エクセル・VBA

Excel(エクセル)|SUM関数で文字が入っていたら合計を出す方法|条件指定のポイント

文字が入っていたらSUM関数で合計を出す

「SUM関数で合計を出したいのに、結果が合わない」「数字が入っているのに、なぜか合計が出ない」──そんな経験はありませんか?

実は、セルの中に“文字”が含まれていると、エクセルはそのセルを自動的に無視してしまう仕組みになっています。

たとえば、「1000円」「5個」のように単位をつけて入力したり、空白や全角文字が混ざっていたりすると、SUM関数では正しく計算されません。

一見すると単純な問題のように見えますが、原因や仕組みを理解しておくことで、今後の集計作業がぐっとスムーズになります。

文字を無視して計算する方法、文字が入っていたら合計を出す方法、特定の文字を条件に集計する方法など、状況に応じて使い分けられるようになれば、仕事でも家庭でもエクセル作業の効率が大きく上がります。

そこで今回の記事では、「文字が入っていたらどうなるのか?」という基本から、「目的に合わせて正しく合計を出す方法」までをわかりやすく解説します。

ぜひ参考になさってください。


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SUM関数で文字が入っていたらどうなる?

SUM関数の基本

まず、SUM関数の構文は次の通りです。

=SUM(数値1, [数値2], …)

各引数は…

  • 数値1:合計したいセルや範囲を指定します。必須です。
  • [数値2]:追加で合計したいセルや範囲を指定できます。省略可能です。

文字で説明すると、「指定した範囲の数字だけを足し算してくれる関数」です。

SUM関数は、参照した範囲に文字列が含まれていても、その文字列は無視して数字だけを合計します。

もし、参照範囲のセルすべてに数字が入っていなかった場合、SUM関数の結果は 0 になります。


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文字が入っていたら合計を出したい場合

データが入力されていたら合計を出す方法

エクセルで「セルに何か文字が入っていたら合計を出したい」という場合は、「IF関数」を使うと実現できます。

ここでは、たとえば「出欠」列に「参加」と入力された人だけ、その人の合計金額を自動的に出す方法を解説します。

IF関数の構文は、

=IF(論理式, 値が真の場合, 値が偽の場合)

各引数の意味は以下の通りです。

  • 論理式:条件を設定します(例:「A1>0」や「B2<>""」など)
  • 真の場合:条件が「正しい(TRUE)」ときに実行される内容
  • 偽の場合:条件が「正しくない(FALSE)」ときに実行される内容

たとえば、「セル【B2】にデータが入っていたら合計を出したい」という場合は、「B2<>"" 」という条件を使います。

この「<>」は「等しくない」という意味で、「""(空白)」と組み合わせることで「空白ではない」つまり「何か入っている」ことを意味します。

例えば、「=IF(B2<>"",SUM(C2:E2),"")」のように入力することで、セル【B2】が空白でない場合はSUM関数で合計を出し、空白の場合は空白にするという数式を入れることができます。

文字か数値かを判定して合計を出す方法

先ほどのIF関数では、「空白以外なら合計を出す」という条件を設定しました。

ここではもう一歩進んで、「文字が入っていたら合計を出す」「数値が入っていたら合計を出さない」という条件にしてみましょう。

このようなときに便利なのが ISTEXT関数 です。

ISTEXT関数の構文は

=ISTEXT(テストの対象)

このようになっています。

各引数の意味は以下の通りです。

  • テストの対象:判定したいセルを指定します。

ISTEXT関数は、そのセルが文字列ならTRUE(真)を、数値ならFALSE(偽)を返します。

たとえば、セル【A1】に「特注」という文字が入っている場合は TRUE、「1」などの数値が入っている場合は FALSE になります。

IF関数の論理式の条件に、このISTEXT関数を使うことで、明確に「セルに入力されているのが文字列だった場合」という条件を指定することができます。

入力例は「=IF(ISTEXT(B3)=TRUE,SUM(C3:E3),"")」このようになります。


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特定の文字が入っていた場合だけ合計を出す

先ほどのように「文字が入っていたら合計を出す」という条件のほかに、「特定の文字が入っていた場合だけ合計を出したい」という場面もあります。

たとえば、

  • 内容に「特注」と入力された行だけ合計したい
  • 商品名が「りんご」の行だけ合計したい
  • 担当者が「佐藤」の売上だけ合計したい

といったケースです。

このようなときに使うのが、SUMIF関数またはSUMIFS関数です。

SUMIF関数とは?

SUMIF関数は、1つの条件に当てはまるデータだけを合計する関数です。

つまり「○○の中から△△を見つけて、その金額を合計する」というシンプルな条件付きの合計を出します。

SUMIF関数の構文は

=SUMIF(範囲, 条件, 合計範囲)

となっています。

各引数の意味は

  • 範囲:条件を調べるセル範囲(例:商品名や担当者の列)
  • 条件:どのデータを合計するかの基準(例:「特注」や「りんご」など)
  • 合計範囲:実際に合計したい数値の範囲

このようになっています。

この関数を使うと、「範囲内で条件に一致したセルと同じ行にある数値」を自動的に合計してくれます。

SUMIFS関数とは?

SUMIFS関数は、SUMIF関数をさらに拡張したバージョンで、複数の条件を同時に設定できます。

SUMIFS関数の構文は

=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], …)

となっています。

各引数の意味は

  • 合計範囲:合計したい数値の範囲
  • 条件範囲1, 条件範囲2…:条件を調べる範囲
  • 条件1, 条件2…:それぞれの条件

このようになっています。

たとえば、「商品名が『りんご』で、かつ担当者が『佐藤』の売上だけ合計したい」というように、2つ以上の条件を組み合わせて合計を出すことができます。

SUMIF関数とSUMIFS関数の違い

関数名条件の数主な使いどころ
SUMIF関数1つだけ単純な条件(例:「特注だけ」)
SUMIFS関数2つ以上が可能複数条件を組み合わせたいとき(例:「特注」かつ「佐藤」など)

SUMIF関数で指定できる条件が1つなのに対し、SUMIFS関数では2つ以上の条件を指定することが可能です。

SUMIF関数やSUMIFS関数を使うと、次のような集計が自動でできます。

  • 「特定の文字を含む行」だけの合計
  • 「特定の担当者」「特定の日付」「特定のカテゴリ」だけの合計
  • 「複数の条件を満たす行(例:商品名がAで、月が4月)」の合計

このように、たくさんのデータの中から、必要な条件に合う部分だけを抜き出して合計することができます。

SUMIF関数またはSUMIFS関数の使い方については、下記の記事で解説していますのでご覧ください。

Excel|SUMIF関数使い方|条件に合った値の合計を出す

Excel(エクセル) | SUMIFS関数の使い方 | 複数条件の合計方法


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文字列と数字が入った状態で計算したい場合

Excelでは、数字に「円」や「個」などの文字をつけて表示させたいことがあります。

たとえば「1000円」「3個」といった形で見やすくしたい場合ですね。

しかし、セルの中に「1000円」や「3個」と直接入力してしまうと、Excelはそれを“文字列”として扱うため、計算ができなくなってしまいます。

そんなときに便利なのが 「ユーザー定義」 という機能です。

ユーザー定義とは?

ユーザー定義とは、セルの「表示形式」を自分でカスタマイズできる機能です。

たとえば、セルの中身は「1000」という数値のままにして、見た目だけ「1000円」と表示することができます。

つまり、計算できる数値のまま、見た目を自由に整える ことができるのです。

ユーザー定義の設定方法

  1. 対象のセルを選択する
  2. 「ホーム」タブ → 「数値」グループ → 「表示形式」を開く
  3. 「ユーザー定義」を選び、種類の欄に次のように入力(一例)
    →「円」をつけたい場合:#,##0"円"
    →「個」をつけたい場合:0"個"

これで「1000」と入力しても「1,000円」と表示されるようになります。

設定時のポイント

文字は必ずダブルクォーテーション(" ")で囲む
→ これを忘れるとエラーになります。

「サンプル」欄を確認しながら設定する
→ 表示がどう変わるかを確認できるため、慣れるまでは特に重要です。

先に数値を入力してから設定するのがおすすめ
→ 「サンプル」で実際の見た目を確認できるため、イメージがつかみやすくなります。

表示形式の設定方法については、下記の記事で解説していますのでご覧ください。

Excel(エクセル)|表示形式の使い方|設定方法と注意点を解説

目的に合った方法を選ぶのがポイント

いかがでしたか?

エクセルで合計を求めるとき、数値の中に文字が混ざっていると「計算できない」「結果が合わない」と感じることがあります。

しかし、SUM関数はそもそも文字列を自動的に無視して計算する仕様になっており、これを理解しておくことで、思わぬトラブルを防ぐことができます。

たとえば、数値の中に全角文字や空白が含まれている場合も同様に「文字」として扱われるため、入力内容を確認することが重要です。

一方で、「文字が入っていたら合計したい」など、条件に応じて計算を変えたい場面もあります。

そんなときは、IF関数で条件を設定したり、ISTEXT関数で文字かどうかを判定したりすることで、思い通りの結果を出せるようになります。

さらに、特定の文字が入っている場合だけ合計したい場合にはSUMIF関数やSUMIFS関数を使うことで、条件に合致したデータだけを集計できるようになります。

これらの関数を組み合わせて使いこなすことで、より柔軟な集計が可能になります。

また、数値に「円」や「個」などの文字をつけて見やすくしたい場合は、セルに直接入力するのではなく「ユーザー定義」で設定することがポイントです。

これなら、見た目に単位を表示しながらも、内部的には数値として扱われるため、SUM関数などでの計算も問題なく行えます。

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