今回の記事はExcel(エクセル)|RANK関数(RANK.EQ)で順位付けについて紹介します。
ランク関数では範囲内の順位を求めることができます。
例えば、テストの結果に順位を付けたい時、仕事の成績に合わせて順位を付けたいといった時に便利です。
ビジネスでも活用できる関数です。
わかりやすく説明していますので、ぜひ参考になさってください。
RANK.EQ関数 順位付け 動画解説
RANK.EQ関数 順位付け 画像解説
RANK.EQ関数の構文とポイント
RANK.EQ関数を使わなくても順位をつけることはできます。
例えば、成績の良い順に並べ替えをして上から順に番号を入力すれば、RANK.EQ関数を使わなくても順位をつけることができます。
しかし、並べ替えた後に、また順番を戻したり、あるいは、順位をつけるための数値に誤りがあって修正した場合、また順位を付け直さなければいけません。
しかし、RANK.EQ関数を使うことができれば、関数を使って順位を求めることができるので、数値の修正があった場合でも自動で修正がされます。
RANK.EQ関数を挿入しようとすると、「RANK.EQ」と「RANK」の2つが並んで表示されています。
RANK.EQ関数 | 365/2019/2016/2013/2010 |
RANK関数 | 365/2019/2016/2013/2010/2007/2003 |
このように対応しているバージョンが異なります。
2007以前のバージョンと互換性があるのが、RANK関数です。
RANK関数は2010以降でも使うことはできますが、今は「RANK.EQ関数」の使用が標準となっています。
RANK.EQ関数の構文
RANK.EQ関数の構文は
=RANK.EQ(数値, 参照, 順序)
このようになっています。
ちなみに、RANK関数も同じ構文ですので、今回解説する内容は、RANK関数でも同様に使うことができます。
数値 | 順位を知りたい値 |
参照 | 順位をつけるために参照する数値が入力されたセル範囲 |
順序 | 降順(大きい順)で数える「0または省略」、もしくは、昇順(小さい順)「1または0以外」で数えるかを指定 |
引数はこのようになっています。
比較的わかりやすい引数となっているので、初心者にも使いやすい関数です。
RANK.EQ関数のポイント
引数の選択
RANK.EQ関数の引数は「数値」「参照」「順序」の3つです。
- 数値・・・この数値って
- 参照・・・この範囲の中で
- 順序・・・上から数えてor下から数えて何番目?
このようになっています。
セルやセル範囲を選択するときは、これに当てはまるように選択しましょう。
「参照」は絶対参照で固定する
順位をつける時は、多くの場合、その表の全体の数値がそれぞれ何位なのかを求めます。
つまり、入力した式を他のセルにコピーする可能性が非常に高いです。
コピーしたときにセル範囲がずれないように、「参照」で選択したセル範囲は必ず固定をしましょう。
それでは、ここまでの内容を踏まえて、RANK.EQ関数の使い方の詳しい手順を解説します。
RANK.EQ関数の使い方 詳しい手順
今回は、上記の例で解説します。
B列に点数のデータが入力されています。
それぞれの点数が、そのほかの点数を比べたとき、成績の良い順で数えたとき上から何位なのかを求めます。
まず、RANK.EQ関数を挿入します。
次に最初の引数「数値」を入力します。
順位を知りたい数値が入力されたセルをクリックします。
セルが選択できたら、半角カンマを入力して引数を区切ります。
2つ目の引数は、「参照」です。
順位をつけるために参照する範囲を選択しましょう。
範囲の選択ができたら「F4」キーを押して、選択した範囲を固定します。
固定ができたら、半角カンマを入力して引数を区切りましょう。
最後に3つ目の引数「順序」を入力します。
今回は、成績の良い順、つまり数値の大きい順(降順)に順位を付けたいので、「0」を入力します。
入力が出来たら、Enterキーを押して確定しましょう。
これで、1つ目のセルに順位を表示することができました。
数式を下のセルにもコピーします。
これでそれぞれの値の順位をつけることができました。
これがRANK関数の基本の使い方になります。