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コロナ対策|政策金融公庫で融資600万円を受けた実例お話します

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コロナ対策|政策金融公庫で融資600万円を受けた実例お話します

コロナの影響がどこまで続くか分からない中、中小企業の方は不安を覚えられているかと思います。

私も、それなりに経営には自信があったのですが、先行き不透明な状態に不安を覚え、資金の確保を考えました。

今の状態を持ちこたえる事が出来たあとに、復活し、コロナの前よりも良い状態にするための施策を考えております。

そのためには資金が必要です。

今回、運よく600万円の融資を得る事が出来ました。

その方法をお話します。

(株)日本政策金融公庫中小企業事業で受ける事が出来ます

このお話を聞いたのが、2020年3月25日です。

その前から「無金利で」と言うお話をニュースなどで見ていたので興味がありました。

税理士さんや銀行さんからのアドバイスもあり、とりあえず行ってみる事にしました。

実際に行ったのが、3月30日。

2020年2月は過去最高売上を出しており、「コロナは関係ないな」と思っていましたが、3月に入り一気に風向きが変わりました。

3店舗経営していますが、逆に、全店で最も稼ぎ頭である1店舗の売上が、大きく下がりました。

今まで、安定して100万以上を確保していましたが、5年ぶりくらいに100万円を割りました。

これはやばいと、早急に手を打つことを考えて、日本政策金融公庫に行きました。

その時は、特に何も考えずに聞くだけです。

書類が必要

お金を貸してくれるところなので厳しい雰囲気なのかと思っていましたが、非常に気さくな雰囲気で対応されました。

必要な書類をいくつか言われました。

その書類をもって、持参か郵送かでお送りくださいと言われました。

本来であれば、前年の同月と比較して「5%以上の落ち込み」がある場合に融資対象となるらしいです。

しかし、私の場合、昨年と今年では店舗数が異なり、昨年同月と比較した時には、売上はプラスになります。

ですが、コロナの影響は受けております。

そこで、言われたのが、昨年と状況が異なる方は、直近3か月の数字と、先月と今月の数字を比べた時で見られると言われました。

先月と比較した時には大きく下がっておりますのでこれで書類は通せるとの事でした。

後から聞いたのですが、この場合は、新店舗の売上を引いたもので計上してくださいと言われました。

よって、新店の売上を引いた売上高で、昨年よりも5%以上売上が下がっていれば審査を受けれます。

正確には無金利ではない

実際は無金利ではありません。

0.47%位になります。(誤差があるかと思います。正式な数字は直接聞かれる方が良いかと思います)

では無金利と言っているのはどういうことかと言うと、国がその金利分をあとから支払うとの事です。

ただ、実際はまだ決定しているわけではなく、「そうなるだろう」と言われているものです。

ひょっとしたら、無くなる可能性があるのと、法案が通ったとしても、売上によって、対象になるとかならないというのがあるかもしれないとの事でした。

無金利ではないと言え、0.45%と言うのはかなり低い金利ですので、借りておいて損はないかと思います。

書類は比較的簡単

重苦しい書類化と思いましたが、助成金や補助金の書類のようなものと比較すると数段楽でした。

見本を見ながら書けば誰でも書けるかと思います。

法人の場合は謄本も必要です。

あとは2期分の確定申告書類です。

持参すればコピーしてもらえます。

その書類自体は、1時間あれば作成できたので、翌日に持参しました。

書類受付

書類受付の際も非常に気持ちよくお受けしてくださいました。

漏れがないかチェックしていただき、お渡ししました。

面接があるらしいのですが、今多くのお申し込みが入っているので、少し先になるとの事。

先と言っても1週間くらいとの事でした。

電話連絡いただけるようです。

お電話いただきました

書類を申請してから1週間後にお電話いただきました。

割と夜遅めの夜19時半頃。

頑張って頂いているんでしょうね。

ありがたいお話です。

その時に、最短で2日後に面接が受けれますとの事。

その日に予約を取りました。

書類がもう少し欲しいと言われました。

  • 借金を返しているとわかるものの通帳
  • 今年度の市民税・県民税の領収書
  • 通帳一式

こちらを言われました。

現在借り入れをしているようであればその証明が必要との事で通帳をもっていくことになりました。

市民税や県民税に納税漏れが無いかと言う事で、領収書を持参しました。

私の場合、電子振込なので、証明書と、通帳で証明となりました。

あとは、メインの銀行口座にいくらくらいあるか?ということで、通帳は全部持って行きました。

面接当日

いつ来ても、対応が素晴らしいです。

非常に気持ちよく対応してくださいます。

お役所関係でここまで気持ちよいと思ったことないです。

ありがたいです。

面接もスムーズにしてもらいました。

確認事項は、

  • 今の預貯金がどのくらいあるか?
  • きちんと借り入れを返済できているか?
  • 確定申告の書類に不備はないか?

このあたりです。

終始穏やかに、経営者の事を気にして下さっている印象で、初めてですが、安心して対応できました。

現在は、土日も含めて営業しているとの事で、面接が金曜日だったのですが、早ければ月曜日には電話があるとの事でした。

融資の意味合い

当初は1000万円で借り入れを行うつもりでした。

このコロナの影響で、短く見積もっても1年は厳しい状態が続くと判断。

ランニングコストとして毎月200万必要です。

支払い免除期間が半年後からに設定したので、併せて、なんとか1000万あれば1年弱は何とかなるかと計算しました。

ですが、面接の際に言われたのは、1000万で出すのも良いですが、降りない可能性もあるとの事。

というのも、この融資はあくまでも「2~3か月」くらいの間の融資をイメージしているとの事でした。

よって、3か月で1000万円は金額として大きいので判断が難しいかもと言われました。

妥当な金額は200万×3か月なので600万くらいで出してみれば?と言われました。

もしも、3か月たって、見通しが立っていない場合は、その時に追加融資も可能なので、ベイビーステップとして600万で様子を見るほうが良いとアドバイス貰いました。

よって、600万円で依頼しました。

通るかどうかわかりませんが、結果はまたお伝えするとの事でした。

結果は郵送でやってくる

金曜日に面接を受けて、郵便が届いたのが、木曜日です。

無事に融資が通りました。

基本的には、書類を書くだけで良いです。

ですが必要なものがいくつかあります。

  • 印鑑証明(会社)
  • 印鑑証明(連帯保証人)
  • 通帳のコピー(表紙と1ページと2ページ目)
  • 銀行で印鑑が正しいかどうかの証明
  • 収入印紙10,000円

これらが必要です。

印鑑証明は、会社なら、法人のもので良いです。

また、代表取締役が、連帯保証人なら、代表取締役の印鑑証明も必要です。

あとは、振込してもらう銀行にいって、その口座や印鑑が正しいかどうかを確認してもらうために銀行に行く必要があります。手続きは直ぐに終わります。

通帳コピーは、表紙と、1ページ開いたものをそのままコピーで問題ないです。

1万円の収入印紙が必要です。添付して割り印します。

これは郵便局で買えます。

これらをそろえて、郵送します。

私は、広島県なので、大阪センターに送付との事でした。

郵送用の封筒もついています。

ですが、不備があった場合、戻ってきて、再提出になる可能性がありますので、私は直接広島に持って行って書類のチェックをしてもらいました。

一部記入漏れがあったので、助かりました。

担当さんのお話によると、2020年4月17日現在で、大変込み合っているとの事です。

封筒が届いてから、1週間は最低でもかかるとの事でした。

あと、郵便は、「簡易書留」になりますので、「ポスト投函」ではなく、「窓口」に直接持って行く必要があります。印鑑証明なども入っていますので書留が良いですね。

金利は3年間は4.7%。その後の金利は1.37%

少し気になったのが、3年間は0.47%ですが、その後の金利は1.37%と記載がありました。

この辺が、法案が可決してお金が戻ってくるかどうかは未知数です。

その辺りはきいて見られたら良いかと思います。

まとめ

今回は、政策金融公庫で融資を受けるまでの実体験を書きました。

参考になさってください。

金利は安いので、借りられるのであれば借りておく方が良いのかなと思います。

金利はかかりますが、不要になったら返したらよいかと思います。

こんな世の中ですが、必ずみんなの力を合わせれば乗り越えられると思います。

共に頑張りましょう。