パソコンが苦手な方の気持ちを汲み取りたい|得意な人と苦手な人との差

先日お問い合わせがありました。
「親にパソコンを覚えてほしい」との事。息子さんが、ご高齢の親御さんにパソコンを教えていたのですが、物覚えが悪く中々覚えてもらえないと事でした。

話をずっと聞きながら「それは喧嘩になるだろうな」と思いました。

●喧嘩になるポイント1「専門用語」
なぜか専門用語の事を多く言われていました。「ドラッグ」と言う言葉を中々覚えてくれないとのこと。
パソコンが得意な人から見たら「ドラッグ」なんていうのは当たり前の言葉でしょう。ですが、苦手な方からするとパソコン独特の言葉が出る段階で拒否反応です。
その言葉を一旦頭の中で整理してからでないと操作をする事ができません。その感覚が分からないんでしょう。

●喧嘩になるポイント2「最低限覚えてほしい内容」
基礎的な部分はどの辺なのかお伺いしましたが、本当に基本的な事もありましたが「コントロール」や「シフト」などのお話も出てきました。
うーん。
それはかなり高度かなと。
ただ、その方のお気持ちは優しいもので。
「そういった便利な事を教えておくと、操作が楽になると思うんです」とのこと。操作を楽にしてあげたいという気持は良いですね。親御さん想いの良い方です。ですが、親御さんがそれを求めているかどうかがポイントです。
たぶん、シフトとかを便利なものとは思わずに「苦痛の種」くらいにしか思われないでしょう。
基礎的な操作がわかっている人とわかっていない人はここまで差が出ます。

●喧嘩になるポイント3「一度で覚えられる」
「一度専門の人に教えてもらえればあとは私の方で何とかなると思うんです」との事。
この辺りかなりギャップがあります。
「一度教えてもらったら覚えている」という誤解です。これは、新規入会の生徒さんでも多い傾向です。一度やったら覚えているなんていうのは、かなりハードルが高い。そもそもそう言う人はパソコン教室に来られないです。

上記のような方ってかなり多いと思います。パソコンが得意ではないけど、苦なくある程度使えた人にとってみたら
・ドラッグ程度
・シフト程度
と言う感じになるのでしょう。その辺りの誤解を解くために私はパソコン教室を広げたいなと思います^^

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