「起業したいけど、不安」という女性は多いです。
そこで今回は起業したい女性に向けて、女性の起業実態と起業における女性の強みを紹介していきます。
女性の起業実態
日本政策金融公庫の「2019年新規開業実態調査」によれば、2019年の開業者における女性の割合は19%です。
起業家の約5人に1人は女性ということを意味します。
そして開業時の年齢は40歳代が最も多く、次いで30歳代が多いです。
30〜40歳代の方は、起業を本気で考える良い機会かもしれません。
女性の中には、起業を考えているものの、自分の能力に不安を感じているという人もいます。
しかし次のグラフの通り、起業家の約30%の最終学歴は高校です。
起業に必ずしも特別な知識やスキルが必要というわけではありません。
専業主婦の成功者
専業主婦として家庭を守りながら、起業家としても成功している女性は大勢います。
成功するためには、「仕事選び」が非常に重要な点と言えるでしょう。
専業主婦という立場やこれまでの経験を活かすためのポイントについては別の記事でまとめました。
仕事選び以外でも成功するための秘訣はあるのでしょうか。
ビジネス選択の際に注目すべき点について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
起業における女性の強み
起業における女性の強みは次の3つです。
- 女性特有の視点を事業に生かせる
- 女性起業のネットワークを活用できる
- 女性の方が人間関係の構築が上手い
それぞれ解説していきます。
女性特有の視点を事業に生かせる
女性なら、女性特有の視点を事業に生かすことができます。
によれば、女性は家庭内で、男性よりも強い購買決定権を持っています。
世帯で購入する49品目のうち、男性が決定する品目は7品目、女性が決定する品目は31品目でした。
女性特有の視点を事業に生かして、女性にとって魅力的なサービスや商品を生み出すことができれば、ビジネスの成功が期待できます。
女性起業家のネットワークを活用できる
女性起業家のネットワークを活用できるのも、女性が起業するメリットの1つです。
たとえば経済産業省は女性起業家等支援ネットワーク構築事業を行なっており、女性起業家等支援ネットワークを全国10箇所に形成しています。
また日本政策金融公庫が行なっている「女性、若者/シニア起業家支援資金」と呼ばれる、金利の面で女性を優遇した融資を利用することも可能です。
女性の方が人間関係の構築が上手い
女性の方が人間関係の構築が上手く、その能力はビジネス成功のカギとなります。
Entrepreneurという経済情報サイトによれば、ビジネスの成功の秘訣は自分の顧客、インフルエンサー、競合他社との関係を築くことだといいます。
そしてForbesによれば、女性起業家のコミュニケーションにおける強みは、行間を読み、相手の話をよく聞き、効率的に共感を示すことができることです。これらの能力は顧客、インフルエンサー、競合他社との関係を築くのに役立ちます。
つまり女性は顧客、インフルエンサー、競合他社との関係の構築に必要な能力を持っているということです。
そのため女性は顧客やインフルエンサー、競合他社と良い関係を築いて、ビジネスを成功させることができます。
起業における女性の弱み
起業における女性の弱みは2つあります。
- 融資を受けられない(諦めてしまう)
- 女性はリーダーシップが取れないと見做される
それぞれ見ていきましょう。
融資を受けられない(諦めてしまう)
ビジネスで成功させるうえで、融資を受けて資金を集めるのは重要です。しかし女性は融資を諦めてしまうことが多いと言われています。
女性の融資を受けられる確率に関する研究によれば、女性は男性よりも融資確率が11〜14%低いです。
男性と女性の融資の通過率は2〜3%程度の差しかありません。
しかし女性の融資確率が低いのは、融資を受ける前に諦めてしまうことが多いからです。
自己資金だけで事業を軌道に乗せることができるなら、融資を受ける必要はありません。
しかし必要なら諦めずに融資を受けましょう。
女性はリーダーシップが取れないと見做される
起業家の女性はリーダーシップが取れないを見做されることが多いです。
女性の起業が失敗する可能性についての研究によれば女性の起業は、男性の起業よりも、高い確率で失敗するとされています。
その理由は、女性はリーダーシップが取れないと思われることにあるようです。
なおこの傾向は、より女性と女性起業家が多い業界において強くなるとされています。
リーダーシップを取れないと思われることを前提に、マネジメントを行うことが重要です。
失敗の防止策
弱みは決してマイナスなことばかりではありません。
あらかじめ弱みや失敗例を知っておくなら、事前の対策を講じることが可能です。
正しく弱みを知り対処するなら、それは弱みではなくなるのではないでしょうか。
そこで、失敗してしまう3つの理由と、その対策について別の記事にまとめました。
事前に対策を練るためのヒントを知りたい方はこちらをご覧ください。
まずは起業の目的を明確にする
女性の起業は増えてきており、女性には起業家としての多くの強みがあります。起業したい人は、この機に本気で起業を考えるのも良いでしょう。
なお起業を本気で考えるなら、まずは起業の目的を明確にしましょう。起業の目的によって、どのようなビジネスを行うべきかが大きく異なります。
日本政策金融公庫の「2019年新規開業実態調査」によれば、以下の動機で起業する方が多いようです。
- 自由に仕事がしたかった
- 経験や知識、資格を生かしたかった
- 収入を増やしたかった
- 時間や気持ちに余裕が欲しかった
- 趣味や特技を生かしたかった
複数の動機がある方も多いとは思いますが、自分の中で優先順位をつけましょう。そうすることで、起業するビジネス選びに役立つはずです。
なお自由に仕事がしたいという方や収入を増やしたかったという方は、フランチャイズの利用を検討してみてください。
フランチャイズを利用すれば、低リスクで起業することが可能です。
フランチャイズは飲食店やコンビニのイメージがあるかもしれません。
しかし他にも様々な業種のフランチャイズがあります。探せば気に入るフランチャイズが見つかるはずです。
女性は起業に向いている
女性の起業に向いている職種にはどのようなものがあるでしょうか。
- 女性ならではの美の感覚を用いた美容関連
- 自宅がオフィスになるインターネットビジネス
- 特技を活かした自宅教室
- フランチャイズ経営
意外にも分野はさまざまあります。
自分のスタイルに合った職種を選ぶヒントを知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。