MOS2016試験概要:2010・2013との違いを解説

こんにちは!
誰よりもパソコンが苦手だったパソコン講師しかっちです!

MOS2016の全ての試験が出揃いましたね!

「MOS2016は、2013よりも実践力が問われるらしい」
「難易度としては、大して変わらないとか?」
「雰囲気的には2010に近いみたい」

などなど、MOS2016についての噂は絶えませんが、実際のところどうなのかって気になりますよね。

今回の記事では、MOS2016がどんな試験なのか2010、2013との比較も交えながら解説していきますよ!

 

MOS2016はどんな試験?

MOS2016は、どんな試験かというと「今までの試験よりも『実践力をつける』ことに力を入れた」試験といえます。

MOS2010は、暗記さえしていればいい一問一答タイプの試験。
MOS2013は、回答手順がある程度決まっていて暗記が通用するタイプの実戦型試験。
MOS2016は、正答はあるけれど、そこに行き着くまでの手順も自分で考えるタイプの実戦型試験。

簡単にいうとこんな雰囲気の試験になります。

ここから先は、試験形式や試験範囲を比較しながらみていきましょう!

試験形式比較:MOS2016・2013・2010

MOS2010、2013、2016の試験形式を比較していきますね。

よく言われているのでご存知かもしれませんが、この3つの試験形式にはこういった違いがあるんです。

試験形式比較

MOS2010MOS2013MOS2016
一問一答形式成果物完成型マルチプロジェクト
わからない設問があっても他の解答に影響はないわからない設問があった場合他の設問に影響が出る可能性が大きいわからない設問があってもそのプロジェクト内でのみの影響に留まる

MOS2010は、前後の問題に関連性はない一問一答形式の試験形式でした。
前の問題が解けなくても、次の問題の解答には関係がないので、操作の意味がわかっていなくても、暗記さえしていれば得点ができました。

MOS2013は、ファイル完成型の試験形式でした。
問題を解くことで、未完成のファイルを完成させていく形式です。
前の問題が解けないことで、次の問題が解けないこともあり、操作の意味がわかっていなければ、操作があっているかどうかさえもわからない可能性がありました。

MOS2016は、マルチプロジェクト形式です。

「プロジェクト」っていうのは、ざっくり言うと「一つの問題のくくり」です。大きな設問があって、その設問のファイルの中に、いくつかの問題がある感じです。いくつかある小さなプロジェクトをタスクに従って完成させていきます。

プロジェクトを完成させるためのタスク同士は関連性があるので、1つのプロジェクト内でわからないタスクがあると、そのプロジェクト全体に影響が出る可能性があります。

タスクって言うのは簡単に言うと「設問」です。

でも、プロジェクト同士には関連性がないので、次のプロジェクトの解答に影響が出ることはありません。
MOS2013は、途中の問題でわからない部分があると全体の解答に影響が出る恐れがありましたが、MOS2016ではわからない設問があったプロジェクトにのみ悪影響が出る可能性があるのが特徴です。

ざっくりまとめると

例えば「全部で8つの大きな問題があり、その中に更に小さな問題が7つくらいある。」というようなイメージです^^

試験範囲比較:MOS2016・2013・2010

各試験の試験範囲の比較表を作ってみたので、ご覧ください。
MOS2016と比較して違う部分は、赤字にしてあります。
MOS2016と2013は比較しやすいのですが、2010は違う部分が多すぎて真っ赤になってしまうので、あえて黒字にしました。

【ワード比較】

MOSWord2016MOSWord2013MOSWord2010
・文書の作成と管理
・文書を作成する
・文書内を移動する
・文書の書式を設定する
・文書のオプションと表示をカスタマイズする
・文書を印刷する、保存する
・文字、段落、セクションの書式設定
・文字列や段落を挿入する
・文字列や段落の書式を設定する
・文字列や段落を並べ替える、グループ化する
・表やリストの作成
・表を作成する
・表を変更する
・リストを作成する、変更する
・参考資料の作成と管理
・参照のための情報や記号を作成する、管理する
・標準の参考資料を作成する、管理する
グラフィック要素の挿入と書式設定
・グラフィック要素を挿入する
・グラフィック要素を書式設定する
・SmartArt を挿入する、書式設定する
・文書の作成と管理
・文書を作成する
・文書内を移動する
・文書を書式設定する
・文書のオプションと表示をカスタマイズする
・印刷または保存するために文書を設定する
・文字、段落、セクションの書式設定
・文字列や段落を挿入する
・文字列や段落を書式設定する
・文字列や段落を並べ替える、グループ化する
・表やリストの作成
・表を作成する
・表を変更する
・リストを作成する、変更する”
・参考資料の適用
文末脚注、脚注、引用文献を作成する
図表番号を作成する
オブジェクトの挿入と書式設定
・文書パーツを挿入する、書式設定する
・図形やSmartArtを挿入する、書式設定する
・画像を挿入する、書式設定する
・文書の共有と管理
・文書をさまざまな方法で表示する
・文書を保護する
・文書のバージョンを管理する
・文書を共有する
・文書を保存する
・文書にテンプレートを適用する
・コンテンツの書式設定
・フォントと段落の属性を適用する
・文書内を移動する、検索する
・段落にインデントとタブの設定を適用する
・文字間隔と行間隔を設定する
・表を作成する
・文書内の表を操作する
・箇条書きと段落番号を適用する
・ページのレイアウトと再利用可能なコンテンツの適用
・ページのレイアウトを設定する
・テーマを適用する
・クイックパーツを使用して文書内のコンテンツを構成する
・ページの背景を作成する、操作する
・ヘッダーとフッターを作成する、編集する
・図や画像の挿入
・図を挿入する、書式設定する
・図形、ワードアート、SmartArt を挿入する、書式設定する
・クリップアートを挿入する、書式設定する
・テキストボックスを挿入する、操作する
・文書の校正
・スペルチェックや文章校正のオプションを使用して内容を確認する
・オートコレクトを設定する
・コメントを挿入する、編集する
・参考資料とハイパーリンクの適用
・ハイパーリンクを適用する
・文末脚注や脚注を作成する
・目次を作成する
・差し込み印刷の実行
・差し込み印刷を設定する
・差し込み印刷を実行する

【エクセル比較】

MOSExcel2016MOSExcel2013MOSExcel2010
・ワークシートやブックの作成と管理
・ワークシートやブックを作成する
・ワークシートやブック内を移動する
・ワークシートやブックの書式を設定する
・ワークシートやブックのオプションと表示をカスタマイズする
・配布するためにワークシートやブックを設定する
・セルやセル範囲のデータの管理
・セルやセル範囲にデータを挿入する
・セルやセル範囲の書式を設定する
・データをまとめる、整理する
・テーブルの作成
・テーブルを作成する、管理する
・テーブルのスタイルと設定オプションを管理する
・テーブルをフィルターする、並べ替える
・数式や関数を使用した演算の実行
・関数を使用してデータを集計する
・関数を使用して条件付きの計算を実行する
・関数を使用して書式を設定する、文字列を変更する
・グラフやオブジェクトの作成
・グラフを作成する
・グラフを書式設定する
・オブジェクトを挿入する、書式設定する
・ワークシートやブックの作成と管理
・ワークシートやブックを作成する
・ワークシートやブック内を移動する
・ワークシートやブックの書式を設定する
・ワークシートやブックのオプションと表示をカスタマイズする
・印刷または保存するためにワークシートやブックを設定する
・セルやセル範囲の作成
・セルやセル範囲にデータを挿入する
・セルやセル範囲の書式を設定する
・セルやセル範囲を並べ替える、グループ化する
・テーブルの作成
・テーブルを作成する
・テーブルを変更する
・テーブルをフィルターする、並べ替える
・数式や関数の適用
・数式や関数の適用
数式や関数にセル範囲やセル参照を使用する
・関数を使用してデータを集計する
・関数で条件付き論理を使用する
・文字列操作関数を使用して書式を・設定する、文字列を変更する
・グラフやオブジェクトの作成
・グラフを作成する
・グラフを書式設定する
・オブジェクトを挿入する、書式を設定する
・Excel 環境の管理
・ワークシート内を移動する
・ワークシートやブックを印刷する
・Backstageを使用して環境をカスタマイズする
・セルデータの作成
・セルのデータを作成する
・オートフィルを適用する
・ハイパーリンクを適用する、操作する
・セルやワークシートの書式設定
・セルの書式を適用する、変更する
・セルを結合する、解除する
・列や行の見出しを作成する
・列や行を表示する、非表示にする
・ページ設定のオプションを操作する
・セルのスタイルを作成する、適用する
・ワークシートやブックの管理
・ワークシートを作成する、書式設定する
・ウィンドウの表示を操作する
・ブックの表示を操作する
・数式や関数の適用
・数式を作成する
・優先順位を正しく理解する
・数式にセル参照を適用する
・数式に条件付き論理を適用する
・数式に名前付き範囲を適用する
・数式にセル範囲を適用する
・視覚的なデータの表示
・ワークシートのデータを使用してグラフを作成する
・図を適用する、操作する
・画像編集機能を使用して画像を作成する、修正する
・スパークラインを適用する
・ワークシートのデータの共有
・Backstage を使用してブックを共有する
・コメントを管理する
・データの分析と整理
・データを抽出する
・データを並べ替える
・条件付き書式を適用する

MOS2013とMOS2016の違い、わかりますか?
パッとみた感じだと「変わらないですよね…?」と思ってしまいますが…。

MOS2013とMOS2016だと、出題範囲が「具体的な操作方法まで指定されている」か「完了して欲しい操作は出ているが、手段までは書かれていない」の違いがあるんです!

例えば、Excelの「参考資料」ではこんな違いがあります。

MOS2013:文末脚注、脚注、引用文献を作成する。図表番号を作成する
MOS2016:参照のための情報や記号を作成する、管理する。標準の参考資料を作成する、管理する

MOS2013では、受験者が参考資料の作成ができるかどうかを判断ために「文末脚注や脚注、引用文献の作成や、図表番号を作成できるかどうか」をみますよと言う内容が書いてあります。
でも、MOS2016では、そこまで具体的な内容は書かれていないんですね。

これは、「参考資料の作成ができるかどうか判断する設問はあるけれど、どの操作ができれば合格という内容までは指定しません。だから、自分で考えて答えてくださいね。」ということでもあるんです!

MOS2016が実戦的な試験だと言われるのは、こういうところからきているんですね。

試験当日の画面にも変更点が

試験当日の画面にも変更点があります。
MOS2010は一問一答形式だったので、MOS2013、MOS2016の画面とは大幅に異なりますが…。

試験全体で成果物を作成するMOS2013と、小さなプロジェクトを完成させていくMOS2016の間にも試験当日の画面に変更点があるんですよ。

MOS2013は、試験全体で成果物を完成させる試験だったので、最終的にどんな成果物を作成すればいいのかサンプルになる画像が表示されました。

MOS2016では、小さなプロジェクトをいくつも作成していくので、このサンプル画像の表示がありません。
その代わりに、全問題を解き終わった後に、全てのプロジェクトとタスクの一覧を見ることができるレビューページができました。
未回答の問題は、このレビューページから戻って回答することができるんですね。

この試験を取った後の将来像は?

MOS2016以前の形式は、実践力よりも暗記力が求められる試験でした。
ですので、MOS保有者が職場にいても「試験問題は解けたのかもしれないけど、職場にいても役に立たない」という評判が上がってしまう人もいたのです。

MOS2016は、小さなプロジェクトをいくつも解いていくタイプの試験です。
しかも、プロジェクトを完成させるための細かい指示はほとんどありません。
より実践的な内容の試験をクリアすることで、「MOS取得者は違う」と言われる人材になることができるでしょう。

付け焼き刃の暗記では、対応ができないのですから…。

まとめ

MOS2016とそれ以前の試験の形式について比較してきました。
MOS2016は以前の試験にも増して「実践力」が求められる試験であるということがお分りいただけましたか?

「参考書の問題をひたすらに解いて、解答を丸暗記していれば合格できる」そんな時代が終わってきているのかもしれませんね。
もちろん、参考書を何度も解き、「素早く・丁寧に・正確な」答えを出せるようにすることは、MOS合格の基本です。

MOS2016の合格を目指すのであれば、それだけでなく「要するにこの作業は、何のために行う作業なのか」ということを理解していないと難しいでしょう。

より体系的な勉強と練習が必要になるということですね。

そのような勉強をして資格を取得すれば、「MOSを持っていても、意味がない」と揶揄される人材には、決してならないはずです。

みなさんもMOS取得の勉強がんばっていきましょう!

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