エクセルはビジネスでの使用頻度の高く、日々の業務を少しでも効率よく行うのに、マクロやVBAをいう選択肢もオススメです。
マクロは、プログラミングの知識がなくても行うことができますし、エクセルに慣れている人であれば、簡単なVBAから取り入れることができるかもしれません。
今回の記事では、不要になったマクロを削除する方法や、特定のセルのデータや書式などを削除するマクロの記録やVBAの記述、任意のセルのデータを削除するマクロの記録やVBAの記述について初心者の方にもわかりやすく解説しています。
この他、マクロとVBAの違いやマクロの組み方の基本やボタンの作成方法など、マクロやVBA関連の記事は、下記で紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
初心者向け|エクセルのマクロの作り方・使い方・ボタンの作成まで解説
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マクロの削除とは?
今回紹介する「マクロの削除」は
- 「マクロ」のダイアログボックスからマクロを削除する方法
- VBEからマクロを削除する方法
- モジュールを削除して完全に削除する方法
この3つを紹介します。
さらに、「削除のマクロ」についても解説します。
「削除」と一言で言っても色々とありますので、今回は、「マクロの削除方法」と「削除するためのマクロ」をわかりやすく説明します。
マクロ初心者の人向け、VBA初心者の人向けの方法です。
マクロを削除する方法
「マクロ」のダイアログボックスからマクロを削除する方法
「開発」タブの「コード」グループにある「マクロ」をクリックします。
「マクロ」のダイアログボックスが開きます。
「マクロ名」の一覧から、削除したいマクロ名を選択します。
選択ができたら、右側のボタンの一覧から「削除」をクリックします。
「削除しますか?」というメッセージが表示されるので、「はい」をクリックします。
これで不要なマクロが削除されます。
この時、複数のマクロ名を同時に選択することができないので、そのほかに不要なマクロがある場合は、同様の作業を繰り返し、削除を実行します。
既存のファイルを開いてマクロを削除した場合、マクロを削除したという作業は保存が必要です。
その時点で上書き保存をするか、エクセルのファイルを閉じる前に、保存を忘れないようにしましょう。
VBEのモジュールからマクロを削除する方法
VBEとは、「Visual Basic Editor」の略で、VBA(Visual Basic for Application)を作成するためのものです。
マクロを記録すると、このVBEに表示されるモジュールというシートにVBAのコードが記録されます。
「開発」タブの「コード」グループにある「Visual Basic」をクリックすると、VBEが開きます。
画面左側にある「標準モジュール」の「+」をクリックすると、「Module1」が表示されます。
「Module1」をダブルクリックすると、記録したマクロのコードが表示されます。
「Sub」から「End Sub」までが1つのマクロの単位になっています。
VBEを使ってマクロを削除する場合は、この「Sub」から「End Sub」までを選択して削除します。
これで不要なマクロを削除することができます。
ちなみに、コードが記述される「Module」は増えます。
Moduleはマクロを記録しても増えませんが、例えば、マクロの記録をする→「Module1」に記録される→エクセルを閉じる→エクセルを開いてマクロを記録する→「Module2」に記録される→閉じるといったように、一度エクセルのファイルを開きなおしたタイミングで、新しいModuleが追加されます。
複数のModuleがあるときは、中身を確認して操作を行いましょう。
モジュールを削除して完全に削除する方法
VBAのコードが記述されるシートであるモジュールは、削除することができます。
モジュールを削除すると、そのモジュールに記述されているマクロも削除されます。
「開発」タブの「コード」グループにある「Visual Basic」をクリックします。
「Microsoft Visual Vasic for Applications」ウィンドウが表示されます。
左上のプロジェクトエクスプローラーに、「標準モジュール」のフォルダがあるので、「+」をクリックします。
すると「Module1」など、モジュールが表示されます。
削除したいモジュールの上で、右クリックします。
メニューの一覧から「Moduleの解放」を選択します。
「削除する前にModuleをエクスポートしますか?」というメッセージが表示されます。
このメッセージの意味は「モジュールは削除するとして、その中に書かれているコードは別で保存しますか?」という意味です。
もし、「はい」を選んだ場合は、「.bas」拡張子でテキスト形式でコードの記述内容を保存することができます。
「いいえ」を選択すると、指定したモジュールが削除されます。
最初にもお伝えしましたが、モジュールを削除すると、エクスポートしない限り、コードごと削除されます。
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マクロ「削除」の作り方
不要なマクロの削除の仕方を学んだところで、次は、「削除」のマクロの作り方です。
「削除」と一言で言っても、「何を削除したいか」によって、作成するマクロや記述するステートメント(命令文)が異なります。
- データなのか
- 罫線などの装飾なのか
- データも書式もなのか
ここらへんがポイントになります。
今回は、マクロの記録で作成する方法と、VBAに記述するコードを両方解説します。
VBAがわからない人でもマクロの記録の使い方次第で「削除」のマクロを作成することも可能ですので、参考になさってください。
作り方① マクロの記録の場合
セル内のデータを削除する
VBAがよくわからなくてもできる、セル内のデータを削除するマクロの作り方です。
まず、「どこのデータを削除するマクロなのか」がポイントです。
- 毎回決まったセルのデータを削除したい場合
- その都度選択したセルのデータを削除したい場合
このどちらが目的なのかによって少し手順が違います。
毎回決まったセルのデータを削除したい場合
まず、決まったセルのデータを削除したい場合です。
例えば、請求書やシフト表など次に新しい物を作成するときに、前回のデータで固定されたセルのデータを毎回削除したいといった場合です。
【手順】
①「開発」タブの「コード」グループにある「マクロの記録」をクリックします。
②「マクロの記録」ダイアログボックスが開くので、「マクロ名」を入力し、「OK」をクリックします。
③削除したいセル・セル範囲を選択します。
複数ある場合は、「Ctrl」を押しながら複数個所のセルを選択することができます。
④キーボードの「Delete」キーを押します。これで選択したセル内のデータが削除されます。
⑤「開発」タブの「コード」グループにある「記録終了」をクリックします。
これで指定したセルのデータを削除するマクロを作ることができました。
「開発」タブの「コード」グループにある「Visual Basic」から記録したマクロのコードを確認することができます。
Sub 固定範囲データ削除()
'
' 固定範囲データ削除 Macro
'
'
Range("D3:D6,G3:G6,D13:G13,D15:G15").Select
Range("D15").Activate
Selection.ClearContents
End Sub
このような感じで記録されます。
セル(D3:D6,G3:G6,D13:G13,D15:G15)を選択する
選択している所のデータを削除する
といった内容です。
削除されるデータはこのセルのみというマクロです。
その都度選択したセルのデータを削除したい場合
続いて、固定されたセルではなく、その時に選んだセルのデータを削除したい場合です。
【手順】
①記録を始める前に削除したいセル・セル範囲を選択します。
複数ある場合は、「Ctrl」を押しながら複数個所のセルを選択することができます。
②「開発」タブの「コード」グループにある「マクロの記録」をクリックします。
③「マクロの記録」ダイアログボックスが開くので、「マクロ名」を入力し、「OK」をクリックします。
④キーボードの「Delete」キーを押します。これで選択したセル内のデータが削除されます。
⑤「開発」タブの「コード」グループにある「記録終了」をクリックします。
これでセルのデータを削除するマクロを作ることができました。
こちらもコードを確認してみましょう。
Sub 削除()
'
' 削除 Macro
'
'
Selection.ClearContents
End Sub
今回はセルを表す「Range」の記述が見当たりませんね。
これは、マクロを記録する前にあらかじめ範囲の選択をしていたので、セルの情報が記述されなかったわけです。
なので、このマクロを使えば自分が指定したセルやセル範囲のデータを削除することができるというわけです。
このように、セルの情報を与えるかどうかでマクロが適用される範囲が異なります。
セルに設定されている書式を削除する(文字列は残す)
前述した方法は、文字列や数値などのデータのみを削除する方法でした。
今回は、文字などのデータは残して、セルに設定されているフォントの色や塗りつぶしなどの書式を削除する方法です。
【手順】
マクロの記録を開始したら、「ホーム」タブの「編集」グループにある「クリア」を選択し、一覧から「書式のクリア」をクリックします。
書式が削除されたら、記録を終了します。
コードを確認すると、このように表示されています。
Sub 書式削除()
'
' 書式削除 Macro
'
'
Selection.ClearFormats
End Sub
「書式のクリア」を選択することで、罫線や文字の大きさなど装飾の一切が削除されます。
もし、罫線が消えて困る場合は、
マクロの記録を開始し、「ホーム」タブの「フォント」グループにある「塗りつぶしの色」を選択して「塗りつぶしなし」にします。
さらにそのまま「フォントの色」を「黒」にしたら記録の終了をします。
Sub 罫線残し()
'
' 罫線残し Macro
'
'
With Selection.Interior
.Pattern = xlNone
.TintAndShade = 0
.PatternTintAndShade = 0
End With
With Selection.Font
.ThemeColor = xlThemeColorLight1
.TintAndShade = 0
End With
End Sub
裏ではこのような記述が記録されています。
セル内のデータも書式も両方削除する
最後は、セルのデータも書式もすべて削除するマクロの作成方法です。
【手順】
マクロの記録を開始したら、「ホーム」タブの「編集」グループにある「クリア」を選択し、一覧から「すべてクリア」をクリックします。
データと書式が削除されたら、記録を終了します。
コードを確認するとこのような感じで記述されます。
Sub 一括削除()
'
' 一括削除 Macro
'
'
Selection.Clear
End Sub
いずれの方法も、毎回決まった特定のセルのデータや書式を削除したい場合は、記録を開始してからセルを選択して削除の実行、毎回異なる箇所のデータなどを削除したい場合は、記録を開始する前に選択しておくというのがポイントになります。
作り方② VBAの場合
続いては、VBAのコードを書きたいという方向けです。
セル内のデータを削除する
セル内のデータを削除したい時は、「ClearContents」メソッドと使用します。
ClearContentsメソッドを使用する場合のオブジェクトは「セル」を表すものになります。
例えば
- Range("C5").ClearContents
- Range("A3:A10").ClearContents
というような記述が基本になります。
これにより、セルに入力されている文字列や数値、数式といったデータのみが削除されます。
セルに設定されている書式を削除する(文字列は残す)
セルに設定されている塗りつぶしやフォントの色や大きさ、罫線などの書式を削除したい場合は、「ClearFormats」メソッドを使います。
ClearFormatsメソッドを使用する場合のオブジェクトも「セル」を表すものになります。
例えば、
- Range("A3" , "A10").ClearFormats
- Cells(4, 3).ClearFormats
このようになります。
ClearFormatsメソッドを使うことで、そのセル・セル範囲に設定されている罫線や条件付き書式を含む色などの設定を削除することができます。
文字や値、数式は残ります。
セル内のデータも書式も両方削除する
最後は、セル内の文字列や数値、セルの書式もすべて削除する場合です。
このような場合は、「Clear」メソッドを使用します。
例えば、
- Range("B2").Clear
- Cells.Clear
という記述になります。
ちなみにCellsを使用した場合は、全セルを選択することができます。
Clearメソッドを使うことで、セルが最初の状態(Excelを開いた時と同じ状態)に戻ります。
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