パソコンはいらない！スマホで十分って本当？デジタル格差に警鐘も

「パソコンなんていらないよ～！スマホで十分でしょ」

スマホでできることが多すぎて、そんな風に思っている人も少なくありません。

携帯電話の歴史をたどってわかるように、現在のスマホに至るまでの進歩は凄まじく、今もなお、より高性能なスマホへと進化を続けています。

実際、スマホの性能は小さなパソコンのように多くのことができるため、大半のことがスマホで完結できてしまいます。

そんな現代社会で「PC不要説」もしばしば囁かれるようになりました。

しかし、本当にスマホがあれば十分で、パソコンはいらないのでしょうか？

スマホの便利さだけに目を向けて、パソコンが不要と決めつけてしまうのは時期尚早です。

今回の記事では、スマホとパソコンの違い、パソコンの特長について紹介します。

自分にとってパソコンが不要か必要かの参考になさってください。

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パソコンはいらない！スマホで十分と言われる理由

まず、スマホでできることを上げてみます。

ニュースや天気を見る
分からないことを調べる
カレンダーに予定を入れる
目覚ましをセットする
アプリを使って健康管理をする
カメラで写真を撮る
アプリを使って写真の編集をする
撮った写真をSNSに投稿する
家族や友人にLINEでメッセージを送る
LINEの機能を使って電話をする
仕事に必要なメールの送受信
Youtubeで動画を見る
サブスクで音楽を楽しむ
漫画を読む
アプリでゲームをする
ポイ活をする
ネットショッピングをする
決済アプリで支払いをする

ちょっと挙げただけでもこれだけあります。

日常での使い道はもっともっとあり、たいていのことがスマホで解決しているため「パソコンはいらない」と思われてしまうんですね。

確かに、ここに挙げた用途を見るだけでも、パソコンはいらないのでは？と思ってしまいますね。

日常生活で例に挙げたような内容でスマホを使っている人には「スマホで十分」と言えます。

わざわざパソコンでする事もないですね。

「調べる」「見る」「聴く」目的の人はスマホで十分

前述したように、スマホを「調べる」「見る」「聴く」という使い方をしている方にとって、それをわざわざパソコンでする必要もなく、スマホがあれば十分と言えます。

もちろん、スマホの画面が小さい、見づらいという人にとっては、パソコンの方が画面が大きく、見やすいため、スマホよりも快適に使うことができるでしょう。

中には、パソコンではなくタブレットを利用するという人もいるのではないでしょうか。

いずれにしても、使い方の目的としては、スマホで事足りるということになりますね。

このような方は、パソコンが必要と感じたときに買う方のがおすすめです。

仕事はスマホだけで十分なのか

さて、日常生活で「調べる」「見る」「聴く」をしている人にとってはスマホで十分ということがわかりました。

しかし、仕事ではどうでしょう。

スマホだけで事足りるのでしょうか？

パソコン業務をスマホでこなすことができるのか考えてみましょう。

パソコン業務をスマホでできるか

メールの送受信

メールの送受信は、スマホでもすることができますね。

スマホでも、アカウントを持っていれば、アプリやブラウザでログインすることができますし、複数のメールアドレスを切り替えることも可能です。

単純な送受信だけであれば、スマホでも差し支えないでしょう。

しかし、ファイルを添付するなどの操作は、パソコンの方がスムーズに行うことができます。

複数のメールを見ながら操作するなどもスマホでは画面の切り替えを都度しなければいけませんが、パソコンであれば同時進行で行うことが可能です。

また、ダウンロードしたデータの保存や管理もパソコンの方がしやすいですね。

スケジュール管理

最近は、さまざまなアプリがあり、スマホでも十分にスケジュールの管理を行うことができます。

パソコンの場合だと、わざわざパソコンを起動しなくてはいけませんが、スマホであれば、確認したい時にすぐに見ることができますし、新規登録や変更も操作したい時すぐに行うことができます。

パソコンと同期したり、同じアカウントでログインするなど管理をすれば、スマホからでもパソコンからでも複数のデバイスからスケジュール管理ができます。

スケジュール管理はスマホの方がスムーズに行えそうです。

オンライン会議

オンライン会議は、ZoomやGoogle Meetなどのアプリを使って行うことができますが、パソコンだけでなく、スマホからでも主催・参加することが可能です。

ネット環境が整っていなければいけないため、パソコンだと場所を選ぶことがありますが、スマホであれば、いつでもオンライン会議をすることができます。

しかし、単純に話すだけであればそれでも良いですが、ビジネスでオンライン会議を行う際は、同時進行で何かすることも多いでしょう。

データを確認しながら話を進める、話した内容をテキストにまとめる、ネットで検索をしながら進めるなど、そのほかのツールを必要とする機会は多いです。

その場合、スマホだとかなり効率が悪くなります。

パソコンであれば、そのほかのツールを活用しながらオンライン会議も同時進行することが可能なため、オンライン会議はパソコンの方がスムーズです。

文書の作成

文書の作成は、スマホでも可能です。

ブラウザやアプリなどを活用して、文書の作成ができます。

短めの文書であれば、スマホでも作成は可能かもしれません。

しかし、小さな画面で作成するよりもパソコンの大きな画面で作業した方が見やすいですし、スマホのフリック入力で作成するのと、パソコンを使ってキーボードでタイピングするのとでは、ビジネス文書のレベルになるとやはりパソコンの方がスムーズに作成できそうです。

文字の配置や体裁を整えるなどの点から見ても、やはり文書の作成はパソコンが良いですね。

会議資料の作成

会議資料の作成は、文書作成ソフトや表計算ソフト、プレゼンテーションソフトなどを使って行いますが、スマホでもアプリやブラウザを活用して作成することも可能です。

しかし、データの入力や数式の入力、画像の挿入など操作性は圧倒的にパソコンの方がしやすく、作業効率を考えれば、スマホで作成する選択はかなり効率が悪いと言えそうです。

ビジネスに関する書類や資料の作成は、パソコンで行う方がスムーズです。

スマホでの作業には限界がある

ビジネスで行っている業務をスマホでしようとした場合、作業内容によっては、効率が悪くなってしまうことがわかりました。

日常生活で行うスマホ操作は基本的に単体の操作になります。

しかし、ビジネスで行う操作は、「○○をしながら△△をする」といった複数のタスクを同時に進行しなければならない場面が非常に多いです。

これがスマホでは難しく、スマホの限界と言えます。

パソコンの場合は、1つの画面だとしても複数のツールを同時に開くことができます。

オンライン会議で話しながら、同時に資料を検索して、検索した情報を画面共有で相手に見てもらったり、資料を作成するにあたり必要な情報を別のウィンドウで開いて、それを確認しながら資料を作成するなどがパソコンであればできます。

さらに、外付けでモニターを接続すれば、画面は2つ以上に増やすことも可能です。

作業スペースを増やすことができるのもパソコンならではのメリットと言えます。

スマホは、1つの画面で1つのことしかできませんので、ビジネスでのパソコン業務の内容をスマホに置き換えることは、なかなか難しそうです。

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作成・創作にはパソコンが有利

パソコンはスマホでできる「調べる」「見る」「聴く」に加え、「作成」「創作」ができるのが特徴です。

もちろん、スマホでも画像編集や加工などの簡単な創作は可能です。

しかし、前述したように、

文書や資料の作成
データベースの作成
会議で使うスライドの作成

にはパソコンがおすすめです。

他にも、

画像加工・編集
動画編集
動画配信・ライブ配信
イラスト作成
プログラミング開発
アプリ・ゲーム開発

などのクリエイティブな作業をするのにも、パソコンが必要となります。

スマホではできない高度な作業や複雑な作業には、パソコンが必要不可欠と言えますね。

ビジネスにはパソコンとスキルがいる

趣味で行うネットサーフィンやSNSでのコミュニケーションなど、時間を気にすることなく自分の使いたいように使うことができるスマホと違い、ビジネスではスピード感が求められます。

スマホでもできることは確かにありますが、パソコンに比べて作業効率は非常に悪いです。

限られた時間の中で最大限の作業をするためには、パソコンが必要ですね。

さらに、ビジネスにパソコンが必要ということは、それを使う人には、パソコンのスキルが求められるということになります。

パソコンは会社にあるけど、使い方がよくわからない…という状況では、作業も思うように進みません。

キーボードやマウスの使い方といった基本中の基本はもちろんのこと、パソコンの基本操作、ビジネスでの使用頻度の高いエクセルを始め、Officeソフトのスキルも必要不可欠と言えます。

学生にもパソコンは必要

ビジネスでパソコンが必要なことは分かったけど、学生には関係ないのかというとそうではありません。

特に大学生は、パソコンが無ければ困るという人も多いのではないでしょうか。

高校生まではなくてもどうにかなることが多いかもしれませんが、大学生になるとレポートや論文などの作成でパソコンを必要とする機会は増えます。

ビジネス同様、スマホで作成するには限界があり、パソコンの方が作業効率が良いですよね。

就職活動では、履歴書などをパソコンで作成して送付するということもあるでしょう。

さらに、社会に出るまでにパソコンを使えるようになっておくことで、企業に入社した後にパソコン業務をスムーズに進めることができます。

最近では、スマホを使える人が多い一方でパソコンを使えない人も多くなっています。

企業としては、ビジネスに必須のパソコンが使えないとなると困る…ということも少なくありません。

そういった意味でも、学生のうちにパソコンに触れる機会を増やして、基本となるWord(ワード)、Excel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)の基本操作はできるようになっておくことが望ましいです。

また、学生さんには自分のパソコンスキルを客観的に伝えることができるよう資格の取得をしておくこともおすすめです。

試験でパソコンのスキルをチェックされれば話は別ですが、そうでなければ口頭で「できる」と伝えることと、資格を取得してスキルのレベルを伝えることとでは大きな差があります。

社会人になってから取得もできますが、時間に余裕があるときに取得しておくのがおすすめです。

パソコンとスマホの使い分けがポイント

仕事でパソコンを全く使わない、趣味でパソコンを必要としていないなどの人にとってはパソコンは不要で、日常生活ではスマホで十分と感じるかもしれません。

しかし、パソコンでなければできないこともあり、ビジネスにおいてはスマホだけでは限界…ということが多いことがわかりました。

これを「パソコンはいらない！スマホで十分」と切って捨てるのは非常に怖いことでもあります。

実際に、スマホは使えるけどパソコンはよくわからないといった人も多く、デジタルディバイド(情報格差)は広がってしまいますし、コロナ禍でテレワークが一般的になるなど、パソコンが使えることが前提の社会であることを痛感している人も多いのではないでしょうか。

スマホでできることはパソコンでもできますが、パソコンでできることをスマホで同じようにすることはなかなか難しいです。

その一方で、個人的なスケジュール管理などはスマホの方が使いやすいなどのメリットもあります。

このように、どちらか一方のみが必要で、どちらか一方が不要という極端な結論ではなく、目的に応じて、パソコンとスマホを使い分けることで、それぞれのメリットを最大限に生かすことが大切ですね。

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