パソコン教室コラム

コントロール(Ctrl)キーを使ったショートカットでパソコン仕事効率アップ

2024年4月11日

パソコンの作業をしていて、何回もマウスでボタンをクリックするのが面倒だと感じたことはありませんか?

同じ職場のあの人は、マウスとキーボードをうまく使って仕事がサクサク進んでいたりしませんか?

実は、パソコン作業を効率よく進めるためには、基本的なパソコン操作のスキルはもちろんですが、さらにキーボードを使った時短テクニックを習得しておくのがオススメです。

そこで今回の記事では、初心者の方から出来る「コントロール(Ctrl)キー」と他のキーを組み合わせた便利な機能を紹介します。

ぜひ参考になさってください。

下記の記事では「Ctrl」キーの他にも便利なショートカットキーの使い方を解説していますので、ご覧ください。

ショートカットキー一覧・早見表|使えない人必見|エクセル


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パソコン効率アップの鍵はコントロールキー

「ショートカットキー」という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、このショートカットキーをうまく使いこなすことでパソコン作業はかなり効率が良くなります。

パソコンの基本操作と言えば、「マウスでクリック」ですが、何度も同じボタンを押すためにマウスを動かしたり、ボタンを押すためにタブを切り替えたり…手間がかかるな…時間がもったいないな…と思うことはありませんか?

もちろん、マウスだけでもボタンを押せばいろんな操作はできるのですが、手間と時間がかかります。

1回1回の操作は微々たる時間かもしれませんが、作業のトータルで見たときにきっと、無駄な時間に感じてしまいます。

そこで活躍するのが、ショートカットキーを使った方法です。

ショートカットキーには、様々なキーや組み合わせがありますが、まずは「Ctrl(コントロール)」キーの使い方を覚えるのがおすすめです。

特に、ビジネスで使用頻度の高い「エクセル」「ワード」「パワーポイント」でも使う事ができますし、メールなどでも使う事ができるショートカットキーが多いです。

きっと、マウス操作だけの作業時間よりも圧倒的に速く作業を進めることができますよ。

コントロール(Ctrl)キーはどこにある?

多くのキーボードでは、「Ctrl」キーは、キーボードの左下と右下の2ヶ所にあります。

「Ctrl」キーはその他のキーと組み合わせて使うため、組み合わせるキーに近い方の「Ctrl」キーを使う事で操作がしやすくなりますよ。

コントロールと他のキー

コントロールキーを使ったショートカットキーの紹介はこの後にするとして、まずは、ショートカットキーに慣れていない方、あまり使っていないという方は下記のポイントを押さえるようにしましょう。

ポイントを押さえていない操作は、逆に効率が悪くなってしまう可能性があります。

同時に押すの本当の意味

よく「コントロールキーと一緒に押す」「コントロールキーと同時に押す」という表現がされます。

もちろん、この表現は間違いではありませんが、パソコンに慣れていない方は、「同じタイミングで押さなければならない」と思ってしまう方が多いです。

正しく表現するとすれば、「一緒に(同時に)押せた状態にする」ということになります。

押す順番は

  1. コントロールキーを押す
  2. (コントロールキーを押しながら)2つ目のキーを押す

このようになります。

つまり、コントロールキーを押しながら、2つ目のキーを押して、結果的に2つ同時に押せている状態になれば、ショートカットキーの機能が有効になります。

2つ目のキーは軽く1回押す

パソコンに慣れていない方の場合、ボタンを押し続けてしまう…という場合があります。

すると、2つ目のボタンを押し続けることで、機能が何回も実行されてしまい、ビックリしてしまう状況に陥ってしまう可能性があります。

コントロールキーは、2つ目のキーを押すために押し続けても良いですが、2つ目のキーは必ず1回ポンッと押したら指を離してください。

2つ目のキーを押す回数は基本1回。複数回押す場合でも、必要な回数を押すので、基本は1回軽く押すだけと覚えましょう。

2つ目のキーを1回押して、機能が実行されたらコントロールキーからも指を離しましょう。

ここら辺のタイミングは、何回も繰り返していくうちに感覚で慣れることができますので、何度も試してみてくださいね。

可能な限り片手で行う

2つのキーを押すというのは、始めはなかなか難しいと思います。

しかし、できればそこを片手だけで行いたいのです。

右利きの人であれば、右手でマウス操作、左手でコントロールキーを使ったショートカットキーの実行・・・このようにそれぞれの手が役割分担をすることで作業の効率が良くなります。

例えば、データをコピーして貼りつけるといった操作を行う場合、

  1. 右手でマウス操作をしてデータを選択
  2. 左手でコピーのショートカットキーを実行
  3. 右手でマウス操作をして貼り付け位置を選択
  4. 左手で貼り付けのショートカットキーを実行

このような流れになります。

もしこれが、両手を使ってショートカットキーをしてしまうと・・・

  1. 右手でマウス操作をしてデータを選択
  2. 右手をマウスから離す
  3. 左手で「Ctrl」、右手で2つ目のキーを押してコピーのショートカットキーを実行
  4. 右手をマウスに戻す
  5. 右手でマウス操作をして貼り付け位置を選択
  6. 左手で「Ctrl」、右手で2つ目のキーを押して貼り付けのショートカットキーを実行

このように、マウスから手を離してまた戻すといった効率の悪い流れが起こってしまいます。

なので、できるだけ左手のみで「Ctrl」も2つ目のキーも押す方が望ましいです。

最初は時間がかかったり、難しく感じるかもしれませんが、意識をして繰り返すことで徐々に慣れてきますので、片手のみでの操作にチャレンジしましょう。


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コントロール(Ctrl)と他のキーの組み合わせ

それでは、実際にどんなことができるのかを紹介します。

様々な組み合わせがありますが、全部覚える必要はありません。

自分に必要なものを、使用頻度の高い順番に覚えましょう。

ここでは、エクセルとワードのショートカットキーを紹介します。

アルファベット(A~Z)キーとの組み合わせの一例

A全選択
B太字
Cコピー
D上のセルを下にコピーする(Excel)/フォントの設定(Word)
Eフラッシュフィル(Excel)/中央揃え(Word)
F検索
Gジャンプ
H検索+置換
I斜体
J検索置換でセル内改行を削除(Excel)/両端揃え(Word)
Kハイパーリンク
Lテーブルの作成(Excel)/左揃え(Word)
M左インデントの挿入(Word)
N新規作成
Oファイルを開く
P印刷
Qクイック分析(Excel)/段落書式のクリア(Word)
R左のセルを右にコピーする(Excel)/右揃え(Word)
S上書き保存
Tテーブルの作成(Excel)/ぶら下げインデント(Word)
U下線
V貼り付け
Wブックを閉じる
X切り取り
Y1つ作業を進む
Z1つ作業を戻る

ビジネスなどでも使える便利なキーの組み合わせたが多いです。

よく使う物から覚えていきましょう。

その他のキーとの組み合わせの一例

現在の位置から連続したデータの上端へ移動(Excel)/
前の段落の先頭へカーソルを移動(Word)
現在の位置から連続したデータの下端へ移動(Excel)/
次の段落の先頭へカーソルを移動(Word)
現在の位置から連続したデータの左端へ移動(Excel)/
前の単語の先頭へカーソルを移動(Word)
現在の位置から連続したデータの右端へ移動(Excel)/
次の単語の先頭へカーソルを移動(Word)
今日の日付の入力(Excel)
現在の時刻の入力(Excel)
スペースキー列選択(Excel)/書式のクリア(Word)

こちらの組み合わせは知っておくと便利な組み合わせになります。

いつもやっていた作業がこんなに簡単に!?という組み合わせが多いですね。

数字キーとの組み合わせ(※テンキー不可)の一例

0列の非表示(Excel)/段落前に間隔を追加・削除(Word)
1セルの書式設定(Excel)/行間を1行に設定(Word)
2太字(Excel)/行間を2行に設定(Word)
3斜体(Excel)
4下線(Excel)
5取り消し線(Excel)/行間を1.5行に設定(Word)
6オブジェクトの表示・非表示(Excel)
7-
8アウトラインの表示・非表示(Excel)
9行の非表示(Excel)

数字キーとの組み合わせは、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

ただ、こちらはテンキーでは機能が実行されませんので、ご注意ください。

F1~F12キーとの組み合わせの一例

F1リボンの表示・非表示
F2印刷
F3名前の管理(Excel)/スパイクに登録(Word)
F4ウィンドウを閉じる
F5ウィンドウのサイズを最大から元に戻す(Excel)
F6開いている他のブックに切り替える(Excel)/開いている他の文書に切り替える(Word)
F7ブックウィンドウが最大化されていない場合に移動が可能(Excel)
F8ブックウィンドウが最大化されていない場合にサイズの変更が可能(Excel)
F9ブックの最小化(Excel)/新しいフィールドコードの書式設定マークを作成(Word)
F10ブックの最大化(Excel)/IMEメニューの表示(Word)
F11マクロシートの挿入(Excel)/フィールドをロック(Word)
F12ファイルと開く

キーボードの上部にあるファンクションキーは単体でも活躍するキーですが、コントロールキーと組み合わせることも可能です。

こちらの組み合わせは、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。

そのほかの活用方法

マウス
ホイール
ズーム機能(拡大・縮小)
クリック複数選択
ドラッグ複製(コピー)
Shift +
ドラッグ
オブジェクトを水平または垂直方向に複製(コピー)
Alt + Delete強制終了コマンド
Shift + Escタスクマネージャーの起動

おすすめは、マウス操作との組み合わせです。

パソコンの基本操作とも言える物なので、覚えておくのがオススメです。

初心者が覚えるならまずはこれ

コントロールキーを使ったショートカットキーは、よく使う物から覚えるのがポイントですが、パソコンに慣れていない方など、結局どれから覚えたらいいのか悩まれる方もおられると思います。

そういった方は、まず下記の順番に覚えてみましょう。

「Ctrl」キーから近いキーも多く、エクセルやワードなどでもよく使うボタンのショートカットです。

コピー(Ctrl+C)

選択したセルや文字、図形や画像などをコピーすることができます。

まず、コピーしたい対象を選択します。

次に「Ctrl」を押しながら「C」を1回押しましょう。

これで、コピーをすることができました。

コピーができるとエクセルの場合はセルの周りが点線でくるくると回ります。

Wordなどの場合はそういう表示がないので、「ホーム」タブの「クリップボード」グループの「貼り付け(バインダーのマーク)」を確認しましょう。

このアイコンがカラーの場合はコピーができている状態で、グレーの場合はコピーができていません。

貼り付け(Ctrl+V)

コピーしたデータなどを別の場所に貼り付けるためのショートカットキーです。

この操作の前には、「コピー」または「切り取り」の操作をしておく必要があります。

まず、貼り付けたい先の場所を選択しましょう。

選択ができたら、「Ctrl」を押しながら「V」を1回押しましょう。

これで、指定した場所にデータを貼り付けることができます。

切り取り(Ctrl+X)

切り取りは、元のデータを別の場所に移動させたい時に使う方法です。

元の場所のデータはなくなり、移動先に貼り付けることができます。

元の場所にもデータが必要な場合は、コピーになります。

まず、切り取りたい対象を選択します。

次に「Ctrl」を押しながら「X」を1回押しましょう。

これで、切り取りをすることができる状態になり、エクセルの場合はセルの周りが点線でくるくると回ります。

Wordなどの場合は「ホーム」タブの「クリップボード」グループの「貼り付け(バインダーのマーク)」を確認しましょう。

このアイコンがカラーの場合は切り取りの準備ができている状態で、グレーの場合は準備ができていません。

切り取りの準備ができたら、貼り付けたい先の場所を選択しましょう。

選択ができたら、「Ctrl」を押しながら「V」を1回押します。

これで、指定した場所にデータを貼り付けることができ、元の場所のデータはなくなります。

1つ戻る(Ctrl+Z)

1つ前の作業に戻りたい時に使う機能です。

WordやExcelで画面の左上にある「戻る」ボタンと同じ機能になります。

作業を戻りたいタイミングで「Ctrl」を押しながら「Z」を1回押しましょう。

1回「Z」を押すと、1つ前の作業に戻ることができます。

さらに「Z」を押すと、さらに1つ前の作業に戻ることができます。

マウス操作でボタンを押す回数が、「Z」を押す回数になる感じですね。

決して「Z」を長押ししないようにしてください。

1つ進む(Ctrl+Y)

1つ次の作業に進みたい時に使う機能です。

WordやExcelで画面の左上にある「進む」ボタンと同じ機能になります。

作業を戻りすぎてしまった場合に使うボタンですね。

作業を進ませたいタイミングで「Ctrl」を押しながら「Y」を1回押しましょう。

1回「Y」を押すと、1つ次の作業に進むことができます。

さらに「Y」を押すと、さらに1つ次の作業に進むことができます。

マウス操作でボタンを押す回数が、「Y」を押す回数になる感じです。

「Y」を長押しすると、最新の作業まで進みますので、必要な回数だけ押すようにしましょう。

保存(Ctrl+S)

編集中のブックや文書などを保存するときに使うショートカットキーです。

保存をしたいタイミングで「Ctrl」を押しながら「S」を1回押すと保存ができます。

このショートカットキーには、「名前を付けて保存」と「上書き保存」の2つのパターンがあります。

新規で作成してまだ1回も名前を付けていない場合に、「Ctrl」+「S」を実行すると、「このファイルを保存」といった感じで「ファイル名」や「保存先」を設定する、「名前を付けて保存」の状態になります。

その場合は、任意のファイル名と、場所を指定して保存を実行しましょう。

すでに一度名前を付けて編集しているファイルで「Ctrl」+「S」を実行すると、上書き保存が実行されます。

パソコンによっては、画面上部に「保存されました」というメッセージが一瞬表示されます。

仮にファイルの保存が実行できていないまま、ファイルを閉じる状況になったとしても、その場合は「保存しますか?」といったメッセージが画面上に表示されるので、その際に「保存」を選択すれば大丈夫です。

便利な技は必要なものから覚えていく

いかがでしたか?

「Ctrl」キーと別のキーを組み合わせるだけで、非常に多くの機能をキーボードで実行することができることが分かりました。

始めてみる組み合わせなどもあったのではないでしょうか?

ショートカットキーをたくさん知っている人を見ると、すごいな~と思ったりもしますが、大切なのは覚えている数ではありません。

今回紹介した中にも、覚えなくてもいいものも多いでしょう。

重要なのは、覚える数ではなく、数あるショートカットキー中から自分に必要なものを習得していくということです。

よく使うボタンで、もっと楽にできないのかな?という所から、ショートカットを覚えていくと、自然と普段の作業の効率も良くなります。

ぜひいろいろと試してみてくださいね。

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