タイピング

タイピングが速くなるコツ・練習方法を紹介!遅い原因を知って入力速度アップしよう!

パソコン

パソコンで文字を入力するとき、「なかなかスピードが上がらない」「キーボードを見ないと打てない」「慣れないキーを使うときに手が止まってしまう」など、タイピングに関する悩みを抱えていませんか?

自己流で続けているうちにクセがついてしまったり、どこから直せばいいのか分からなくなったりして、タイピングに苦手意識を持ってしまう方はとても多いです。

入力に時間がかかると、メール作成や資料作成などの作業のスピードが落ち、仕事全体の効率にも影響してしまいます。

しかし、タイピングは正しい基礎とコツを知れば、誰でも確実に上達できます。

特に、タッチタイピングを身につけることで入力ミスが減り、視線を画面に集中できるため作業効率は大きく改善し、今まで止まっていた動作が驚くほどスムーズになります。

そこで今回の記事では、タイピングが速くなるための基本知識から、タッチタイピングの習得法、初心者の方向けの練習方法まで、分かりやすく丁寧に解説します。

ぜひ参考になさってください。


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そもそもタイピングが遅い原因は?

タイピングを速くしたいと思っていても、なかなかスピードが上がらない…という人は少なくありません。

実は、タイピングが遅い理由は “センス” や “才能” ではなく、いくつか共通した原因があることが多いです。

まずは「なぜ自分は遅くなってしまうのか」を知ることが、上達への一番の近道です。

タイピングには正しいフォームや効率的な入力方法があり、それらが身についていないと、どうしても時間がかかったり、ミスが増えたりしてしまいます。

ここでは、初心者の方によく見られるタイピングが遅くなる原因を、ひとつずつ詳しく解説します。

手元を見ながら入力している

タイピングが遅くなる原因として、まず多いのが「手元を見ながら入力してしまうこと」です。

手元を見ればキーの位置は確認できますが、その分画面に入力された文字を確認するタイミングが遅くなります。

その結果、入力ミスに気づくのが遅れ、「あれ?違う」と慌てて修正する場面が増えてしまいます。

さらに、手元ばかり見ていると、キーボードと画面を交互に視線移動させる時間が増えるため、入力そのものより“見る作業”に時間が取られてしまう状態になります。

視線移動が多いほど、タイピングのリズムが乱れ、結果としてスピードが伸びません。

また、常に手元を見る前提で入力する人は、キー位置を覚えられないため、いつまで経ってもタッチタイピングに進めないという悪循環に陥ります。

タイピングで使っている指が少ない

タイピングが遅い人の多くは、人差し指だけ、または人差し指+中指の2本だけで打っているケースが多く見られます。

これだと、どんなに頑張ってもキーに手が届く範囲が狭くなるため、指を大きく動かす距離が増えてしまい、必然的にスピードが出ません。

本来、片手で4本、両手で8本の指を使うのが基本ですが、使用する指が少ない人ほど、指の移動距離が大きくなり、同じ文字を打つだけでもムダな動きが大量に発生します。

その結果、

  • キーを探す時間が増える
  • ミスが増えて打ち直しが多くなる
  • 指が疲れやすく、長時間の入力でスピードがさらに落ちる

という悪影響につながり、効率の悪い状態から抜け出せなくなります。


タイピングやブラインドタッチって自分のものにするのは難しいものです。

前を向いて入力できれば良いのですが、ついつい下を見てしまうので間違いが多くなってきます。

ですが、タイピングやブラインドタッチにはちょっとしたコツがあります。

タイピングやブラインドタッチをする上でのコツをまとめたページを用意しました。

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自己流タイピングでホームポジションが定まっていない

自己流タイピングを続けている人は、そもそも「ホームポジション」を意識していない場合が多いです。

ホームポジションとは、左右の人差し指が「F」と「J」に置かれた基本の位置ですが、ここを基準にしていないと、指がどこに戻ればいいのか分からなくなり、毎回探しながら打つ状態になります。

ホームポジションが定まっていないと、

  • 毎回キーの位置を探す
  • 指の動きがバラバラになる
  • 戻る位置が曖昧なので、同じ文字でも打ち方が毎回違う
  • 結果的にミスタイピングが増える

というように、スピードだけでなく正確性にも悪影響が出ます。

自己流でも早く打てる人はいますが、ほとんどの場合、速度が頭打ちしやすく、ミスが多いという共通点があります。

基準位置がないままスピードを求めてしまうため、安定して高速に打つことが難しくなってしまうのです。

自己流タイピングの矯正方法については、下記の記事で解説していますのでご覧ください

タイピングのホームポジションを矯正する解決方法公開

ミスタイピングが多くて打ち直しが多い

タイピングが遅い原因として非常に多いのが、「ミスタイピングの多さ」です。

どれだけスピードを上げても、ミスが多いと結局打ち直しが発生して時間がかかります。

特に、初心者ほど「入力 → ミス → Backspace連打 → 入力し直し」という流れが頻繁に起きます。

ミスが多い人は、

  • 指の動きが安定していない
  • キーを押す位置がズレている
  • キー位置が曖昧なまま入力している
  • 焦って入力し、正確性が保てていない

などの原因が重なっています。

さらに、ミスが増えると「また間違えたらどうしよう…」と心理的に焦りやすくなり、ゆっくり入力しているのに、かえってミスが増える悪循環に陥ることもあります。

変換のタイミングなど入力の効率が悪い

タイピングが遅い人は、入力そのものではなく、「変換のタイミング」や「確定操作」の効率が悪い場合も多いです。

特に多いのが、

  • ひらがなを短く区切って変換する
  • 1~2文字ごとに変換してしまう
  • 文節で変換する意識がない

というケースです。

たとえば「今日は、パソコン教室に行きます。」を「今日」「は」「、」「パソコン」「教室」「に」「行きます」「。」と細かく変換していると、変換と確定の回数が異常に多くなってしまいます。

さらに初心者にありがちなのが、毎回「Enter」キーを押して確定してしまうこと。

実際には、変換後そのまま次の文字を入力すれば自動的に確定されますが、知らない人は「変換 → Enter → 入力」のループを延々と繰り返します。

その結果、

  • 変換回数が増える
  • 「Enter」の押しすぎでリズムが崩れる
  • 入力スピードが極端に落ちる

という状態になります。

練習方法が間違っている

タイピングが遅い原因は、単純に「練習不足」というよりも、練習のやり方が誤っているケースが非常に多いです。

特にありがちなのが、

  • 最初からスピードを求めてしまう
  • タイピングゲームで速さだけを競って練習する
  • 指の位置を意識せず、とにかく打つ量だけ増やす

というような、正確さより「速さ」を重視してしまう練習です。

このような練習だと、正しい指の使い方が身につかず、結果として自己流タイピングのクセが固定されてしまうことがあります。

さらに、練習頻度が少ない人も上達が遅い傾向にあります。

週に1回2〜3時間やるより、毎日5〜10分のほうが圧倒的に身につきやすいのですが、初心者の多くは「まとめて長時間」やってしまいがちです。

練習間隔が空くと、

  • キーの位置を忘れる
  • 指の感覚がリセットされる
  • 毎回“思い出すところ”から始めないといけない

という状態になり、なかなか上達しません。

タッチタイピングが上達しない原因については、下記の記事でも詳しく解説していますのでご覧ください。

タッチタイピングが上達しない原因は?理由を知れば上達の道が見えてくる!


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タイピングが早くなるコツ・ポイント

タイピングを早くするためには、むやみにスピードだけを追いかけても上達しません。

重要なのは、正しい方法で、正しい順番で、正しく練習を積み重ねていくことです。

多くの人は「速く打つ練習」を先にやってしまうため、自己流のクセがついたり、ミスが増えたりしてしまいます。

結果として、どれだけ練習しても一定以上のスピードが出ない…といった壁にぶつかりがちです。

ここでは、初心者の方にも無理なく実践でき、確実にタイピングが速くなるためのポイントをわかりやすく解説します。

どれも特別なスキルは必要なく、今日からすぐに取り入れられるものばかりです。

手元を見ずに入力できるようにする

タイピングを早くしたい場合、最も大きなポイントになるのが “手元を見ない入力” です。

手元を見る癖があると、キーボードと画面をいったりきたりする必要があり、その視線移動だけでかなりの時間ロスになります。

さらに、手元を見ながらだと画面の文字を確認するのが遅れ、入力ミスに気づけません。

その結果、「入力 → 画面を見る → 違う → 消す → また入力」という非効率なループが発生します。

手元を見ずに入力できるようになると、

  • 視線移動がなくなりリズムが安定する
  • 入力ミスにすぐ気づける
  • キー位置を探す時間がゼロになる

というメリットがあり、タイピングが自然と速くなります。

最初はゆっくりで構いません。

正しくキーを押せるようになってくると、少しずつ手元を見なくても打てるようになります。

8本の指を使うタイピングを意識する

タイピングを速くするには、両手の指をバランスよく使うことが欠かせません。

人差し指だけでタイピングする“一本指打法”では、そもそもスピードにも限界がありますし、指の移動距離が長くなるためミスも増えやすくなります。

本来、タイピングでは、左右の人差し指・中指・薬指・小指の計8本を使うことが前提になっています。

8本の指を使うことで、

  • 指の動きが小さくなる(=速く打てる)
  • 同じキーを探す時間が減る
  • ほぼ同じ指の位置で多くのキーをカバーできる

などのメリットがあります。

指を増やすと難しく感じるかもしれませんが、覚える順番はシンプルです。

まずはホームポジション(FとJに人差し指)に手を置き、そこから届くキーを少しずつ覚えていくことで、自然と8本の指を使えるようになります。

ホームポジションを基準に正しい指の動かし方を身につける

タイピングの土台となるのが ホームポジション です。

ここが安定していないと、どれだけ練習してもスピードは上がらず、ミスタイピングも減りません。

ホームポジションを基準にすると、

  • キー位置を探す必要がなくなる
  • 指の戻り先が毎回同じになる
  • 自然と正しい指の動きが身につく
  • スピードと正確性がどちらも向上する

といった大きな効果があります。

逆に、ホームポジションが定まらないと、指の動きがバラバラになり、「この文字はどの指で打つんだっけ?」と迷う時間が発生します。

最初は、「Aは左手の小指」「Kは右手の中指」など、どのキーをどの指で押すのかをゆっくり確認しながら覚えましょう。

地味な作業に見えますが、ここを丁寧にやることが、実は高速タイピングへの一番の近道です。

タッチタイピングの正しい指の位置については、下記の記事で解説していますのでご覧ください。

タイピング|正しい指の位置

正確さを優先してミスタイピングを減らす

タイピングの速度は、実は「速さ」よりも “正確さ” に左右されます。

ミスを減らすだけで、結果として入力が格段に早くなるケースは非常に多いです。

なぜかというと、ミスが増えると

  • 「Backspace」で何度も修正する
  • 何度も入力し直す
  • リズムが崩れる
  • 焦ってさらにミスが増える

という悪循環に入ってしまうためです。

正確に打てるようになると、入力を止めずにスムーズに文章を書けるようになり、自然とタイピングスピードが上がります。

最初はゆっくりで構いません。

「速く」ではなく「間違えずに」を意識することで、後からスピードはいくらでも上げられます。

効率の良い入力を意識する

タイピングは、文字を打つだけではありません。

入力の効率が悪いと、タイピングの速さにも大きく影響します。

特にポイントになるのが、

  • 変換のタイミング
  • 「Enter」キーの使い方

です。

初心者に多いのは、「今日」「は」「パソコン」「教室」のように、短い単位で変換してしまうケースです。

こうすると、

  • 変換回数が増える
  • リズムが途切れる
  • 入力の流れが止まる

という状態になり、結果的にスピードが大きく落ちます。

また、変換のたびに 毎回「Enter」キーを押す癖 も効率を下げる原因のひとつです。

本来、変換したあとにそのまま次の文字を入力すれば自動的に確定されるため、「Enter」キーの押しすぎは不要な操作になります。

効率の良い入力を身につければ、タイピングそのものの速度よりも、文章を入力し終えるまでの時間が大幅に短縮されます。

タイピングの変換のコツについては、下記の記事で解説していますのでご覧ください

タイピングする時の変換のコツは?|これを覚えれば速さが10倍に!?

正しい練習方法で継続できる練習ペースを作る

タイピングを早くするうえで、練習方法と練習頻度は非常に重要です。

間違った練習を続けてしまうと、自己流のクセが定着し、かえって上達が遅くなることがあります。

特に避けたいのが、

  • タイピングゲームで速さだけ追い求める
  • 毎回スピード重視で練習する

というような「速く打つことが目的になっている練習」です。

最初は正しい指の動かし方を覚えるために、「ゆっくり & 正確」の練習が必要です。

また練習頻度も大切で、1週間に1回2時間やるよりも、毎日5〜10分のほうが圧倒的に身につきます。

これは、タイピングが“指の記憶”で習得するスキルだからです。

短くても毎日続けるほうが、ホームポジションや指の動きを忘れず、効率的に上達できます。

無理のない範囲で、継続できるペースを作ることが、結局は最短ルートになります。


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効率よく入力するなら「タッチタイピング」

タイピングの速度を大きく伸ばしたいなら、最終的に目指すべきは「タッチタイピング」です。

タッチタイピングとは、キーを見ずに正しい指の位置で入力する方法のことで、効率よく、安定して文字を打つうえで欠かせないスキルです。

慣れるまでは少し時間がかかりますが、一度身につけるとミスが減り、入力スピードが飛躍的に向上します。

ここでは、まずタッチタイピングがどんなタイピング方法なのか、なぜ速度向上に効果的なのかをわかりやすく解説します。

タッチタイピングとは

タッチタイピングとは、「ホームポジション」と呼ばれる基本位置に指を置き、キーボードを見ずに文字を入力する方法です。

手元を見ないため、視線は常に画面に向いており、入力した文字をリアルタイムで確認しながら進めることができます。

タッチタイピングの特徴は次のとおりです。

ホームポジションが基準になる

「F」と「J」にある突起に左右の人差し指をそっと置き、そこから各指が担当するキーを押し分けます。

この位置がずれなければ、手元を見る必要がありません。

指ごとに担当キーが決まっている

人差し指・中指・薬指・小指で押す範囲が決まっているため、迷いがなくなり、指が自然に動くようになります。

入力のリズムが一定になる

キー配置に対する迷いや探す動作がなくなるため、スムーズなリズムで入力でき、結果としてスピードが向上します。

タッチタイピングは「特別な才能」が必要な技術ではなく、誰でも練習すれば身につく再現性の高い方法です。

独学でも練習可能で、初心者の方が最も効果を実感しやすい入力スキルと言えます。

タッチタイピングのメリット

タッチタイピングには、タイピング速度を上げるだけでなく、仕事の効率を改善する多くのメリットがあります。

① 目線が画面に集中するためミスが減る

手元を見ながら入力する場合、画面とキーボードの視線移動が繰り返され、入力内容の確認がおろそかになりがちです。

その結果、気づかないうちにミスを量産してしまいます。

対してタッチタイピングなら、常に画面を見ながら進めるため、打ち間違いにすぐ気づき、修正が最小限で済みます。

② 入力スピードが大きく向上する

キーボードを探す動作がなくなるため、指が流れるように動き、入力スピードが自然と上がります。

これは単なる「速く打てるようになる」という以上に、メール作成・資料作成・チャット対応など、あらゆる業務の効率を底上げします。

③ 両手を使うことで疲れにくくなる

自己流で片手中心のタイピングをしていると、特定の指や手首に負担が集中し、長時間作業で疲れが溜まりやすくなります。

タッチタイピングでは8本の指をバランスよく使うため、負荷が分散されて疲れにくくなります。

④ 思考の流れを止めずに文章が書ける

キーボードを探していると、そのたびに考えていた内容が中断されてしまいます。

タッチタイピングは「指が自動で動く」状態に近くなるため、考えたことがそのまま素早く文字としてアウトプットされ、文章作成が驚くほどスムーズになります。

⑤ 長期的なスキル資産になる

タイピングは全てのパソコン作業に直結する基本スキルです。

一度身につければ一生使えるため、価値の高いスキルと言えます。

仕事の効率が改善されるのはもちろん、転職活動や資格学習など、幅広い場面で役立ちます。

タッチタイピングの習得方法

タッチタイピングを身につけるためには、「正しい指の使い方」と「正確さを優先した練習」が欠かせません。

どれだけ速く打てるようになりたくても、いきなりスピード重視で練習してしまうと、自己流のクセがついたり、ミスタイピングが増えてしまったりして、結果的に遠回りになります。

タッチタイピング習得のための基本ルール

タッチタイピングを習得するうえで、まず意識したいのは「正しい姿勢」と「指の基本ルール」です。

これを守るかどうかで、習得までのスピードが大きく変わります。

キーボードではなく“画面”を見ること

手元を見ながら入力すると、どうしても入力スピードが上がりません。

視線を画面に固定することで、入力結果がすぐ確認でき、誤字の発見も早くなります。

打ち終わった指は必ずホームポジションに戻すこと

ホームポジションはタイピングの“スタート地点”です。

戻す習慣がつかないと、指の位置がバラバラになって迷子になり、ミスが増えます。

指だけでなく“手ごと”動かしてOK

最初は指だけでキーを押そうとすると不自然な動きになりがちです。

手を軽く動かしながら、無理のない姿勢で入力しましょう。

スピードは後からついてくると割り切ること

速度を追求するのは、キーの位置と正しい指の動きが身についてからで十分です。

このルールを守ることで、効率よくタッチタイピングを習得でき、無駄なクセをつけずに済みます。

効率的な練習ステップ   “う・え・い・あ・お”から始める

タッチタイピングの最初の練習に最適なのが、母音「う・え・い・あ・お」を正しい指で打つことです。

これは、以下の理由から非常に効果的です。

  • 指を「人差し指 → 中指 → 小指 → 薬指」の順番で自然に動かせる
  • 毎回ホームポジションに戻る習慣がつく
  • 文字構成の基本(母音)が安定すると、子音付きの文字への拡張がスムーズ

例えば、「う」(Uキー)は右手人差し指、「え」(Eキー)は左手中指…というように、1つひとつ正しい指で丁寧に入力していきます。

スピードは不要で、とにかく「正しい指で押す」ことだけに集中するのがポイントです。

キー配列と指の担当を覚える

タッチタイピングの核心は「どの指がどのキーを担当するか」のルールです。

ホームポジションに手を置くと、自然と各指が担当する範囲が決まってきます。

例:

  • 左手は A/S/D/F あたりを担当
  • 右手は J/K/L/; あたりを担当

ここから左右の指が届く範囲を覚え、毎回ホームポジションに戻すクセをつけることで、キーの位置が頭でなく体で覚えられるようになります。

最初はゆっくりで構いません。

「薬指が動かしにくい」「小指が届かない」などの違和感は、練習を重ねると自然に解消されていきます。

慣れてきたら“段階的に”入力を広げていく

タッチタイピングは、一度にすべてを覚える必要はありません。

段階を踏んで練習していくと、無理なく習得できます。

  1. 母音(う・え・い・あ・お)を正しく打つ
  2. 子音+母音のひらがな(か・さ・た行など)へ広げる
  3. 変換なしの単語を入力する
  4. 短い文章の入力に挑戦する
  5. ゆっくり長文の入力に取り組む

特に長文の入力は、指の運び・変換のタイミング・視線の使い方などが総合的に鍛えられるので、上達の大きなステップになります。

スピードアップは“正確に打ててから”でOK

キーの位置が曖昧なまま速度を上げようとすると、打ち間違えが増えてしまい、結果的に修正の時間が増えて逆に遅くなります。

まずは

  • 正しい指で押せているか
  • ホームポジションに戻れているか
  • ミスが減ってきているか

この3つが安定したら、初めて「速さ」を意識すれば十分です。

入力の基礎が固まると、不思議なくらいスピードは自然についてきます。

継続と習慣づけが最も大事

タッチタイピングは“短期集中”より“少しずつ継続”が圧倒的に効果的です。

とくに初心者ほど、週1回まとめて長時間やるより、毎日5〜10分をコツコツ続ける方が圧倒的に伸びます。

  • 指の動きが習慣化する
  • ホームポジションに戻るクセが身につく
  • 変換のタイミングなど“日本語入力のコツ”も自然と理解できる

こうした積み重ねによって、タイピングは確実に身についていきます。

タッチタイピングの習得方法については、下記の記事で解説していますのでご覧ください

ブラインドタッチ(タッチタイピング)練習方法 | 初心者が1日でマスターする方法

初心者におすすめのタイピング練習教材

タイピングを早くするためには、正しい練習方法と、それを支える「教材選び」がとても大切です。

自己流で練習してしまうと、クセがついてタッチタイピングが身につきにくくなり、途中で挫折してしまう原因にもなります。

ここでは、初心者の方に特におすすめできる、3つの練習教材の特徴と選び方を紹介します。

すぐ始められるタイピング練習サイト

タイピング練習サイトは、パソコンとネット環境さえあれば、今すぐにでも練習を始められるのが大きなメリットです。

インストールも不要で、気軽に取り組めるため初心者にも取り組みやすい教材です。

ただし、サイト選びが非常に重要です。

初心者がいきなり「スピード重視のタイピングゲーム」や「制限時間内で得点を競うサイト」から始めると、どうしても指がバラバラに動いてしまい、タッチタイピングの基礎が身につきません。

急いで打つことが目的になり、結果として自己流のクセが強くなる危険があります。

最初に選ぶべきサイトは、次のようなものです。

  • ホームポジションを意識できるもの
  • どの指でどのキーを押すかを丁寧に練習できるもの
  • スピードではなく“正確さ”を重視した内容になっているもの

こうしたサイトなら、基礎がしっかり身につき、次のステップへ進む準備が整います。

ある程度タイピングが安定してきてから、初めてゲーム型のサイトでスピード練習に移行するのがおすすめです。

タッチタイピングの練習サイトを下記の記事で紹介していますので参考になさってください。

タッチタイピング練習サイトのまとめ

迷わず取り組める「タイピングテキスト」

自分でサイトを選ぶ自信がない人には、タイピングテキスト(本や教材)も非常におすすめです。

テキストは、練習すべき内容が順序立てて書かれているため、何をどれくらいやれば良いのか迷うことがありません。

テキストのメリットは次の通りです。

  • 段階的に必要な練習が組まれているので、順番に進めるだけでOK
  • 指の使い方やホームポジションなどが図解で理解しやすい
  • 練習量が明確で、達成感を得ながら進められる
  • ネット環境がなくても練習できる

特に「何から始めればいいかわからない」「ひとりで進められるか不安」という初心者には、テキスト教材が大きな助けになります。

タッチタイピングを研究して作成された「タッチタイピング完全マスターテキスト」を下記の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

ブラインドタッチ完全マスターテキスト完成

継続が苦手な人は“タイピング講座”が最も効果的

タイピングの上達で最も重要なのは、毎日の継続です。

しかし、「一人では続けられない」という人も多いのが現実。

そんな場合は、パソコン教室で開講されている タッチタイピング講座 を利用するのが非常に効果的です。

タイピング講座のメリットは次の通りです。

第三者が見てくれるので間違ったクセがすぐに修正できる

自己流で気付かないクセや不自然な指の動きも、講師がその場でアドバイスできます。

学習ペースが作りやすく、継続しやすい

タッチタイピングは毎日の積み重ねが大切。

講座では定期的に通うことで、自然と練習習慣ができ、挫折しにくくなります。

質問や不安をすぐ解決できる

「変換のタイミングが分からない」「どの指で押すのか曖昧」など、初心者がつまづく部分をその場で解消できます。

効率の良い練習方法を最短ルートで学べる

一人では気づきにくい改善ポイントも、プロが的確に指摘してくれるため、習得までが圧倒的に早くなります。

一人での継続が難しい人、確実にタッチタイピングを身につけたい人には、最もおすすめできる方法です。

タイピングを効率よく上達させるために

いかがでしたか?

タイピングを速く、正確に行うためには、単にキーをたくさん打てば自然に上達するわけではありません。

今回の記事で解説してきたように、ホームポジションを正しく保つ習慣や、視線をキーボードではなく画面に置く意識、さらに記号キーや伸ばし棒など細かい入力方法を理解しておくことは、いずれもタイピングの質を大きく左右します。

特に、タイピングが苦手な人ほど「何となく自己流で打つクセ」が身につきやすくなったり、自己流がゆえにスピードや正確性の妨げになっている場合がよくあります。

だからこそ、一つひとつの操作を正しい方法で覚え直すことには大きな意味があります。

また、正しい姿勢や指の使い方を理解しておくことは、長時間作業をしても疲れにくくなるというメリットにもつながります。

肩や腕に余計な負担がかかると、ミスが増えるだけでなく集中力の低下にも影響します。

タイピングの技術は単なる入力の話ではなく、作業効率そのものを左右する「身体的な快適さ」まで含んだスキルだと言えます。

記号入力や伸ばし棒などの細かい操作を正しく理解しておくと、文章作成のリズムが損なわれず、無駄な手直しが減るため結果的に全体の作業スピードが上がります。

タイピングに不安があると、「練習方法が合っているかわからない」「遅いのが恥ずかしい」といった気持ちになり、自信も持てなくなってしまいますよね。

しかし、基礎を押さえて正しい方法を知ることで、その不安は自然と解消されていき、スピードも正確性も、正しい知識と習慣を積み重ねることで後から必ずついてきます。

タイピングは誰でも確実に上達できるスキルです。

今回の内容を意識しながら日々の作業で少しずつ練習していけば、仕事でもプライベートでもパソコン作業が格段にラクになり、自信を持って入力ができるようになるはずです。

自分で習得するのが難しい方はブラインドタッチの講座という手もあります

ブラインドタッチはコツコツと練習していくことが必要です。

「ブラインドタッチ」は、基本的には反復練習で、自分一人で練習時間を設けて訓練していくことが必要です。

根気が必要なのですが、自分で時間をとってコツコツとするのは難しいです。

そういう時には、弊社のようなタイピングの講座を利用するのも一つの手です。

自分でやるとだらけてしまいますが、講座だと、決まった時間に定期的に実施する事が出来ます。

費用は掛かりますが、効率よく短期間で習得することも可能です。

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