今回は、「パソコン初心者がうざい」と思っている方に向けて、対処法をお話ししたいと思います。
結論:トコトン教える気が無いなら最初から教えないのが一番
私は、パソコン教室のインストラクターです。
そもそも教えるのが仕事なので、パソコン初心者の方からの質問は日常茶飯事です。
なので、パソコン初心者の方がどんな思考回路をしていて、どんな事で悩んでいるのか?というのが手に取るようにわかります。
そのため、どのくらいの用語を使って、どの程度伝えれば良いのかを全て把握しています。
そもそも、パソコン初心者の方に知識をお伝えして、理解してもらうにはかなりの根気と丁寧さが必要です。
あなたが、その方々にトコトン付き合う気があるなら教えてあげてください。
でも「軽く教えればわかるかな?」くらいの気持ちで処理しようとしているのであれば断る方が無難です。
教え始めると、余計に揉めます(笑)
そもそも前提が全く異なる
パソコン初心者の方の頭の中身というのは、あなたのような「パソコンが理解できている人」の前提が全く通用しません。
冗談のような本気の話ですが、これだけパソコンやスマホが普及していても、いまだに「ID」や「パスワード」を理解していない方が多いです。
名前くらいは知っていますが、そもそも何に使うのかが理解できていません。
例えば、パソコンにログインする際のパスワードを使って、グーグルやヤフーに登録したことが無いのに、ログインできると思われています。
グーグルのアカウントとヤフーのアカウントと楽天のアカウントとアマゾンのアカウントの違いが分かっていません。
括りが全て「パソコンのアカウント」という概念なのです。
「グーグルクロム」を使って検索してアマゾンのページを出して、購入の際に「ヤフーメール」を使うなんていう話をするともう大パニックです。
こんな高等な事は理解できないのです。
今、「え?こんな事が理解できないの?」って思われた方は、パソコンが苦手な方の気持ちを一生涯理解できないでしょう。
パソコン初心者は専門用語を使うと大パニックになります
程度にもよりますが、基本的にパソコン初心者は「カタカナ言葉」が嫌いです。
嫌いと言うが苦手なんですね。
そもそも、単語を知らないからそれが理解できないのです。
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最初だからこそ、丁寧に、分かりやすくリードしてあげることが大切です。
英語に慣れていない人がいるとして、ネイティブの英語をどれほど聞き取れるでしょうか。
分からない言葉は余計に早く聞こえてしまいます。
パソコン初心者は、あくまでパソコンのカタカナ言葉を初めて聞くと考えてください。
例えば「ブラウザを立ち上げて」なんていうともう大パニックです。
「ブラウザ」を知らないし、「立ち上げる」というのもパソコン独特の言葉ととらえられます。
パソコン初心者の中の頭の中身はこうです。
「何となく意味は分かるけど、本当にクリックするだけで大丈夫なのだろうか?その時のクリックは1回?2回?右を押す?左を押す?」
こんなことを考えているので、ブラウザ一つを開くだけでもかなり不安で、行動が遅いです。
すこしでも間違ったら、パソコンが壊れるって本気で思われています。
そんな心理状態だっていうことを「パソコンが使える方」や「パソコンが得意な方」というのは全く理解していません。
あなたは理解されていますか?
「いやいや、今の時代そんな人いないでしょ?」って思われているのだったら、お伝えするのは辞めたほうが無難です。
そもそも、一生涯分かり合えないと思います。
「知識がある=教える事が出来る」にはならない
よくある勘違いなのですが、知識があっても、教えることが出来るとはならないです。
知識を話すだけなら出来るでしょう。
でも、話しただけでは、パソコン初心者は理解されないでしょう。
どの段階で躓いているのかを教える側が理解した上で、そのレベルに沿って、ゆっくり丁寧に理解できるペースと用語を使いながら話すことが必要です。
おそらくその段階で「パソコンがある程度使える方」はイライラされることでしょう。
あなたが悪いわけではありません。誰でも、イライラされると思います。
イライラしないのは、パソコンインストラクターくらいでしょう。
パソコン初心者の気持ちを理解しないと教える事は絶対に不可能です。
教えないのが一番です
ということで、教えること自体をあきらめるほうが無難です。
間違いなく喧嘩になります。(笑)
喧嘩にならないのであれば、あなたは教える事に向いています。
パソコンインストラクターを目指されると良い講師になれると思います。
話を元に。
パソコン初心者に教えるという行為自体が無理なので、揉めない為にも逃げたほうが良いです。
スマートな逃げ方 その1「私もそれを理解するのにかなり時間がかかったので短時間では無理かな」
無理な状況だと言い切りましょう。
聞かれることが多少わかりそうな事であっても、「一言」で伝えるのは絶対に不可能です。
一般の人なら1秒で済む話が「15分」はかかると理解しておいた方が良いです。
逃げるのが一番です。
「パソコンが得意な自分でも理解が難しかったから、基本を知らないと理解するのは難しいと思うよ」ってお話をしてください。
これで、「得意な人でもダメだったら、私はもっとダメだろうな」とあきらめがつきます。
また、その方の自尊心も保たれます。
スマートな逃げ方 その2「最近聞かれることが多くて、お金を貰うようにしたんだけど良いですか?」
お金がもらえるなら、教える側も納得されませんか?
お金でなくても「今日の昼ごはんおごってもらえませんか?」とかでも良いと思います。
他は「欲しいものがあるんだけど」とか物品でも良いと思います。
あなたの納得する金額を伝えて、相手が「それでも良い」と言われるなら教えてあげると喜ばれますよ。
ただし、その場合は丁寧にゆっくり教えてあげてください。
お金をいただく以上は、パソコン初心者の方も丁寧に教えてほしいと思うはずです。
理解するまでトコトン教えてあげましょう。
スマートな逃げ方 その3「その辺理解するのに時間がかかったからパソコン教室でゆっくり学んだほうが良いと思う」
餅は餅屋です。
専門家に振ってしまうのが良いでしょう。
あなたが教えても何の得にもならずにイライラするだけなので。
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こちらの記事では、パソコン教室に通うメリットについて挙げています。
基本的な操作を覚えられることはもちろん、本人に学ぶ意欲があれば様々なことを教えることも可能です。
一口でパソコンといえど、覚えようと思えば覚えることはたくさんあります。
資格試験、就職で役立つスキル、ホームページの作成など。選択の幅も広く、個人にあったレッスンを受けることもできます。
相談してきた人は、あなたのことを信用してパソコンを学びたいと声をかけてくれたのだと思います。
パソコン教室をネット検索で探してあげて、「この辺良さそうだよ」って紹介してあげると喜ばれると思います。
まとめ
今回はパソコン初心者への対処法をお話しました。
「どうしても教えてあげたい!」「分かりやすく伝えたい!」と考えている方は、以下の記事を参考にしてみてください。
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パソコン使えない人の特徴|苦手な人を得意にさせる方法
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「なんでこの人はこんなにもパソコンが苦手なのか?」と思われている会社の上司の方多いと思います。
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こちらの記事では、パソコンが苦手な人を得意にさせるための方法を公開しています。
パソコンに対して怖い、難しそうという感情を抱いてしまっている場合が多いです。
初めてのことに緊張する人は少なくないと思います。
苦手な人の考え方を知ることで、教え方のアプローチの方法が分かります。
ただ、お互い無理は禁物です。
教えてあげるという気持ちは良いのですが、教えるにもスキルが必要です。
無難に逃げるほうが双方にとって良い事かなと思います。