働き方改革が叫ばれている昨今、企業に雇用されて働くという従来の働き方以外に、個人事業主として『自宅で働く』『家でできる仕事を本業にする』という選択をする人が増えてきています。
インターネットにはさまざまな情報が飛び交い、簡単に稼げるような誘い文句がちりばめられていますが、本当にそこまで稼げるのかと不安に思う方は少なくないはず。
そこでこの記事では、家でできる仕事を本業にするためのノウハウをご紹介します。
これから在宅で働こうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
家でできる仕事・本業にするための準備とは?4つのポイント
会社員やパート・アルバイトとして雇用契約を締結して働く方法から、自営業・個人事業主として働く方法へシフトチェンジするには、ある一定の準備期間を設けることが大切です。
どのような準備を行えばよいのか、4つのポイントを押さえておきましょう。
【1】副業として始めてみる
自分のやろうとしている仕事・やってみたい仕事に、副業としてチャレンジしてみましょう。
会社員やパート・アルバイトの仕事を辞めて、いきなり独立開業をするには大きな不安が伴います。
- きちんと稼げるのか
- 仕事は見つけることはできるのか
- 継続的に仕事があるのか
これは誰しもが不安に思うことであり、特に資格や経験がない人は当たり前のことです。
現在の職業によっては副業を禁止されている場合もあります。
禁止されているのであれば、情報収集だけでも行ってみることが大切です。
自分のスキルや市場の動向をつかむこと、大まかな仕事の流れ、収支の概算などを知ってから始めることが一番のポイントです。
【2】月間の必要最低金額を把握する
自分が生きていく上で必要な、月間の最低金額を把握しましょう。
自宅や自宅外・扶養人数・婚姻状況など、生活環境は人それぞれで、1ヶ月にかかる必要な金額も異なります。
自分が今どういった状況にあるのか、改善すべき点はあるのかなどをきちんと洗い出し、収支のバランスをとることができるのか、概算で知っておくことが大切です。
【3】自分の性格・特徴を知る
家で仕事をすることが自分に向いているのかを見極めることも重要なポイントです。
通勤をしない・好きな時間に仕事ができるというメリットもありますが、同僚がいない・自己管理を徹底しなくてはいけないというデメリットもあります。
また仕事ができる環境が家の中にあるのかという点も大切なポイント。
向き不向きは必ずありますので、家で仕事をすることのメリット・デメリットを考え、自分に合っているのかをきちんと見極める機会を設けましょう。
【4】必要な資格の取得・物資の準備を行う
仕事に必要な資格がある場合は、資格の取得が最優先となります。
またパソコンやプリンター、WEB会議のできるツールなど、必要な物資も出てきます。
期間や費用の掛かるものもありますので、自分が開業するときにどんなものが必要になるのかをピックアップし、どのくらいの期間で準備ができるのかを把握しなくてはいけません。
資格がないと独立開業できない職種・専門的な知識やスキルが必要な職種・事前の営業活動が必要な職種もありますので、情報収集も欠かせないといえるでしょう。
家でできる仕事・本業にできる職種にはどんなものがある?
家でできる仕事を本業にするには、ある一定の収入を得ることが条件となります。
副業として行っているうちは本業の収入があるので、多少の増減は問題ありませんが、完全に在宅での仕事が本業になるのであれば、稼ぐことのできる職種を選択する必要があります。
本業として稼げる職種にはどのようなものがあるのか、始めやすい職種をピックアップしてご紹介します。
士業
行政書士・社会保険労務士・土地家屋調査士など、専門的な資格を取得して行うことのできる職種です。
通信教育で取得することのできる資格もあるので、本業を続けながら勉強をしていくことも可能といえるでしょう。
Webライター
ブログなどのWEBメディアにおける編集業務として注目を浴びているのが、WEBライターです。
文章を書くことが好き・趣味や職業などに知見があるという人は挑戦しやすい職種で、募集もさまざまなジャンルで行われています
プログラマー
プログラミングのスキルがある人は、プログラマーとして独立することも可能です。
専門性が高いため、収入が安定しやすい特徴があります。
クラウドソーシング以外でも企業からの業務委託などで仕事を見つけることが可能です。
個人塾の経営
子供の多い地域に住んでいる方などは、個人塾の経営も本業として成り立つ職種であるといえます。
主に大手のフランチャイズとして経営する方法と、個人で経営する方法があります。
個人塾以外にもピアノ教室や書道教室など、自身のスキルを活かすケースも考えられますが、収入は生徒の数に比例しますので、見切り発車は危険といえるでしょう。
在宅勤務
個人事業主ではなく、企業に「在宅勤務」として雇用される形態です。
契約内容によっては決められたスパンで出社が必要なケースもあります。
個人の事業ではなく、会社と雇用契約を締結して行うため、安定性はバッチリ。
業務内容によっては完全在宅も可能になります。
家でできる仕事を本業にする時の注意点とは?
家にいながら仕事をして収入を得る…一見メリットの多い環境に思えますが、副業ではなく本業として行う場合には、気を付けなければいけないポイントがあります。
実際に始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔することがないように、今一度確認をしなければいけない注意点をご紹介します。
自己管理を徹底できるか
家で仕事をするというケースでは、自己管理の徹底が最大のポイントです。
通勤がない・拘束時間がない(少ない)・煩わしい人間関係がない…とメリットとされるポイントが、実はデメリットになる可能性もあるのです。
時間・納期・モチベーション・営業活動などを綿密に計画し、それを実行に移すことができるかという点は、各自で管理しなければいけません。
家にいるとどうしても自分に甘くなってしまうことが多いため、自己管理できる力をしっかりと養いましょう。
準備期間を設けているか
家で仕事をすると決めたら、自分のやりたい職種に関する準備期間を設けましょう。
既に営業の地盤が固まっている人は問題ありませんが、初めて行うのであればさまざまな準備が必要になります。
いきなり退職する・多額の初期費用を投資するといったことは避け、準備期間を設けて行うことが大切です。
情報収集を怠らずに継続できるか
自分の行う職種に関する情報収集を積極的に行いましょう。
状況は日々変化します。
特に開業してからの数か月間は営業活動を継続して行わなければいけません。
どんな募集があるのか、広告掲載の媒体はどうするのかなど、効率的で費用対効果の高い手段を知る目的で、多方面の情報収集を怠らずに継続してください。
まとめ
家で本業としてできる仕事には、多くの職種があります。
ただし一朝一夕ではできない職種もあり、どんな仕事でも準備期間は必要になります。
自分の好きな仕事を本業にできることはとても幸せなことです。
また事情があって出勤が難しい方でも、家にいながら収入を得ることができます。
メリット・デメリットを理解し、万全の準備を行ったうえで、ぜひ家でできる仕事を本業にできるよう、チャレンジしてみてください。