MOS Word(ワード)とは
MOS(Microsoft Office Specialist)はオフィスソフトを使いこなせるパソコンスキルのレベルを証明する資格です。
受験科目は、Word(ワード)、Excel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)、Access(アクセス)、Outlook(アウトルック)の5科目があります。
特にビジネスの場面で使う機会が多いワード・エクセル・パワーポイントの資格は取得しておいて損はないです。
今回は、MOS Word(ワード)について詳しく解説します。
こんな人にオススメ
- 会社での仕事をもっと効率よくこなしたい
- 就職や転職のためにスキルを身につけたい
- 基礎から学びつつ資格も取得したい
業務の効率を上げたい人はもちろん、資格を取得して企業面接でアピールしたい人にもおすすめの資格です。
MOS Wordの受験バージョン
2022年3月現在、MOS Word(ワード)の最新の試験は「MOS Word 365&2019」となっています。
その他のバージョンは
- MOS Word 2016
- MOS Word 2013
があります。
企業で使用しているのが2016というような特別な理由がない限りは、その時点での最新のバージョンを受験するのがオススメです。
バージョンとレベルの一覧はこちら
Word 365&2019
- スペシャリスト(一般レベル)
- エキスパート(上級レベル)
Word 2016
- スペシャリスト
- エキスパート
Word 2013
- スペシャリスト
- エキスパートPart1
- エキスパートPart2
※MOS2013のエキスパートはPart1とPart2の両方合格で、取得となります。
一般レベルは、基礎的な内容となっているので、上級レベルに比べて簡単な内容になります。
上級レベルは、管理などの応用の内容が多く、一般レベルよりも高度な操作をする問題が多いです。
MOS Wordの試験時間と受験料
- 試験時間:50分
MOS2019・2016(スペシャリスト)
- 一般:10,780円(税込)
- 学割:8,580円(税込)
MOS2019・2016(エキスパート)
- 一般:12,980円(税込)
- 学割:10,780円(税込)
MOS2013(一律)
- 一般:10,780円(税込)
- 学割:8,580円(税込)
バージョン&レベル別の出題範囲はこちら
Word 365&2019スペシャリスト(一般レベル)
文書の管理
- 文字列の検索や文書内リンクの設定
- オブジェクトの移動や編集記号の表示・非表示
- ヘッダー・フッターの挿入や変更
- ページの設定
- 文書の保存や共有
- 文書の検査など
文字、段落、セクションの挿入と書式設定
- 文字列の検索と置換
- 記号や特殊文字の挿入
- 文字の効果の適用
- 書式のコピーと貼り付け
- 段落の書式設定
- セクションの作成や設定など
表やリストの管理
- 文字列を表に変換
- 表を文字列に変換
- 表のデータの並べ替え
- セルの設定や結合・分割
- 行頭文字や番号書式の設定
- リストの作成と変更など
参考資料の作成と管理
- 目次の挿入
- 参考文献一覧の挿入など
グラフィック要素の挿入と書式設定
- 図形や写真の挿入や加工
- 3DモデルやSmartArtの挿入や書式設定
- テキストボックスの挿入やテキストの変更
- オブジェクトの代替テキストの追加など
文書の共同作業の管理
- コメントの追加、管理、返答や削除
- 変更履歴の設定、記録や解除など
Word 365&2019エキスパート(上級レベル)
文書のオプションと設定の管理
- テンプレートの変更
- 複数の文書の比較や組み込み
- 編集の制限
- パスワードの使用
- 言語オプションの使用や設定など
高度な編集機能や書式設定機能の利用
- ワイルドカードや特殊文字を活用
- 書式設定の検索や置換
- 段落レイアウトのオプションの設定
- スタイルの作成と管理など
ユーザー設定のドキュメント要素の作成
- 文書パーツの作成や変更
- ユーザー設定のデザイン要素の作成
- 索引の登録、作成や更新
- 図表番号の挿入やプロパティの設定
- 図表目次の挿入や変更など
高度なWord機能の利用
- フォーム、フィールド、コントロールの管理
- マクロの作成や編集
- 差し込み印刷の作成など
Word 2016スペシャリスト(一般レベル)
文書の作成と管理
- 文書の作成
- 外部データからテキストを挿入
- 文字列の検索やリンクの挿入
- ページ設定の変更やテーマの適用
- ヘッダーやフッターの挿入
- 文書のオプションと表示のカスタマイズ
- 印刷の設定変更
- 文書の検査など
文字、段落、セクションの書式設定
- 文字列の検索と置換
- コピー、切り取り、貼り付け
- 書式のコピーと貼り付け
- 段落の書式設定
- 段組みや区切りの挿入設定など
表やリストの作成
- 文字列を表に変換
- 表を文字列に変換
- 表内のデータの並べ替え
- セルの結合や分割
- 行頭文字や箇条書きリストの作成など
参考資料の作成と管理
- 脚注の挿入
- 資料文献の作成や変更
- 図表番号の挿入や変更
- 目次の挿入や更新、表紙の追加など
グラフィック要素の挿入と書式設定
- 図形や写真の挿入
- テキストボックスの挿入
- アート効果、図の効果の適用
- オブジェクトの書式設定
- SmartArtの挿入や書式設定など
Word 2016エキスパート(上級レベル)
文書のオプションと設定の管理
- 文書とテンプレートの管理
- 校閲用に編集制限の設定
- 変更履歴の設定や管理など
高度な機能を使用した文書のデザイン
- ワイルドカードや特殊文字を使用した検索と置換
- テキストボックスのリンク設定
- 段落や文字のスタイルの作成など
高度な機能を使用した参考資料の作成
- 検索の登録、作成、更新
- 目次の作成
- 図表番号の挿入や変更
- 差し込み印刷の設定など
ユーザー設定の Word 要素の作成
- マクロの作成や変更
- ユーザー設定でのスタイルセットの作成など
Word 2013スペシャリスト(一般レベル)
文書の作成と管理
- 文書の作成
- ファイルのインポート
- 文字列の検索
- リンクの設定
- テーマやスタイルの変更
- リボンのカスタマイズ
- マクロの作成など
文字、段落、セクションの書式設定
- 文字列の検索と置換
- 組み込みフィールドの挿入
- 書式のコピーと貼り付け
- 行間の設定
- 区切りの挿入など
表やリストの作成
- 文字列を表に変換
- 表を文字列に変換 表のスタイルの適用
- 段落番号や箇条書きの追加
- 行頭文字の作成など
参考資料の適用
- 文末脚注、脚注、引用文献の挿入
- 図表番号の作成や変更など
オブジェクトの挿入と書式設定
- テキストボックスの挿入
- 図形やSmartArtの挿入や書式設定
- 画像の挿入、書式設定
Word 2013エキスパートPart1(上級レベル)
文書の管理と共有
- 編集の制限
- 個人情報の削除など
高度な機能を使用した文書のデザイン
- 詳細なレイアウトオプションの設定
- 高度な書式設定の適用など
高度な機能を使用した参考資料の作成
- フォームフィールドと差し込み印刷の管理など
ユーザー設定の Word 要素の作成
- 文書パーツの作成や変更
- ユーザー設定のスタイルセットとテンプレートの作成など
Word 2013エキスパートPart2(上級レベル)
文書の管理と共有
- 複数文書の管理
- 文書変更の管理など
高度な機能を使用した文書のデザイン
- アウトラインの作成
- マスター文書の作成など
高度な機能を使用した参考資料の作成
- 索引を作成や管理
- 目次や引用情報一覧の作成と管理など
ユーザー設定の Word 要素の作成
- 言語オプションの設定
- 文書の要素に代替テキストの追加など
MOS Wordの勉強方法
独学の場合
まず独学をされる目安として、
- 普段からパソコンが使い慣れている
- わからない問題はネットで検索して自分で解決できる
- 取得までの期限は特にないのでゆっくりでも良い
このような方は独学で学習されても良いと思います。
学習方法
テキストを購入し、テキストに沿って学習をする。
わからない問題が出た場合は、ネットで検索して解決をする。
模擬を実施して40分で正答率90%を目安に受験を考える。
独学での注意点
自分で学習スケジュールの管理を徹底する。
あまりに学習ペースが悪い、理解が進まないようであれば、パソコン教室や通信講座での学習を検討する。
※独学は自分で学習スケジュールを組む必要があります。
自由な時間・ペースで学習が可能な分、後回しにもしやすい環境なので、注意しましょう。
また、学習自体が難しい場合は、教室や講座で教わる方が効率よく、しっかりと学習できます。
パソコン教室などで学ぶ場合
パソコン教室などで学習される目安は
- パソコンの初心者
- パソコンが苦手
- 自分一人で学習するのは不安
このような方はパソコン教室などで学習するのがオススメです。
学習方法
パソコン教室で学習する場合も教材としてテキストを活用しますが、わからない所がすぐに質問できる環境など理解度を深められる教室で学習するのがオススメです。
模擬を実施して40分以内に正答率90%以上をコンスタントに取れるようになったら受験の日程を決めましょう。
パソコン教室で学ぶメリットとポイント
通信講座の場合は、スケジュール管理は自分ですることになりますし、わからない問題の解決はその場では出来ないので数日かかります。
パソコン教室であれば、その場ですぐに質問ができて問題も解決できます。
また、教室を選ぶ際には、その教室の合格率がどれくらいなのかを調べてからが良いですね。
試験の会場になっている教室なら尚よいです。
近くのパソコン教室や、オンラインで受講できる教室を見つけましょう。
受験の日程と申し込み
試験開催は2種類あります
全国一斉試験
全国一斉試験は、1~2回全国の指定された会場で一斉におこなわれる試験で、イベント的な目的で開催されます。
ちなみに、一斉試験を選んでも、この後紹介する随時試験を選んでも、問題の難易度は同じです。
試験の申込方法などについては、Odyssey(オデッセイ)の公式Web サイトを確認しましょう。
随時試験
随時試験は、ほぼ毎日、どこかのパソコン教室で開催されています。
試験の申し込みは、会場となっているパソコン教室により異なります。
会場となっているパソコン教室のホームページを確認、または電話などで問い合わせてみましょう。
試験の申込期限については、遅くても2週間前の所が多いです。
独学の場合は、学習と申し込みを計画的に行いましょう。
試験会場になっているパソコン教室に通われる場合は、一番いいタイミングで受けることが可能です。
タイミングが合えば、翌日受験も対応してくれます。
MOS ワードを取得したらエクセルも
特に、就職や転職で履歴書に書いてアピールすることを考えている場合は、ワードだけよりもワードとエクセル2つ取得した方が印象はよくなりますし、有利になります。