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フランチャイズの失敗率・4つの原因と業界ごとのデメリットとは?

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フランチャイズの失敗率・4つの原因と業界ごとのデメリットとは?

個人事業主として独立開業ができるフランチャイズの制度。

多くの業界で採用されている形式で、本部からノウハウを得ることができるメリットを信じて、開業する方が多くいます。

しかしその反面、失敗する率も見逃せないのが現状で、二の足を踏んでしまう希望者の方も多いのではないでしょうか。

この記事ではフランチャイズが失敗してしまう4つの原因について詳しく解説します。

併せて、業界ごとのデメリットもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

フランチャイズの失敗率は?4つの原因を解説!

経済産業省が調査した「わが国のフランチャイズの現状」によると、フランチャイズ加盟店の廃業率は4.4%。開業率が8.2%なので、廃業率は開業率より低いと広告されています。

参考:我が国のフランチャイズの現状|経済産業省

しかしこれは業界全体の数字であり、中には平均を上回る廃業率の業界もあるのが現状です。

ではどんな理由から、フランチャイズ経営を失敗してしまうのでしょうか?その原因を探ります。

1・能力や知識の不足

フランチャイズに加盟し独立するにあたって、能力や知識の不足は大きな原因となります。

経営者が業界自体に知見がない・経営に関するノウハウを知らない(勉強しない)というケースでは、失敗率は格段にUPしてしまいます。

2・資金の不足

開業するにあたって、潤沢な資金がない場合は、運転資金がショートして経営が破綻することがあります。

店舗を構えるケースや多くの在庫を抱えなくてはいけないケースなどは特にその傾向が強く、借入金が膨れ上がり、継続できなくなるという事例が多いのが現状です。

3・リサーチの不足

開業する時期・場所・ニーズ・業種などをきちんとリサーチしないケースも、経営が立ち行かなくなります。

特に店舗を構える業種の場合は、しっかりとしたリサーチをしてから開業をしないと、客足が伸びず「こんなはずじゃなかった」という結果になりかねません。

4・本部とのコミュニケーション不足

フランチャイズの本部とのコミュニケーションがうまく取れていない場合は、失敗してしまう可能性が高くなります。

本部の持っているノウハウや、担当者からのアドバイスをきちんと取り入れなければいけません。

コミュニケーション不足が原因で本部ともめてしまう…という事例も少なくないのです。

フランチャイズを失敗してしまう人に共通する特徴とは?

フランチャイズを失敗してしまう人には、共通する特徴がみられます。いったいどのような人が失敗しやすいのでしょうか?

依存心が強い

〇〇がしてくれるはず・〇〇がしてくれない…他人への依存心が強い人は、フランチャイズの経営に失敗する傾向があります。

うまくいかないのは本部のせい、人材が足りないのはアルバイトのせいなど、自分の能力不足を棚に上げてしまうのです。

独立の理由が不明確

どんな理由で開業・独立したいのかという点が不明確な人は、成功する確率が低くなります。

何となく独立してみたかったから、退職して時間があったからなど、しっかりとしたビジョンを持っていない人は、経営を継続するのは難しいでしょう。

流行に飛びつく

〇〇が流行っているからとその業界のフランチャイズに安易に飛びついてしまう人は非常に危険です。

流行は廃れるもの。経営のノウハウやマネジメント能力に欠けてしまうと、一時の隆盛だけで終わってしまう可能性が非常に高くなります。

フランチャイズ業界・失敗につながるデメリットを知ろう

フランチャイズには多くの業種があり、さまざまな業界が制度を導入しています。

こここでは3つの業界をピックアップし、そのデメリットについてご紹介します。

コンビニエンスストア業界

フランチャイズの中で最も有名なのは、コンビニエンスストアです。

繁華街から住宅街まで、さまざまな立地でも出店できることから、多くの希望者がいます。

コンビニエンスストア業界のデメリットは、ずばり飽和状態にあるということ。

商品のラインナップや立地の状況などを見極めないと、繁盛するという状況には程遠くなってしまいます。

また営業時間が長いのもデメリットの1つ。

人材の確保が難しく、オーナーに負担がかかってしまうという状況を生み出す危険性もあります。

介護業界

介護業界のデメリットは、人材の不足が挙げられます。

地域によっては非常にニーズのある業界ですが、利用者に満足するサービスを提供するだけの人材確保が大きな障害となっています。

業界全体の人材不足が問題になっているように、事業として成立しなくなってしまうデメリットといえるでしょう。

保険業界

保険業界のデメリットは、大手神話がなかなか崩れない市場にあります。

大手でバリバリ働いていた営業マンが独立してもうまくいかない…それは自分の背負っていた大手の看板がとれてしまったから。

ネット型保険の台頭や、複数の保険を取り扱う代理店などが業績を伸ばしている中で、大手のブランド力がない状態でどこまで戦えるのかという点が懸念されます。

飲食業界

飲食業界のデメリットは、初期投資が大きくなることです。

店舗や什器などを揃え、従業員を募集し、食材を確保する…他の業種よりもスタート地点での負担が大きくなります。

またオリジナリティを出しにくいというデメリットもあります。

本部が定めた仕様に則らなければいけないので、自分なりの個性はなかなか活かすことができません。

フランチャイズ経営を失敗しないためのポイントとは?

フランチャイズ経営を行う際に、失敗しないためのポイントは2つ。

  1. 業者選びを慎重に行うこと
  2. 情報収集を徹底して行うこと

 本部の対応の良し悪しや業界自体の動向などは、徹底したリサーチが必要です。

実際に加盟した人の事例や、口コミなどを参考にするのもおすすめ。

安易にはじめるのではなく、時間をかけてじっくりと業界選びをすることが失敗しないための重要なポイントといえるでしょう。

まとめ

フランチャイズ経営の失敗率は、全体としては決して高くありません。

ただし、業界によっては継続率が驚くほど低いケースも散見されます。

本部に任せっきりにするのではなく、経営者自身がさまざまなことを学ばなくてはいけません。

何年か先を見通すことや身の丈に合った資金調達など、自分にできることからじっくりと取り組むことが、失敗を防ぐ最大の策といえるのです。