ月以降も生徒数がゼロの場合は要注意。

ターゲットの目に付きやすい集客方法をしなければ生徒数獲得には繋がりませんので注意しましょう。

例えば、フリーランス向けのウェブサイト制作やフォトショップを教えるデザイン講座はFacebookやTwitterなどのSNS広告が適しています。

高齢者向けのタブレット講座はポスティングチラシ、小学生のプログラミング講座は地元情報誌もおすすめです。

パソコン教室を安定して経営するには、講座のターゲットに合わせた集客方法を取り入れましょう。

集客できるチラシとできないチラシ

どんなにチラシを配っても、集客につながらなければ何の意味もありません。

集客の「基本」と「コツ」があります。

集客にも「技術」と「戦略」が必要です。

集客の方法は数多くありますが、『チラシ』にスポットを当てて説明しています。

配るたびに集客できるチラシについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

パソコン教室チラシ作成講座｜配るたびに集客できるチラシ公開

パソコン教室開業の成功者と失敗者の差

低コストで始められるパソコン教室ですが、全国的に見てもパソコン教室の廃業率は高く経営に苦しむ人は少なくないようです。

しかし、成功して安定した収益を得ている人が多いのも事実です。その差はどこにあるのでしょうか。

環境？技術力？

経営難におちいってしまう原因を知り、軌道修正しましょう。開業前なら、事前に対応策を講じることができます。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

パソコン教室が経営難に陥るパターンと対処法

パソコン教室開業　成功と失敗　まとめ

個人経営のパソコン教室は地元の口コミで広がる傾向にあります。

生徒さんとの接し方や教室の雰囲気も継続して通ってもらえるポイントになるので意識しましょう。

体験レッスン後は入会率を高めるような工夫も求められます。

パソコン教室は教えるスキルだけでなく、レッスン形態や集客方法も見直すことが大切です。

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