独立してからお店を一人で運営していくことになります。
その時にある知識は「大手で先輩から学んだ知識」くらいしかありません。
その知識だけで実施すると大失敗します。
私も勝手な勘違いでずっと商売を続けていました。
そもそもの規模が違う
勘違いも甚だしい。
例えばで言うと「安売りが正義」と思い込んでいました。
確かに、安い方がお客さんは飛びつくでしょう。
ですが、それは大手だからできる事。
というか、大手はそれをやる方が効率よいという場合もあります。
大手は、会社の方針があり、それを、実行するのは、多くの社員の方です。
発注ロットも大きいでしょうから、安く仕入れる事も可能です。
ですが、それだけではなく、売る技術や、接客技術を伝えておかないと、社員の人は動けません。
いくらマニュアルを作ったところで、経営者の思惑通り100%で動いてもらえることはないでしょう。
それは、責任を負っている立場と、責任を負っていない立場では、行動も考え方も全く異なります。
比較すること自体そもそも間違っています。
安売りが正義だと思ってトコトン安くしていた時代
今思えば、当初は何も知らずによくやっていたと思います。
丁寧な接客をして、安く売っていれば自然とお客さんがやってくると勘違いしていました。
そんな感じなので、売上がよくなるわけがなく、いつも経費ギリギリスレスレラインでした。
とはいっても、お店の多くは3年以内に9割はつぶれるとかいうのをきくと、「僕はまだ頑張っている方」とかいう妙な自分自身への慰めで満足していました。
とりあえず、長時間働くことが美徳で、結果が出なくても働きさえしておけば許されるみたいな感じで自分を追い込んでいた気がします。
会社員ならそれで良いのかもしれません。
会社員のころは、サービス残業や、休日出勤、自ら購入してて店の売り上げに貢献といった、自分を犠牲にするような方法を良くとっていました。
それって、会社へのアピールにはなるかもしれませんが、根本的な解決にはなっていません。
自分自身の能力が低いので、サービス残業などをしなければいけないだけで。
きちんとした営業時間で、正しい結果が出せれば特に自分を犠牲にする事もありません。
自己犠牲が好きだったのかも
「これだけやっているから認めてよ」という自分を犠牲にして同上を買うようなやり方だった気がします。
自分には能力が無いので「努力で誤魔化す」みたいな感じです。
それって、売上を取る事からは大きくかけ離れた発想です。
ですが、それを良い事だと思い込んでいました。
それは良くない。
正しい売上を出す、正しい方法をしないと、自分自身の為になりません。
特に、経営者は、結果を出すことが求められます。
社員であれば「結果」が出なくても、会社が面倒見てもらえるケースがあります。
「頑張っているから評価」と言うのもあると思います。
ですが、経営は結果が全て。
今まで甘いことをしていたのだと、思いました。
ですが、それに気が付くには5年程度かかりました。
ギリギリ生活できていたので。
ある意味ギリギリ生活できているのは自分自身をダメにしていく最もいけないものなのかもしれません。