今回の記事はExcel(エクセル)|TEXT(テキスト)関数の使い方について紹介します。
TEXT関数は、数値や文字列に表示形式を指定して文字列に変換して結果を返すことができる関数です。
日付から曜日を取得して同時に表示形式を設定することができるなど、エクセル初心者にも使いやすい関数です。
ぜひ参考になさってください。
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TEXT関数の使い方 動画解説
TEXT関数の使い方 画像解説
TEXT関数の使い方の詳しい手順
TEXT関数の構文
=TEXT(値 , 表示形式)
値 | 表示形式を設定したい値 |
表示形式 | 値に設定したい表示形式 |
このようになっており、表示形式を設定したい値が入力されたセルを参照して、表示形式を入力します。
この時、設定したい表示形式をダブルクォーテーションで囲んで入力するのがポイントです。
TEXT関数の使用手順
上記の例のように、日付に対応した曜日を表示させる例で使い方を解説します。
まず、TEXT関数を挿入しましょう。
次 に、日付の値を元に曜日を表示させるため、セル【A1】をクリックします。
セル番地が入力されたら、半角カンマを入力して、引数を区切ります。
最後に、表示形式を入力します。
今回は、「月」「火」といった表示をさせたいので「aaa」を使用します。
表示形式をダブルクォーテーションで囲まなければならないので、「"aaa"」と入力し、Enterキーを押して確定させます。
これで、日付に対応した曜日が自動で表示されました。
表示形式の一例はこちら
例えば2023年4月1日の値に表示形式を設定した場合
表示形式 | 結果 |
yy | 23 |
yyyy | 2023 |
yyyy年 | 2023年 |
g | R |
gg | 令 |
ggg | 令和 |
e | 5 |
ee | 05 |
ggge年 | 令和5年 |
m | 4 |
mm | 04 |
m月 | 4月 |
d | 1 |
dd | 01 |
d日 | 1日 |
aaa | 土 |
(aaa) | (土) |
aaaa | 土曜日 |
mmm | Apr |
mmmm | April |
ddd | Sat |
dddd | Saturday |
このようになります。
組み合わせて設定することで様々な表示をすることが可能です。
今回の例では、日付の表示方法を紹介しましたが、数値に桁区切りをつけるなども可能です。
TEXT関数で数値に桁区切りをつける方法
税込金額のセルを参照して、請求金額を表示します。
通常の参照のままだと、上記のようになるので、TEXT関数を使って、桁区切りと「円」を表示します。
TEXT関数を入力し、セルを参照したら、表示形式に「"#,###円"」と入力します。
※「円」が不要な場合は「"#,###"」のみにします。
これで、TEXT関数を使って表示を変更することができました。
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TEXT関数とユーザー定義の違いとは
TEXT関数は、表示形式を指定することができる便利な関数ですが、TEXT関数を使わなくても表示方法を指定することができます。
「ユーザー定義」の設定です。
では、TEXT関数とユーザー定義の設定はどちらが良いのでしょうか。
TEXT関数とユーザー定義の違い 画像説明
TEXT関数は結果を文字列として返す
TEXT関数でも、ユーザー定義でも表示形式を設定することができます。
- 最大の違いは、TEXT関数は表示形式を指定して結果を文字列として返すこと
- ユーザー定義は、求めた結果に対して表示形式の設定をすること
このような違いがあります。
詳しく解説します。
上記の例で紹介します。このような表を作成したい時、ユーザー定義とTEXT関数、どちらを使うのが良いのでしょうか。
ユーザー定義の場合
ではまず、ユーザー定義の場合から解説します。
セル【D2】に入力された数式は「単価」×「数量」です。
上記の例の場合、200×3になるので「600」という結果が表示されます。
その数値に対して、ユーザー定義で「#,##0"円"」を設定して「600」を「600円」に見せています。
セル【D5】にSUM関数を使って合計を求めた場合、正しく結果を表示することができます。
また、この合計金額に対しても、表示形式を設定することで「円」を表示させて見た目を変えることができます。
TEXT関数の場合
続いて同じ表を、TEXT関数を使って作成します。
セル【D2】にTEXT関数を使って数式で求めた結果に対して表示形式を指定します。
今回の例でいうと
=TEXT(B2*C2,"#,##0円")
という数式を入力しています。
B2×C2で求めた結果の「600」に対して、「#,##0円」という表示形式を指定しています。
その下のセルに式をコピーして同様に結果を返しています。
同じ要領で、TEXT関数の中にSUM関数をいれて、SUM関数で求めた合計金額「2600」に対して表示形式を指定します。
ところが、結果は「2,600円」ではなく「0円」と表示されてしまいました。
これは、セル【D2】からセル【D4】までのデータが数値ではなく、文字列になっているためです。
TEXT関数でも返した結果は「文字列」として表示されますから、すでにこの3つのデータは数値でなく文字列なので、文字列を合計することはできないためSUM関数で計算をすることができなかったのです。
このように、あくまでもTEXT関数は文字列として結果を返すというポイントを押さえて使う必要があります。
■ユーザー定義の注意点■
それならば、ユーザー定義だけでいいような気もしますが、TEXT関数が関数を使って表示形式を指定した結果を文字列として返すのに対して、ユーザー定義はセルの書式の設定を変えるものです。
TEXT関数は削除すれば、表示形式も一緒に削除されます。
しかし、ユーザー定義はセルの書式を変更するものなので、データを削除しただけでは消すことができません。
データを消して、新たに入力したら全く違うデータが表示されたなどの起こるので、そういったトラブルの対策や解決方法を押さえたうえで活用するのがオススメです。
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