年賀状、引越しのお知らせ、季節のあいさつ状など、パソコンで作成したハガキを受け取ることが多くなりましたね。
ハガキの作成に便利なソフトがたくさん登場したことも後押しして、だれでも簡単に作ることができるようになりました。今回は、多くのパソコンに入っている文書作成ソフト「Microsoft Word」で作る方法と、ハガキ作成ソフトを利用する方法の2種類をご紹介します。
また、自宅にプリンターがない場合の対処法もまとめたので参考にして下さい。あなたも、パソコンでオリジナルのハガキを作って、親しい人たちに送ってみませんか。
【1】文書作成ソフト「Word」で作る
「Word」を立ち上げたら、「差し込み文書」→「はがき印刷」をクリックしましょう。「宛名面の作成」または「文面の作成」を選択すると、「印刷ウィザード」という表示が出て、手順を紹介してくれます。
「文面」の作成
「文面の作成」は簡単です。「はがき文面印刷ウィザード」の指示に従って、次の項目について、表示される選択肢の中から好みのものを選んでいきます。
・ハガキの文面
・レイアウト
・題字
・イラスト
・あいさつ文
・差出人の住所入力
最後の住所入力は、自分の住所を「文面」に表示したい場合に入力しましょう。
「宛名面」の作成
「宛名面の作成」では、次の項目が表示されるので、それぞれ選択していきます。
・ハガキの種類(年賀/暑中見舞い・通常ハガキ・往復ハガキなど)
・縦書き/横書き
・書式
・差出人の住所入力
・差し込み印刷
「差出人の住所入力」は、「文面」と「宛名面」のどちらに表示するかを決めて、一方のみに入力します。両方に入力してしまうと、ハガキの両面に住所・氏名が表示されてしまうので注意しましょう。
●「差し込み印刷」がポイント
問題となるのは、最後の「差し込み印刷」です。ここでは、あらかじめ作成した住所録ファイルが必要ですので、住所録を作っていない場合は、「使用しない」を選んで「完了」しましょう。
印刷したハガキには、あなたの住所・氏名だけが表示されるので、宛名は手書きになります。
● 住所録を作成しておけば、手間を省くことができる
差し込み印刷で使う住所録は、大抵の場合、表計算ソフト「Excel」で作ります。作成するのは面倒かもしれませんが、一旦作成すればずっと使うことができるので、「Excel」の基本操作に慣れたら、ぜひ挑戦してみましょう。
【2】ハガキ作成ソフトを利用する
豊富なイラストやデザイン、文字の種類の中から、好きなものを選んでハガキを作成し、印刷してもらえるソフトが、インターネット上に多数登場しています。無料のソフトもあるので、ぜひ使ってみましょう。
ソフトのダウンロードについて
よく確かめずにソフトをダウンロードするのは危険です。便利な点を誇大広告したり、ダウンロードボタンを大きく強調するなどして誘導し、希望しないソフトがインストールされる場合もあります。注意して下さい。
検索で「ハガキ作成 ソフト おすすめ」などと入力して、よく比較・検討してから利用するとよいでしょう。
ハガキ作成ソフトの利用例
ハガキ作成用の無料ソフトの中から、日本郵便の「はがきデザインキット」を一例として、利用方法をご紹介しましょう。
・ソフトをダウンロード → インストール
・ソフトを起動する
・ハガキの種類を選ぶ
・「裏面」のデザインを作る
①デザインのスタイル(Normal・Family・Businessなど)を選ぶ
②ハガキの向きを選ぶ
③素材を探す(テンプレート・イラスト)ドラッグしてハガキ面へ移動する
④自分で撮った写真や画像を取り込む
⑤写真・画像を加工する
⑥フリーハンドで描く・スタンプを押す
⑦文字を入力する
・「宛名面」を作る
住所録を作る
「Word」で作成する場合と同じで、手順に従って選択していけば簡単に作成できますね。ハガキ作成用のソフトは、どれも初心者にも分かりやすく作られているので、チャレンジしてみましょう。
【3】印刷する:プリンターがない場合の対処法
「Word」やハガキ作成用のソフトを使ってハガキをデザインしたら、最後は印刷です。「パソコンはあるが、プリンターはないな…」という方もいるでしょうね。プリンターがない場合の対処法をまとめました。
ネットのサービスを利用する
ハガキ作成ソフトを利用すれば、大抵の場合は印刷まで対応してもらえます。オリジナルのハガキが、プロ仕様の仕上がりで印刷でき、自宅へ配達してもらえるので便利ですね。
コンビニエンスストアで印刷する
コンビニエンスストアのコピー機でも、ハガキの片面を印刷することができるようになりました。2016年10月現在で対応しているのはセブンイレブンのみです。
割高になりますが、少数のハガキを印刷したい場合には、助かるでしょう。準備する物は、パソコンで作成したハガキのデータを保存した「メディア(SDカード・USBメモリーなど)」と、「普通紙」のハガキです。
インクジェット用や写真用のハガキは使えないので注意しましょう。
店頭にデータを持ち込む
郵便局、カメラ店、大型スーパーなど、作成したハガキのデータを持ち込めば、印刷に対応してもらえる場所も数多くあります。お近くの店舗を調べてみましょう。
いかがでしたか。ハガキの作成にはさまざまな方法があります。パソコン初心者の場合は、住所録の作成がネックですが、宛名は手書きにすればOK。
ハガキのメインである裏面を自分でデザインするのは、心躍る体験となるはずです。あなただけのオリジナルのハガキ作りに、ぜひチャレンジしてみましょう。