今思えば「独立」とか「起業」のブームだったのでしょうか。
昔「マネーの虎」と言うのをやっていました。
その番組が非常に大好きで、毎週見ていました。
なぜ好きだったのか?
今思えばなぜあんなにはまってみていたのか?
単に、「独立したい」って人が現れて、現役のバリバリの社長が厳しい言葉を浴びせる。
その様子が流れる番組でした。
考えようによっては、「厳しい世界」と言う感じなので、興味が無くてもおかしくないです。
ですが、どの番組よりも好きでした。
この虎へのあこがれもありましたし、志願者の方への敬意もありました。
単純に「独立する勇気があって凄いな」って思っていました。
独立する勇気がない
サラリーマン時代に、自分である程度会社に認められるようになって店長になりました。
店長になってから言われたことをやっていましたが、徐々に「自分でお店を持ってみたい」と言う気持が沸いてきました。
それで起業と言うものに少しずつ興味を持ち始めてきました。
ちょうど、マネーの虎をやっていた時期と被ります。
ですが、「独立」というのは夢のまた夢。
私には縁のない世界だと思っていました。
何分勇気がない。
独立と言うのは、何もかも自分でやる世界。
手に職がないといけないし、経営もしなくてはいけない。
私自身に何があるかと言うと、特に何の技術も無かった。
店長になったからと言って、販売技術があるくらいで(今思えばそれも無かった)何の技術もない。
なので無理な話なんだって思っていました。
今思えばスキルはあまり関係ない
今思えば何か事業を起こすにあたって「自分自身のスキル」というのはあまり関係ないなと思いました。
全く不要とは言いませんが、何かしら多少得意なものがあれば出来ると。
事実、私はパソコン教室として独立して今に至りますが、オープン前に知識があったかと言うと、ほぼゼロに近いものでした。
ですが、「教えるのが好き」というのが若干得意だったので、それだけで独立しました。
「好き」であれば何とか続けることができるものです。
パソコンの知識はあとから追いついてきました。
今思えば「それで良い」と思えますが、当時はその辺りがとても不安でした。
独立する直前まで「どうやってスキルを身につけようかな」って思っていました。
スキルを身につけたいというのは「夢を追いかける状態」だけの言い訳に過ぎない
夢は良いものです。
夢を語れば、そうなった気がします。
夢の時はそれで良いのです。
実現した自分を空想できます。
ですが、いざ現実にやろうと思うと、衝撃が多く出てきます。
その障壁と戦っていかないといけません。
結局その障壁と戦うのが面倒なので、「夢」だけで終わる人が結構多いと思います。
私もそれでした。
夢だけ語っていれば気持ちが良いので。
ですが、いざ現実に走り出したらやる事はたくさんあります。
面倒な事も多く出てきます。
それらを乗り越えてまでやりたい事なのかどうかが、その「夢」と向かう時の「本気度」なのかなと思います。