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【4-1】エクセルは野球の記録に最適なソフト 継続は力なりの心で記録していこう

スポーツと記録は切っても切り離せず、特に野球は大小さまざまな記録があるスポーツです。そして、そうした記録を管理するのに、エクセルはとても役立つソフトと言えます。

試合の日付からカープの先発ピッチャー、相手チームのスタメンなど、選手個々の名前から打率などの成績まで、エクセルなら簡単に見やすく記しておくことができます。

もちろん、野球の記録すべきデータは膨大な量になるので、個人が一人で記録していくのは無理があるでしょう。自分の好きな選手に絞れば、それほど大変な作業ではないはずです。お気に入りの選手の成績をチェックして、いつの試合でヒットを打った、盗塁を決めたなどの記録を、エクセルに書き込んでみましょう。

そのデータがどんどん溜まっていくと、シーズンが進んでいくに従って、その選手の調子の波や得意なチーム、苦手なチームなどが見えてきます。選手の各年の最終成績や最新の成績は、チームの公式サイトなどで公開されていますが、「成績がどう変化していったか」という細かいデータは、継続してチェックしないと得ることができません。

エクセルに選手の成績を細かく記録していけば、「このピッチャー相手には打率がいいからきっと打てるのでは」「この状況では凡退が多いからちょっと期待できないかな」というように、今までよりも深い視点で野球を観戦することができるでしょう。

また、シーズンオフの契約更改で、チェックしていた選手の評価についても、「選手のどこが評価されたか」といったことが具体的に想像できるようになるなど、試合観戦以外でも役立つデータになるはずです。

【4-2】計算式を利用して多角的に選手を分析できる

エクセル本来の機能は、数字を計算すること。野球は打率、出塁率、防御率など、実にさまざまな確率が選手の成績として使われています。これらの確率は、選手一人ひとり出場機会すべてに対して、ワンプレーごとの結果を反映した数字です。

「【4-1】エクセルは野球の記録に最適なソフト 継続は力なりの心で記録していこう」でご紹介したように、細かい数字を記録しておくことはエクセルが最も得意とすることのひとつ。

できるだけ選手の成績を細かく記録しておけば、それを材料にいろいろな確率を計算することができます。その計算式の一部は以下の通りです。

●ピッチャーの確率

奪三振率……(奪三振数×9)÷投球回数
防御率……自責点×9÷投球回数

●バッターの確率

打率……安打数÷打数
出塁率……(安打数+四死球)÷(打数+四死球+犠飛数)

「エクセルで成績をできるだけ細かく記録する」ことを、具体的にご説明します。例えば、昨年“神ってる”活躍で大ブレイクした鈴木誠也選手のバッティング成績を、エクセルで記録するとします。

この時、次の「表1」のようにあまり大まかにつけては、確率を出せるデータになりません。

■表1

日付ヒットを打った数盗塁した数
鈴木誠也4月13日20

この場合、「表2」のようにできるだけ細かく成績を記録してみましょう。

■表2

日付対戦チーム打数得点安打二塁打三塁打本塁打塁打打点盗塁四死球三振打率
鈴木誠也4月13日読売ジャイアンツ522000210010.358

表1にはなく、表2にある重要なデータは「打数」です。

打数のデータがないと、鈴木選手の打率を計算することができません。もちろん、この日の試合だけでなく、これまでの試合すべての打数を合計する必要がありますが、そこまでしなくても直近5試合ほどの成績を記録すれば、「鈴木選手は今調子がいいか、それとも悪いか」ということが読み取れるデータにはなるのです。

このように、エクセルでの記録は地道な作業ですが、データは蓄積すればするほど価値あるものになっていくのです。

【4-3】カープを通してエクセルが上達したらぜひともMOSにチャレンジ!

打率や防御率といった数字は、テレビで野球中継を見ていると表示されますが、その時の数字だけを見ても、表面的にしか知ることができません。特にプロ野球は毎年140試合以上行うため、継続して記録したデータの変化が、選手やチームの本当の実力を知るために必要と言えます。

エクセルで継続してつけたデータがあれば、今まで何となく見ていた数字がまた違って見えてくると思います。また継続してエクセルに記録していくことで、もっと効率のいい入力方法を思いついたり、新しい計算式を使いこなせるようになったりと、自分のエクセル操作スキルも徐々にアップしていくでしょう。

カープ、そして野球といった興味のあるものを材料にすれば、エクセルを触っているのがどんどん楽しくなっていくはず。そうやってエクセルを使いこなせるようになったら、ぜひともMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)でエクセル操作の認定試験にチャレンジしてみてください。

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