今回の記事はExcel（エクセル）のエラーを非表示にする方法について紹介します。
エクセルを使って表を作成したときに数式を入れたとき、エラーが表示されることがあります。
中には問題のないエラー表示もありますが、表示されていると不都合…ということもありますよね。
そんな時は、関数を使って非表示にすることが可能です。
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エラーが表示される理由と種類
エクセルで表示されるエラーは1つではありません。
複数のエラーがあり、それぞれ表示されている理由・原因があります。
代表的な例をご紹介します。
#DIV/0!
数式や関数が0（ゼロ）または空白のセルで割られている場合に表示されます。
#N/A
数式で使用している数値や行を間違って削除しているなど、計算や処理の対象となるデータがない場合に表示されます。
#NAME?
関数が間違っている場合や、数式に使用した名前と入力された名前が異なっている場合に表示されます。
#VALUE!
数値でしなければいけない引数を文字列にしていたり、引数が入力されていないなど、関数の引数が間違っている場合に表示されます。
#REF!
参照していたセルが削除されたり、移動されて正しく参照ができなくなってしまった場合に表示されます。
#NULL!
範囲演算子が正しくない場合や半角カンマで引数を区切るところをスペースで区切るなどするとエラーが表示されます。
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エラー表示されたらどうする？
エラーが表示された時にどうすればいいのでしょうか。
選択肢は3つあります。
無視する
１つ目の選択肢は、「無視する」です。
しかしこれは大前提として、その数式、関数に間違いがないということが前提です。
例えば、前述した例の
- 「#DIV/0!」で計算式は合っているものの、予算の欄がまだ入力されていなかったために表示されていた場合
- 「#N/A」で関数は合っているものの、検索値が空欄であるためにエラーが表示されている場合
このように、数式や関数が合っているのにエラーが表示されていて、その理由がわかっている場合は、「無視する」という選択をしても大丈夫です。
まずはセルをクリックしてみて、数式バーをチェックしましょう。
この時に数式が合っているかを確認してから判断をすることが大切です。
数式や関数を修正する
２つ目の選択肢は、エラーの原因となっている箇所を「修正する」ことです。
例えば、前述した例の「#NAME?」「#VALUE!」といったエラーの場合は、関数の名前を修正する、引数を正しく入力することでエラーが解消されます。
エラーを非表示にする
3つ目の方法は、関数を使ってエラーの表示自体をさせないようにする方法です。
使用する関数は
- IF関数
- IFERROR関数
があります。
IF関数
IF関数は主に空白で出るエラーを処理することができます。
例えば、VLOOKUP関数でよく見かける「#N/A」エラーですが、このように関数は合っているものの、検索値のセルが空欄のためエラーが表示されている場合です。
この場合は、IF関数を使って、検索値となっているセルA2が空欄の場合、セルB2も空欄にし、検索値が入力された時に対応するデータをVLOOKUP関数で表示させる…という数式にすればエラーが表示されなくなります。
IFERROR関数
IFERROR関数は、エラーの理由を問わず、「エラーが出た場合、非表示にする」ことができます。
IFERROR関数の構文は
=IFERROR（値 , エラーの場合の値）
このようになっています。
引数の「値」には、関数や数式が入ります。
「エラーの場合の値」には、その関数や数式の結果がエラーだった場合、そのセルに何を表示させるのかを指定することができます。
例えば、前述したこの例ですね。
3つ目の引数が入力されていないので、関数の引数が間違っている場合に表示される「#VALUE!」エラーが表示されています。
ここにIFERROR関数を追加してエラー表示が出ないようにしてみましょう。
IFERROR関数で、VLOOKUP関数の結果でエラーが表示される場合に、空欄にするようにしました。
これでエラーが出なくなりました。
IFERRORを使用する時の注意点
IFERROR関数を使えば、どんなエラーも非表示にすることができます。
ここで注意したいのは「どんなエラーも」という点です。
つまり、先ほどのように修正が必要なエラーも非表示にすることができるので、注意が必要です。
IFERROR関数を使用して、エラーを表示させないようにするためには、まず計算式や関数が間違っていないことを確認したうえで使用するようにしましょう。
エラーを非表示にする方法
エラーを非表示にする方法
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