Excel(エクセル)のピボットテーブルは、データ分析や集計に便利な機能で、関数同様にビジネスでの使用頻度の高いツールとして知られています。
ピボットテーブルは大量のデータを要約するためのツールですが、場合によっては目的に合わせて特定のデータに絞り込む必要があります。
この時に、フィルター機能を使用することで、より具体的な分析が可能になります。
また、ピボットテーブルはピボットグラフと連動しているため、ピボットテーブルでフィルターをかけることでグラフのデータも見やすくなります。
そこで今回の記事では、ピボットテーブルのフィルター機能について、手順やポイントをわかりやすく紹介します。
ぜひ参考になさってください。
その他のピボットテーブルの作り方の基本や操作など、ピボットテーブル関連の記事は、下記で解説していますので、ぜひご覧ください。
Excel(エクセル)|ピボットテーブルのデータを手動・自動で更新する方法
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ピボットテーブルのフィルター機能
通常、エクセルで使うフィルターと言えば、「データ」タブの「並べ替えとフィルター」グループにある「フィルター」ボタンですが、ピボットテーブルではこの機能を使うことができません。
かといって、元データにフィルターを適用して表示するデータを絞り込んでも、ピボットテーブルには何も反映されません。
ピボット テーブルに表示されるデータをフィルターで絞り込む場合は、ピボットテーブルの機能を使う必要があります。
行ラベル・列ラベルからフィルターを使う
行ラベル・列ラベル
ピボットテーブルの「行ラベル」にある「▼」または、「列ラベル」にある「▼」をクリックします。
チェックボックス
例えば、行ラベルに担当者の名前が配置されている場合は、チェック ボックスを使って、表示させたい担当者にだけチェックマークを付けてから「OK」をクリックすると、ピボットテーブルで表示されるデータを絞り込むことができます。
ラベルフィルター
例えば、行ラベルに商品型番が配置されている場合、そのコードの種類で「A」から始まるデータなど、条件を指定してピボットテーブルで表示されるデータを絞り込むことができます。
日付フィルター
例えば、列ラベルに売上日を配置している場合は、日付フィルターを使って指定した期間のデータや、指定した日付以降のデータに絞り込んで、ピボットテーブルのデータを表示することができます。
フィルターで指定できる条件
ラベルフィルター
- 指定の値に等しい
- 指定の値に等しくない
- 指定の値で始まる
- 指定の値で始まらない
- 指定の値で終わる
- 指定の値で終わらない
- 指定の値を含む
- 指定の値を含まない
- 指定の値より大きい
- 指定の値以上
- 指定の値より小さい
- 指定の値以下
- 指定の範囲内
- 指定の範囲外
ラベルフィルターの条件はこのようになります。
数値で指定する場合は「以下・以上」はその数値を含み、「より小さい・より大きい」はその数値を含まないという点に注意しましょう。
日付フィルター
- 指定の値に等しい
- 指定の値より前
- 指定の値より後
- 指定の範囲内
- 明日
- 今日
- 昨日
- 来週
- 今週
- 先週
- 来月
- 今月
- 先月
- 来四半期
- 今四半期
- 前四半期
- 来年
- 今年
- 昨年
- 今年の初めから今日まで
- 期間内の全日付
日付フィルターを使う時は、「年月日」で条件を指定するようにします。
行ラベル・列ラベルのフィルターの解除方法
フィルターでデータの表示が絞り込まれた状態を元に戻すには、フィルターの解除が必要です。
ピボットテーブルの「行ラベル」にある「▼」または、「列ラベル」にある「▼」をクリックします。
設定したフィルターの項目を選択し、「フィルターのクリア」をクリックすると条件が解除されます。
また、チェックボックスを使って条件を指定した場合は、「すべて選択」をクリックして、項目前部にチェックマークを入れてから「OK」をクリックすると、すべてのデータが表示されます。
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値フィルターでデータを絞り込む
値フィルターの条件
- 指定の値に等しい
- 指定の値に等しくない
- 指定の値より大きい
- 指定の値以上
- 指定の値より小さい
- 指定の値以下
- 指定の範囲内
- 指定の範囲外
- トップテン
値フィルターを使って絞り込める条件はこのようになります。
行ラベル・列ラベルの値フィルター
ピボットテーブルの「行ラベル」にある「▼」、または、「列ラベル」にある「▼」をクリックし、「値フィルター」を選択します。
条件の一覧から、絞り込む条件を指定します。
「値フィルター」のダイアログボックスが表示されます。
絞り込みたい条件の数値を入力し、「OK」をクリックします。
これでピボットテーブルで表示されるデータを絞り込むことができます。
値フィルターの対象は総計
「条件を指定してフィルターをかけたのに、見た目が変わらない…」と思われるかもしれませんが、値フィルターの対象は値フィールドの数値ではなく「総計」になります。
行ラベルから値フィルターを使った場合は、ピボットテーブルの右端の列に表示されている総計がフィルターの対象になります。
列ラベルから値フィルターを使った場合は、ピボットテーブルの一番下の行に表示されている総計がフィルターの対象になります。
それぞれの総計が交わる、ピボットテーブルの右下の角の総計はフィルターの対象外です。
値フィルターの解除方法
ピボットテーブルの「行ラベル」にある「▼」、または、「列ラベル」にある「▼」をクリックし、「値フィルター」を選択します。
一覧から「フィルターのクリア」をクリックすると、条件が解除され、データがすべて表示されます。
レポートフィルターでの絞り込み
ピボットテーブルをクリックすると、画面の右側に「ピボットテーブルのフィールドリスト」のウィンドウが表示されます。
この時、「フィルター」に配置される項目で表示する条件を絞り込むことができます。
フィルターに配置された項目は、ピボットテーブルの左上のスペースに配置されます。
レポートフィルターの使い方
例えば、レポートフィルターエリアに「取引先」を配置した場合、ピボットテーブルの左上に「取引先(すべて)▼」と表示されます。
フィルターを使いたい時は、「▼」をクリックします。
クリックすると、取引先の一覧が表示されますので、その中から表示したい項目を選択し、「OK」をクリックします。
すると、ピボットテーブルで表示されるデータを絞り込まれます。
複数の項目を選択したい場合は、「複数のアイテムを選択」にチェックマークを入れると、複数の項目を選択することができます。
複数条件で絞り込む方法
例えば、ピボットテーブルに表示したい条件を「取引先」と「商品名」の2つの条件で設定したい場合は、レポートフィルターエリアに「取引先」と「商品名」の2つの項目を配置します。
すると、ピボットテーブルの左上に「取引先(すべて)▼」「商品名(すべて)▼」と表示されます。
それぞれのフィルターを設定すると、その条件に合ったデータのみをピボットテーブルに表示することができます。
レポートフィルターエリアへの配置は、2つ以上でも配置をすることができますので、それぞれの項目から条件を選択することで、複数の条件を指定することが可能です。
ピボットテーブルのスライサー機能もおすすめ
レポートフィルターを使えば、複数の条件を指定して表示するデータを絞り込むことができました。
さらに便利にデータの絞り込みをしたい場合は、スライサーもオススメです。
レポートフィルターでデータを絞り込む際は、▼をクリックして一覧から選択し、また条件を変更するときは、同じように▼をクリックして一覧から選択し直すことになります。
しかし、スライサーを使えば、これよりもさらに楽に簡単な操作でデータを絞り込みを行うことも、変更することもできます。
スライサーの挿入方法
ピボットテーブルの表 内のセルのどこでもいいのでクリックします。
「ピボットグラフ分析」タブの「フィルター」グループにある「スライサーの挿入」をクリックします。
「スライサーの挿入」ダイアログボックスが開きますので、一覧の中からフィルターをかけたい項目を選択します。
選択は複数することも可能で、選択ができたら、「OK」をクリックします。
これでスライサーを挿入することができました。
複数のスライサーを挿入した場合は、それぞれが独立していますので、表示したい項目をクリックすれば、表示するデータを絞り込むことができます。
1つのスライサーの中から複数の条件を指定したい場合は、「Ctrl」を押しながらクリックするか、スライサーの右上にある「複数選択」のボタンをクリックしてから項目をクリックすると、複数の条件を選択することができます。
スライサーのフィルター解除方法
条件を解除する場合は、「オン」になっている項目をクリックすると「オフ」になり、条件が解除されます。
スライサーで指定した複数条件をまとめて解除したい場合は、スライサーの右上にある「フィルターのクリア」ボタンをクリックします。
指定している条件をすべて解除することができます。
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